今回は会話の工夫としてみました。
前回では、会話の持つ意味について考えてみました。会話が成立するには信頼感が大切だということ。
信頼するということは、子どもが伝えたい言葉は何だろうと思って、慎重に、ていねいに話を聞くこと。聞くことが受け入れることにつながっていること。子どもの心は、周囲の人が受け入れてくれないから閉じられていること。こんなに言いたいことがあるのに、それを粗暴な形や孤独な形で表現しているのに、それに気づいてくれないで、今の自分にっては必要のないことを言ってばかりの周囲の人たち。それで、さらに孤独感や信頼感がなくなってしまうのに、それに気づけない、気づかない、気づこうともしない人たち、そんな人たちの話は聞けないやと言って、心を閉じている。
悪循環にほとんど気づかない人たち。気づいてもかかわりをかえられないのかも・・・
対応の方法を知らない、知ろうとしない大人たち。さてどうしたものか、どうしたらわかってもらえるだろうかと、思いながら、子どもも苦しんでいる。現状が変わらないで続いてしまう。なんだか、今の時代の縮図みたいにも思えてしまうような光景かもしれませんね。
まあ、いろいろな考え方ややり方もあると思うので、それはそれとして良しとしておきましょう。
ちょっとマイナスイメージになってしまったかもしれません。それは望まないですので、何かできそうなこと、必要なことを考えてみます。
以前にももしかすると触れたかもしれませんが、ふと思いついたので記してみます。
学校にはさまざまな課題を持っている子どもや、深く傷ついている子どもがいます。そして、それぞれの子どもの行動が起こります。
子どもの行動はそれぞれの子どもの心の反映であると思われます。心の健康な子どもは、成長を指向します。たとえ多少の条件が合悪くても、例は悪いかもしれませんが、先生の教え方がそれほど上手でなくても、少しの戸惑いは見せながらも、ちゃんと学習し知識や技術を身につけていきます。学級の中が多少騒がしくても、そのようなことにはあまり影響は受けないでちゃんと学習し、必要なことを身につけていきます。
一方で、例えば、教室内の学習環境がよくても、心に課題のある子どもは学習を拒否してしまいます。人の言葉を受け入れません。何か一人でぼんやりいたり、手悪さをしていたり、周囲に関心を持てずにマイペースだったりの姿を見せます。
もう少し心の中の深くまで課題を持っていると、それが行動に出てきて、周囲に悪影響を与えたり、時には教室外へ出て行ってしまって、本当に孤立や孤独の状態を示したり、成長につながりにくい行動をしても平然としているような、成長を拒否しているかでもあるような行動をとることも見られます。(ここでは先天的な障害等は考えていませんのでご了解をお願いします。)
心の状態と行動や姿の状態は同様に見えて、行動の状態を見れば、心の状態も見れるように思っています。
ですので、行動をよく見れば、心的な現実も見えると思うので、行動を見てその心的状態を判断して、その状態をさらに悪くしてしまわないように気を付けながら、子どもが求めていることは何なのだろうかと考え、その求めているものを少しずつでも与えていくことを考えるのが大切だと思います。
ここのところで必要ではないかかわりをしたり、必要ではない言葉を使って子どもを動かそうとしたり、作為的なかかわりや指導が多くなってしまうことが結構見られるようです。
それが、子どもをさらに良くない方に追いやってしまうことも多いようです。
子どもが欲しいと思っていることは、確かに自分は周囲の子どもと違って課題を持っているけれども、そのことを必要以上に強調しないでほしい。そのような自分だけれど、それは自分でもわかっているけれども、なぜそのようになったのはわからないから、自分でもどうしようもないことが多いんだ。
そのような行動につながってしまう感情があって、でもそれには気づけないけれど、わからないけど行動が出てしまうんだ。だから自分も困っているんだ。できたら他の子と同じように学習もしたいし、いろいろとやりたいんだけれど、それが難しいんだ。
小さい子は自覚できないでしょうがそんな気持ちを持っているのでしょう。大きくなるにつれて、だんだんとおぼろげながら背景には気づくようになるでしょうが、でも環境を変えたり、自分の行動を変えたりするのは難しくて、自分でもどうしようもなくなっているのが現実なんだよ。もう遅いのさとか、そんな気持ちもあるかもしれませんね。
ちいさな子どものうちに変容を促すことができるといいですね。
その、変容を促す周りの人からのことばがけやかかわりを探すのが大人の役割ですね。子どもが小さいほど大人のかかわりの質が大切で、質の良いかかわりをある程度継続的に行えば、子どもの変容を促すことができると思います。
子どもの求めるニーズに合ったかかわりを行うことが子どもを成長させる源の力です。持続的にそのような力を与えられた子どもは、心が強いですので、基本的に安定感があり、多少の条件の悪さには左右されにくく、自己の本来的な成長力を発揮させながら生活していきます。但し、何らかの事情で、そのような子どもでも生活条件が結構悪くなると、成長力は低下してしまうのも現実です。大人の配慮と注意、留意が常に必要なところです。
話は変わりますが、以前に「家庭教育講座を実施してみませんか」(講師は派遣します)という案内を載せてみてご紹介をしました。
当方の知り合いがその活動をしていましたので、当方もそれに加わって、何人かで別紙のような活動を行ってみようということになり、案内を掲載したわけです。
もう一度掲載したいと思いますので、お読みいただけたらありがたいです。今日の記事にも書かせてもらいましたが、幼少時からの子どもの養育は本当に大切なことです。小さい時ほど大切です。のちの人生の基盤を作る時期ですので、ここできちんと育てることができれば、本当に心が安定し、やる気・意欲も育ち、それぞれの子どもが前向きに自分の力を発揮できるように育っていきます。
それらの考え方や具体的な方法について、幼稚園、保育園、小・中・高の先生や保護者の皆様、PTAの役員の皆様、にお伝えする機会があればよいのだけれど・・・と思っています。
当方のスタッフには、下の別紙の主催者や学校教育の関係者、学校で不登校支援の活動を行っていた経験者、等々、いろいろな分野で活動してきた者がおりますので、さまざまな分野でのご要望にも応えることができると考えています。
現在は別紙の電話番号の者がまとめ役になっていますので、もし何かありましたらそちらにお電話をいただければありがたいと思っています。趣旨をご理解いただきよろしくお願いいたします。