ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

胡瓜を食べない伝説

2008-08-28 05:00:00 | 田舎
いつだったか、夕食を終えて庭に出ると、ビニール袋に胡瓜が沢山入って置いてありました。

誰かが持ってきてくれたのでしょうが、声ぐらいかけてくれればいいのにと思います。誰にお礼を言っていいのやら判りませんものね。

ところで、姫地区の人は胡瓜を食べないとあるBlogで読んだことがあります。

私は胡瓜やトマト・茄子などの夏野菜が大好きです。

そんな話は寝耳に水やとばかり、親に聞いてみるとそんな事はない、食べるし栽培もしていると言います。

なんやモヤモヤして納得できませんから、チョットばかり調べてみました。

山田風太郎の『魔界転生』で柳生十兵衛が古座川の橋を渡る段があるのですが、その時も不思議に思い調べるのに使った本がありました。

       

古座駅にある観光協会で売っているこの冊子、『古座話し言葉研究サークル』が調査・研究を重ねて作られたのだと思います。

胡瓜を食べないという言い伝えですが、神野川や目津辺り(九龍島の前辺り)では昔は食べなかったといいます。

その訳は、昔都から落ち延びた一人の落武者が、目津の地下(じげ)という所に辿り着き、その地の人の情けで匿われて平穏な日々を送っていたそうですが、突然、落武者狩りの詮議があり、逃げ場を無くした落武者は胡瓜畑に潜んでいたのを見つけられ、乱戦の末首を討ち取られたそうで、地下の人たちは不運な落武者の鎮魂を願い、胡瓜を食べなかったそうです。

もう一つ、伊串にある八坂神社の社紋が胡瓜の切り口に似ている事から、伊串地区でも敗戦前までは胡瓜を食べなかったと記されています。

次が最も信憑性の高い説で、古座では夏祭り(昔は7月15日)が終わるまで胡瓜の漬物は食べなかったそうで、小さくて未成熟なものは美味しいが、勿体ない食べ方になるので、それを戒めるために河内大明神を引っ張り出してきたと説いています。

さてこの話、信じていいものやら・・・あなたは如何に思われます?


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私は (ちのと)
2008-08-28 14:24:11
落武者説がいいです。そのほうが村人との交流が、言い伝えとして残っていけそうだから。

漬物は、んーどうだろう・・・昔は漬物ってのも、同じウリ科のウリを漬けていたのがほとんどのように私は思います。キュウリは 後発野菜のような気がします。キュウリが昔からあったかどうかは調べてませんが・・・(それ位調べてからコメントせいよ!とB氏の声が聞こえなくもない・・)
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落武者といっても (ぼんくら)
2008-08-29 08:10:36
源平の頃なのか、南北朝の頃なのか、戦国時代なのか、はっきりしませんが(そのはっきりしないところが私にとって信じられない要因なのですが)、ちのとさんはこの説を有力と言われるんですから、その時代からキュウリはあったことも信じなければなりません。何しろ、落武者はキュウリ畑に隠れていたのですから。

私はやっぱり、食べ物を粗末にしてはいけないという考え方から・・・それが一番信憑性が高くないですか。

確かに、お話・言い伝え・伝承としての話なら落武者説はなかなかのものですね。

伊串に私の親戚が居るので、神社の社紋説は今度聞いてみようと思います。
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