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JFK暗殺事件の真相――オズワルド単独犯行説の虚構を暴く 10

2018-01-29 | JFK暗殺事件について
【狙撃現場〝スナイパーズ・ネスト〟について】

 オズワルドは、ケネディ大統領が被弾したエルム通りの脇にある「テキサス教科書倉庫」というビルの6階の端の窓から、古い手動ライフルによりわずか10秒足らずの時間に疑惑の3発の銃弾を放った、と公式にはされている。


*「スナイパーズ・ネスト」画像。今ではこの旧教科書倉庫ビル全体が暗殺に関する博物館になっていて、狙撃現場がガラス張りになって保存されているというのは、まるでたちの悪い冗談のような事実である。いや、仮にこのことも世論操作の一環とするなら、冗談で済ますことはできないだろう。

 公式説における大統領の被弾地点とオズワルドの狙撃現場の位置関係、及び3発の銃弾の軌跡は、次の図がわかりやすいので再掲する。



 以降、3発の銃弾ごとにわけて説明し、同時にいかにそれらがありえない「設定」であるかを述べていく。
 しかしその前に、この狙撃現場や三発の射撃という設定そのものが、公式説が怪しさを物語っていることにまず触れておきたい。

 映画にもあったとおり、この現場からは、大統領の車列がメイン通りを右折し、ディーリープラザに入ってヒューストン通りを教科書倉庫ビルに向かって直進してくる瞬間こそ狙撃の好機だったはずなのだが、オズワルドはこれをスルーしている。
 さらに眼下間近を停止近くまで速度を下げてエルム通りに鋭角に左折するリムジンをも見逃し、わざわざビルから離れていく大統領のリムジンを遠方・背後から狙う非常に困難な射撃をしたことになっている。
 これは一体なぜなのか。

 こうした数多の不合理について、公式説は要するに「オズワルドはアタマのおかしい凶悪犯だから、その行動に合理的な説明をつけるまでもない」ということで問題にしていないようだ。
 にもかかわらず、同時に彼は遠ざかる移動目標を短時間に連続して冷静・正確に撃ち抜けるという、海兵隊も驚く狙撃技能を保持していることにもなっている。高度の狙撃技能に高度の合理性が要求されるのは言うまでもない。

 こと「三発の射撃」という事実だけをみても、こんな不合理はまだまだ序の口である。こうした矛盾を以下でさらに見て行きたい。

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