ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

香乱記

2006-07-05 07:03:54 | 読書
宮城谷昌光著『香乱記』全4巻を読みました。

三国志の項羽と劉邦をどちらも悪人(どちらも多数の人々を殺戮しているので悪人には違いないのですが)として、天下統一を果たした秦始皇帝の死後の偏った法治主義に対して、滅ぼされた諸侯の残党や志ある庶民の叛逆で歴史が動いていく時、民が富むこと無しに国は栄えないと考えた田横という人物の物語です。

並行して陳舜臣著『小説十八史略』を読んでいますが、丁度秦始皇帝が亡くなる前後のところに進んでいます。
両誌とも史記を基に描かれているようで、同じような名前の人物が登場しますが、今の所『小説十八史略』には田横という人は出てきません。

          

秦始皇帝の時代といえば紀元前200年以上前のことで、よくもそんな昔のことが事細かに残っているものだと感心します。

徐福という人が秦始皇帝に東南海の島に不老長寿の薬があると進言し、巨額の金銀をせしめた話も出てきますが、そういえば和歌山の新宮にそんな名前の人の墓があるとか聞いたような気がしますが、そんな昔の人だったとは思いもしませんでした。

『蒼穹の昴』以来、中国の歴史物をよく読むようになったのですが、事細かという点では現代物には及びませんし、地名もピンときません。であるのに中国の歴史に惹かれるのは何故なのでしょう・・・?

これらの本の中に『孟子』『孔子』『孫子』『老子』など中国の哲学者の教えが所々に出てきます。

私のものの考え方は『老子』に似ているかも・・・


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