歌う介護士プラス

「死ぬとき後悔したくない!」を心に留め、高齢者施設勤務、そして市民後見人をしながら、地域密着で演奏活動をしています。

・・・らしく?その選択

2014-08-28 00:16:44 | 日記


気温の変化が急に来ると、自分もですが、ご入居者の体調が変わります。

97歳の方が風邪をひきました。
頑固で熱があっても横にならない…(つらそうなのに)
とうとう見かねて居室までラチ、いや、お連れしました。(笑)

昼食もいらないと、そのまま入眠。
なんでここまで頑張っちゃうんでしょう!?

2日経ったので、服薬とともに熱も下がり、咳と鼻水が残った程度です。



看取りの時期がちかずいてきた方。
ご家族と往診医との面談にこぎつけました。

栄養補助の水分が飲み込めなくなってきました。
医師面談まで、誤嚥や詰まらせないようにリスク回避を指示するのが私の仕事です。

今日は、私の目をしっかり見ることが出来ました。
最近にすると珍しいことです。
「おはよう」と言って頂けました。


いざと言う時、方針が一致していないと救急搬送するしかありません。
何しろ、半年に1回くらいしか顔を見ないご家族です。

息子さん2人。
寝たきりで痩せ細ったお母さんを受け入れられないのかなあ?
少し前までなら顔が分かったのに。

往々にして息子さんは親の最後の状態を受け入れがたいようです。
それでも、顔を見るだけでもよいから来ていただきたかった。
懐かしい人、近しい人だというのは、どのような重症な認知症の方でもお分かりになります。


10数年も前、
めったに来ない息子さんが訪問された時、
「あなた、どなた?」と言われて、衝撃を受けておられた方もいらっしゃいました。
今ほど認知症と言う言葉が一般的でなかった頃です。

もうしばらくの時間を伴にされたら思い出されただろうと思います。


はい、私の勤務先のグループホームでは医療処置をしない場合に限り看取りをしています。
もちろん、訪問看護と往診医と連携してです。

どのような結果を望まれるでしょうか。
ご本人が書き残してでも置かないと、ご家族が決めることになります。
もしかすると、ご本人は望んでいなかった結果としても・・・・・

身辺整理

2014-08-22 23:32:01 | 日記




本職は介護関連なのですが、私の中では音楽の占める割合が8割でしょうかねえ。

本職は収入を得る源の一部ですので、もちろんおろそかにはしていません。
それなりに勉強してきましたし、好きな仕事でもあります。

身内が少ないためか?
人と関わっていることが好きなようです。


今のホームでも、私と話したい。と言ってくださるご入居者がいます。
相槌を打つくらいなので、その方は満足してくださいます。
お話しいただいたことは、私の中でその方の年代順に並べ替えます。

だいたいそれで、身内の方よりその方の若いころが詳しくなります。
難しいご家族でも、たいていこの方法で信頼していただけるようになりますね。

最近、聞き書きとか言われて研究論文など出されているらしいですが、介護現場では以前から取り上げられているものです。
ただ、記録として残していかないと記憶は消えてしまいます。
ほんの一言、素晴らしい言葉が流れ出ることもありますけど、それを書き留める時間がない、と言うのが現場です。


実は、ブログを書き始めたきっかけが聴いたことを記録したかったからなんです。
5年間くらいは、そういう記録が多いです。
当時のは、いつか纏めて残したいと思い紙ベースにしてあります。
わたしのYahooブログは一部をまとめて掲載しなおしたものです。
ハンドルネームなので、探せないと思いますが消してはいません。


音楽(オペラ・コンサート)は本職より長く、ちょうど25年を過ぎました。
初めてオペラのチラシが、1990年なので89年からは歌っていたということですね。
物のはずみで関わるようになり、中に入らせていただいたら面白くてやめられなくなったというところでしょうか。
素人のコワいものしらず!(笑)今でも?かな~(笑)

アマチュアオペラの先駆けだったと思います。

まだ歌い続けたいので、声を訓練中です。
10年ほど、本職の勤務形態のためレッスンで教わることが出来ませんでした。
時間もお金も余裕がなかった。
いちばんは生活することですからね!

と、いうことで長い割には基本が出来ていないかも。

ただ一つ残した贅沢なんです。
なんと言っても楽しんで歌っていたい!

