あび卯月☆ぶろぐ

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私の邦楽史 第一回「パンクの起源」

2007-09-14 23:55:54 | 音楽・藝術
以前、じゅ~すさんから「「私の声優史」の次にはあびさんの「私のロック(好きな音楽)史」みたいなものも聞いてみたいのですが」という御要望をいただき、快諾したものの書かずじまいで失礼しました。
遅ればせながら「私の邦楽史」と題して駄文を連ねたいと思います。

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私の邦楽史などという大仰なタイトルにしてしまった。
もっとも、邦楽を包括的に語れるほど私は詳しくない。
そこで、本稿では主に日本の80年代パンク・ニューウェーブについて取り上げたい。
あくまで「私の」ということでどうか御寛恕願いたい。

ではまづ、パンクとは何か。ニューウェーブとは何かについて述べたい。
パンクとはいうまでもパンク・ロックの略であるがパンク・ロックの起こりは1960年代のアメリカだった。
このアメリカのパンクはニューヨーク・パンクと呼ばれている。
この時期、旧来のロックミュージックが保守化、商業化したことを受けてそのアンチテーゼとしてパンクが生れた。
一般的にパンクの特徴はその反社会性、過激な歌詞・ファッション・パフォーマンスである。
また、音楽的な特徴としては3コードのシンプルなものが多く、ロックに比べ技巧的なものは少ないということが挙げられる。
ニューヨーク・パンクの代表的なものとしてイギーポップとラモーンズを挙げたい。イギー・ポップは演奏中にナイフや鉛筆などで自らの体を傷つける過激なパフォーマンスで話題となった。
一方、ラモーンズはそれほど過激でなく反社会性も低く、音楽的にも技巧に飛んでおりそれゆえ今なお幅広い層の支持を得ている。

この潮流はイギリスに飛び火し、1975年にはパンクバンドの古典的存在セックス・ピストルズが誕生する。
翌年にはクラッシュとダムドも誕生している。
これらイギリスのパンクをロンドン・パンクと云ったりUKパンクと云ったりするが、
上記三バンドは三大UKパンクと呼ばれている。
ニューヨークパンクとUKパンクのおもだった違いは後者は前者に比べ、社会運動的側面が強かったことであろう。
階級社会であるイギリスではその社会的矛盾に根ざしたパンクが多いことが特徴だ。
言い換えればUKパンクの方が政治色が強い。
ピストルズの「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」はエリザベス女王に対する褒め殺しの歌だし、クラッシュもファーストアルバム『白い暴動』で反体制・反権力の炎を燃え上がらせた。
クラッシュは反イギリスと同時に反アメリカの姿勢も顕著である。
ダムドは音楽的によりスピード感や過激さを求めた。


女王様 萬歳!
本気でそう思ってる
愛しの俺たちの女王様 神が味方してくれるぜ(略)
女王様 萬歳!
本気でそう思ってる
お先真っ暗だぜ夢見る英国は
お前はお先真っ暗、未来なんて無い
俺もお先真っ暗、未来なんて無い
ノー・フューチャーだぜ

(セックス・ピストルズ「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」)


ヤンキーの兵隊
ヤツはカンボジアで出会ったクズどもを撃ち殺したがっている
だけど今は女を買う金もない(略)
USAにはウンザリだ

(ザ・クラッシュ「反アメリカ」)



アメリカで生れたパンクはピストルズが完成させたと言ってよい。
ピストルズが完成させたパンクの潮流は欧州に流れ込み、アメリカに逆輸入され、日本にも影響を与えた。
では、日本のパンクはどのようにして生れたのだろうか。


<つづく>

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2 コメント

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Unknown (じゅ~す)
2007-09-15 22:53:25
待ってました。いえいえ書きたくなったら書くくらいのスタンスで構いませんので、そんなに気になさらないでください。
パンクを語ると音楽的というより歴史的な感じになりますね。でもそれはパンクという音楽の技巧が拙いという意味でもないんですが。シンプルなコードでシンプルな主張を叫ぶのがカッコよいのですし。
続き楽しみにしております!
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Unknown (あび卯月)
2007-09-16 00:27:00
コメントありがとうございます。
じゅ~すさんこそお気になさらないでくださいね。
私が好きでやっていることですから(笑)

第一回はPUNKの起源を書いてしまい、邦楽の話になりませんでした。
あまり歴史的なことばかり書くとツマラナイので邦楽に関しては自分の好きなバンドのことを中心に書いてゆきたいと思っています。
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