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村興し・山行  〔回想〕 その1

2007年08月21日 | 紀  旅行、葛ハイ山行

笠取山=秩父多摩山梨国立公園

「多摩川源流最初の一滴」

 

 

 7年前の初夏『多摩川源流の一滴を尋ねる旅』に夫婦二人で参加した。
 この旅は、山梨県・小菅村が音頭を取り、都県境〔埼玉・山梨・東京)に位置する笠取山〔1941m〕に登頂し、帰路『水干=多摩川源流の最初の一滴』を訪ねることにあった。


笠取山
 

  

 前日地元に宿泊(小菅村)した参加者40人は殆どが熟年者で占められた。宿で作ったオニギリを持ち、マイクロバスに乗車し早朝登山口に向け出発した。

 多摩川支流の渓谷を縫うように細い道や坂道を巧みにハンドルを操り、バスの終点・作業平に到着した。村役場の職員が指導の登山前の柔軟体操を行い、整備され案内板の整ったた山道を歩くこと3時間、ウグイスや、ミソサザエの鳴く、雑木林や針葉樹林の森を抜け自然の恩恵に満喫した。

73歳の最年長の方もすこぶる元気、頂上近くの困難な直登も時間をかけて登った。鳴く鳥や、眩いばかりの新緑に元気付けられたのであろう。

登り詰めた笠鳥山の頂上で富士の霊峰を眺め、往路を引き返して平地で一休み、流れる汗を参加者でかみ締めた。

 その後、
『水干=多摩川源流の一滴』に向うことになった。

 重い足を引きずりながらも談笑に花が咲き、一滴を見たいばかしに落伍者もなく頑張り水神様が祀ってある『水干=最初の一滴』に到着。

 リーダーが指差す岩陰を見ると 岩肌からポトリ・・ポトリと滴る一滴が陽の光に浴びて輝く。『アッツ見えた・・・一滴!』と興奮気味で女性が囁く。岩肌に近づき、葉を重ね合わせて飲む人、口を開けて水滴を直接入れる者さま様であった。飲み終わって一呼吸し「やった、飲んだ、最初の一滴」と感激を新たにしていた。


多摩川源流最初の一滴=水干

 

 ここから源流の一滴が地下にしみ込み、沢を作り谷を流れ渓谷となって大きな川と合流し、東京湾に流れ込む。
これがあの大きな多摩川になると“大河の水も一滴から”の言葉通り一滴でも力強さを感じた。

 参加者の皆さんは、富士の絶景、多摩川源流最初の1滴を口にすることができた。満足を胸に疲労感も忘れて笠取山を下山した。
 
 この山行を主催したのは、山梨県・小菅村である。
過疎化に悩む山峡に取り残された村が、村おこし・活性化につながるものを自然の中から《山》見出そうと・・・・下流の多摩川流域住民に問いかけたプロジェクトである。

               続く・・
                 小菅村と、プロジェクトの様子

 

 

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
源流 (横浜のおーちゃん)
2007-08-21 13:26:41
そういうプロジェクトがあったのですか。いや、今もあるのでしょうか。
最初の一滴までたどれるというのは素晴らしいですね。美味しかったでしょう。
返信する
最初の一滴 (とくさん)
2007-08-21 13:50:07
こんにちは
千里の道も一歩から、多摩川の水も源流の一滴から。良い言葉ですね。
7年前の縄文さんも若かった、(今でも若いですが)、良くご夫婦で参加しました。
奥様も山登りが好きなんですね。
良いプロジェクト参加に参加しましたね、素晴らしい思い出になるでしょう。

今は山の水飲み場は少なくなって来ました、水枯れが多く、冷たい水が飲めなくなって来まし。

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源流の一滴 (kimama)
2007-08-21 16:29:10
源流の一滴はチョロチョロ水が多いと思いますが
水干とはそんな意味なのでしょうか。難しかったです。

 樹に映える水かげろうや子らの声 縄文人
 水草の隠す金魚や声高に 縄文人
蒸し暑い中で清涼剤を戴きました♪

笠取山は結構高い山ですね!
一滴も寄り集まって大河になる!凄いことですね。
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回想 (どんこ)
2007-08-21 17:51:11
猛暑日が続くなかに爽やかさをもたらしてくれるページです。

ちょっとネットで検索してみました。秩父というと何だか懐かしさを覚えるほどです。こうう親近感を抱くことが出来るのも縄文人さんのお陰です。

春の秩父紀行を思い出しました。

7年前は小渕首相が亡くなり、森内閣が誕生した年ですね。
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Unknown (momomama)
2007-08-21 18:15:21
すみません。間違って
前日の記事に書き込みました。

ワケのわからないコメントになりました。
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最初の一滴 ()
2007-08-22 07:43:22
大きな川も、始りは一滴からなんですね。
>“大河の水も一滴から”
とても含蓄のある言葉に聞こえます。
「何事も」ですね。

素晴らしいプロジェクト、今も続けていると素敵ですね!
返信する
小菅村で何故、山行きを企画するか (縄文人)
2007-08-22 17:38:33
山梨県・小菅村でどうして登山の計画をするのだろう・・・・・・・・・?
その謎を解き明かすのが今回の目的である。
3回に分けて時々長い文章を書きます。
その(1)『多摩川源流の一滴を尋ねる旅
その〔2〕山梨県・小菅村の現状
その(3)過疎化に悩む源流地帯

と、少々真締めに取り組んでいきたいと思います。
長い文章苦手・・・・・の方は、最初の書き出しと、最後の3行を読んでもらえれば結構です。

お~ちゃん
チョイトまじめな?物に挑戦してみようと思いまして・・・・。

とくさん
過疎化に悩む源流地帯を山行から探ろうと思いまして・・・・・。

kimamaさん
村は人が住んで成り立つことが分かりました。

どんこさん
最初は単なる山旅、過疎化に悩む取り組みを考えて見ました。

momomamaさん
コメントいただけて嬉しいです。
源流へ、出掛けたことがあるのですか。

紅さん
東京の水がめの水源地帯を訪ねて見ました。
山村は過疎化に悩んでいます。

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人をどうする (自然を尋ねる人)
2007-08-22 23:18:19
 町・村おこしをすれば人がたくさん訪れます。
その中にはマナーのよい人もあれば悪い人もいるはずです。
悪い人がたくさん押し寄せたら、去った後はごみ、いたずら・・・これらに対応するだけで多くの人が必要になります。
この議論を本日雷鳴がなっている約2時間コンサルと行いました。(雷は3日続くは本当でした)
やるべきか、やらざるべきか。
堂々川はイベントをやらないことで立ち上げたからやらないで通すことを再確認しました。
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地域のためにご苦労さんです (縄文人)
2007-08-23 06:49:59
自然さん
コンサルタントご苦労さんでした。
今朝ほど久しぶりに爽やか〔温度が低い27度〕天候で雨が降りました。
もったいない、「ホタル祭り堂堂川」を考えるよちありそう・・。
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