送り火

2014-08-16 21:14:22 | 日記



昨日は終戦の日。69年前も暑かったそうです。
祖母の人生、両親の人生も大きく変わらざるを得なかったようです。

お香をたいて、写真を眺めながら気温の上がる部屋で、当時をしのびました。
あまり聞こうとしなかった私です。
聞かずもがなに耳に入ってきたことしか覚えていません。
知らないということ、若いということは時に残酷なものです…。


人は本当に辛いこと、いやな思いをしたことは言葉に出して語ろうと思わないのでないでしょうか。

以前、勤務していたホームで、19歳から7年間もシベリア抑留されたと伺った方がいました。
その方は、記憶はあったはずですが決して口にされることはありませんでした。
「思い出したくない、聞かないでくれ。」
逃げるように席を立っていかれた後姿が今でも目に浮かびます。


仕事の上とはいえ、たくさんの方の人生の最後の時間を伴にすることが出来ました。
辛いことも多く経験しましたが、今こうして仕事していられるのはその方々のおかげだと感謝しています。
転職するという私に、
「あなたの道を歩く時が来たのだから、あなたが選んだ道を行きなさい。」
と、快く送り出してくださった方。
その方は身寄りがないことから写真を身近に置かせていただいています。

ご主人がお分かりにならなくなってから、ひっそりと身罷った方。
頂いた折り紙のカーネーションが形見になっています。

奥様を見送って1年後、まるで食を断つようにして後を追われた方。
かすれた声で「もういい、もういい」と。
別な方は「ほら、そこに来てるよ」と、お連れ合いの姿を見ておられました。


こういう私は、いつからか感情を抑制することを覚えてしまいました。
いいことなのか、悪いことなのか・・・・・


つぶやき

2014-08-09 20:54:35 | 日記



腕の腱鞘炎のような・・・・・。
原因は?
あり得ないですが、調理です!‐‐;
刻む動作が多くなると、掌、指が攣ります。
指関節も怪しいですね。

立っているので、足腰もひどく疲れます。


介護現場と言うのは、
思いやりを必要とする職業のはずですが、他人のことはみんな解らないようです。
う~ん、分かろうとしないのか?気が付かないのか?
文句を言うと洗い物などしてくれるので、分かろうとしていないわけではないでしょう。
それだけの時間があるということの証明でもあります。


出勤すると調理が当然のようになってしまったので、元来の形に戻すつもりです。
誰も仕事で調理なんて好んでやりたい職員はいません。
もちろん私も!
私、本来の仕事、全くできないんです。
規定の人員不足が大きな原因でもありますね。
未経験のバイトでは、コワくて何も任せられない…。



そんな私が一番嫌なのが職員から「頂きます」「おいしかった」「ごちそうさま」とか言われること。
好きでしているわけではないし、職員のために作っているわけでもない。
黙って食べてもらったほうがスッキリします。

私の考え方はおかしいのでしょうか?
こちらも提案しようと思っています。

以前は食費まで頭の中で計算していましたが、馬鹿らしくてやめました。

介護現場より、愚痴のつぶやき。


明日は新入居のアセスメントに休日出勤。
やっと本来の仕事です。
が、明日から長期休暇の職員がいるため、連勤です。

施設でも「老老介護」になっていくんですよ~!(笑)



勤務先で嫌と言うほど調理するので、自分のために作ることは減りました。
暑さもあり生野菜と豆腐類がほとんど。
何しろ包丁やフライパンを使いたくない!

悼むこと、忘れないこと

2014-08-06 23:01:09 | 日記
原爆忌の週です。
何かと自分勝手な私たちは、つい忘れてしまいがち…
69年前になりますから、当時を知る人も少なくなりました。

うちの小さな仏壇を開けて、お線香を手向けています。


ご入居者のIさんから、昏々とご先祖の敬い方を教わりました。
なんだか、何にもしていない私をご存知のような、噛んで含める言い方でした。(苦笑)
父は20代で看取り、母は長い介護生活を経て2年前に他界しました。
やっと終わった!と言う気持ちが強くて、まだ続いています。

1人っ子は辛いよ~、辛かったよ~。


「ご飯を炊いたら少しでよいからお供えして、ね。」
「ご飯?ほとんどパンなの。」
「パンでもいいから、ひと欠け分ければいいよ。」
「え、そうなの?」
「お茶くらい毎朝淹れるだろ、それを淹れればいいの。」
(お茶じゃなくてコーヒーなんだけど・・・)
「あんたのやってることは子供が見てるよ。あんたの後を子供がやってくれるから。」
(傍には誰もいないけど…)

お忘れになるので10分間で5回は伺いました。
でも、亡くなった人から、なんだか叱られているような気もしましたね。

「お線香で火事になった家も親戚にあるから気を付けるんだよ!」


お世話している方から、その時々にぴったりの助言やするべきことのヒントを頂くことが良くあります。
なぜ、私の悩みや深層が分かるのだろうと不思議になります。

人生の先輩だからなのでしょうね、きっと。