トット・ベーネ日記

いよいよ73歳に突入、人生を楽しむのに定年無し。日常的に心に留めておく三原則を 動く。楽しむ。そしてぼちぼちと。

篠原のソバ

2009-08-23 | 篠原そば
篠原のソバ

 篠原の地区の多くの農家では昔からソバを作り、大晦日に運ソバとして食べていました。私の家でも、もともと両親は農業をやっており、大晦日はソバを作って親類やお世話になった人に配ってきており、小さい時からそば作りを知っていました。  
 両親が亡くなり、そして兄もまだ会社勤めですが、蕎麦だけは作り続け父母を偲ぶ気持ちもあってソバに愛着があるようになりました。また、人から「美味しいね」、「楽しみにしているよ」などと言われ、そして健康食としてソバの効能・効用があることを知り、ソバの地産地消がいいなと考えるようになりました。
 最近ではソバを作る農家もほとんどなくなってきたので、昔の遊び仲間の同世代に「篠原ソバ」を呼びかけし、篠原ソバを作り続けていきたいと考えています。




自家産で、栄養価の高い「田舎ソバ」にこだわり

 一般に「田舎そば」といえば、さらしなそばの対極にあるそばと位置づけられます。白く細い繊細な風味の更科(さらしな)そばに対して、太めで黒っぽくそばらしい味わいの濃いそばが田舎そば、そして、両者の中間にあるのがいわゆる並そばということです。要するに、そばの色と太さによる大ざっぱな区別、定義ですが、玄蕎麦から 殻を外さずにそのまま製粉したそば粉(挽きぐるみ)で打った 黒っぽい栄養価の高い独特の味の「田舎そば」を自家産で手打ちにこだわったのが篠原ソバです。





こうして作る篠原の田舎ソバ

ソバは、最初に挽いて出た粉を一番粉(更科粉)、次いで二番粉、次に出た粉を三番粉となります。田舎ソバは、外皮をつけた玄そばをそのまま電動臼で挽くことにより、甘皮や表層部分を含んでおり、粗い粉を入れたり、ソバ殻の黒い部分を意識的に使った黒く黒い星があるソバを田舎ソバと言っています。
ソバは人の好き好きが有り、更科ソバがいいという人もいれば、田舎ソバが「ソバらしい食味で、美味しいね」という人もいます。トット・ベーネでは、のど越しや麺の長さがソバの理想とはいきませんが、二十%の抜き実で、二八の田舎ソバで作っています。




田舎ソバの効能・効用
ソバが栄養価が高いのは、米・麦など穀類のほとんどが、精製により、栄養たっぷりな胚芽の部分を取り除き、胚乳部だけを食べるのに比べ、そばは実の中心にある胚芽や種皮の一部も食用にできるからだと言われています。効能・効用として、蕎麦(そば)には、ルチンやコリンなどが含まれ(田舎ソバは効果大)、血液さらさら、血圧を下げる、糖尿病予防、動脈硬化予防など健康食品としても注目されています。




おいしいソバにするための条件

挽きたて、打ち立て、茹でたてのそばを称して「三たて」といいますが、「挽きたて」は香りや風味がよく、「打ちたて」は、麺が時間とともに劣化するのをさけ、「茹でたて」は、のびないうちに食べるのがコツと言われています。しかし、美味しく食べる「三たて」ができない場合は冷蔵庫の活用が必要です。



ソバ収穫隊…エンジョイ援農者のおさそい。

ソバ栽培は、成長が早く、純白の花を楽しむと言う印象ですが、刈り取り後、束にして小積みによる乾燥、そして青葉・茎・枝・藁・石・砂・土が多く混入しており選別、そして機械による汚れとり、製粉、ふるいなど自家産ソバづくりは大変です。しかし、皆で楽しもう。
ソバ粉を買って作れば簡単ですが、そこは地産地消で頑張らなければ。働いた、また、その苦労がわかる人が味わえる篠原ソバで有りたいと考えています。
今、収穫作業などの助っ人をいただき、参加者でソバ食べ会などの親睦会を行う「ソバ収穫隊―エンジョイ援農」の隊員を募集しています。連絡は、092-323-2840迄です。






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