骨折して家で療養中に読んだ最後の本です。
熊谷達也著『邂逅の森』。
今頃載せるのは遅いのですが、実はこの後6冊の本を読み、現在7冊目と8冊目と9冊目を併読中なのです。
大正初期、山形・月山麓で熊とカモシカを狙うマタギ『松橋富治』と老熊『ヌシ』との出会い、そして決死の格闘を繰り広げる物語。
富治が初めて心を寄せた富豪の娘『文枝』との出逢い、孕ませてしまった文枝の父の怒りに触れた富治はマタギの世界に住めなくなり、阿仁の鉱山で鉱夫として働きそこで知り合いマタギの世界に戻るきっかけをつくる『小太郎』、小太郎とは血が繋がってない姉の『イク』と所帯を持つ過程、熊の胆を売りさばく富山の薬売り『沢田喜三郎』との確執、文枝が産んだ富治との子『孝之助』・・・テーマの『邂逅』通り、熊谷は富治とたくさんの人との出逢いを綴ったが、狙いは最後。老熊『ヌシ』との邂逅だった。
感動するという表現には少し遠いのですが、大正初期の東北のマタギや鉱山の様子が目に浮かぶように描かれていて、人としての考え方もしっかりしていて、誠実な感じのする小説でした。
熊谷達也著『邂逅の森』。
今頃載せるのは遅いのですが、実はこの後6冊の本を読み、現在7冊目と8冊目と9冊目を併読中なのです。
大正初期、山形・月山麓で熊とカモシカを狙うマタギ『松橋富治』と老熊『ヌシ』との出会い、そして決死の格闘を繰り広げる物語。
富治が初めて心を寄せた富豪の娘『文枝』との出逢い、孕ませてしまった文枝の父の怒りに触れた富治はマタギの世界に住めなくなり、阿仁の鉱山で鉱夫として働きそこで知り合いマタギの世界に戻るきっかけをつくる『小太郎』、小太郎とは血が繋がってない姉の『イク』と所帯を持つ過程、熊の胆を売りさばく富山の薬売り『沢田喜三郎』との確執、文枝が産んだ富治との子『孝之助』・・・テーマの『邂逅』通り、熊谷は富治とたくさんの人との出逢いを綴ったが、狙いは最後。老熊『ヌシ』との邂逅だった。
感動するという表現には少し遠いのですが、大正初期の東北のマタギや鉱山の様子が目に浮かぶように描かれていて、人としての考え方もしっかりしていて、誠実な感じのする小説でした。
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