ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

地獄のカマ

2012-05-29 05:00:00 | 田舎

19日土曜日に串本入りした私は、まず串本駅の観光協会に赴き、翌日の『南紀わかやまアウトドアフェスティバル実行委員会』主催の“地元ガイドといっしょに歩こう ウォーク&トレッキング”『ジオパークツアー 地獄のカマと金山の絶景』の参加申し込みをしたのでした。3月から始まったこの催しの存在は知っていましたが、私の予定に見合う催しは無く、潮騒の森へ独りで行ったのはこの催しのチラシを見たからでした。その時の体験からして地元のガイドが付いていないと訳が分からんことになってしまうと考え、地獄のカマなど聞いたことも無かったし、何処にあるのかも分からないので、このツアーに参加しようと思ったのです。

             

前夜、古谷魚店で飲食していると前々日というのに金環日食を観に来ている客が多く、隣に座った大阪から自転車でやってきたという64歳の男性にこのツアーの話をしたら、その方も行きたいと言うので集合時間の10時半に串本駅で待ち合わせをしたのでした。私たちを含めて数人の人が10時半には駅に集まっていましたが、受付で参加費の1000円を払ったものの、その証明となるようなもの(領収証や参加証)の交付は無く、こんなんやったら参加費を払わんでも付いていけるやんと顔を見合わせます。集合時間の10時半を回っても何の説明も無く、出発と言われる11時になってもガイドさんらしき人が来ただけで挨拶も行われず、バスが11時25分に発車するのでそれに乗ってくださいというだけ、バス代が730円必要なので勿体無く思い私たちは車で行くと告げて、何処で待っておればいいのか聞きました。

             

大島の須江の方に向かって降りていくと峰地というバス停があるので、そこで待ってるように言われたので、二人で雑談をしながら待っていました。自転車乗りの相方さんの腕時計には高度計が付いておりこの峰地と言うところでは70mと言っていました。なんでも自転車で峠を越えるには高度計が必要だと言っていました。12時前になってやっとバスが到着、ポツリポツリと雨が降り出しました。

             

まぁ通り雨だろうと思って地獄のカマに向かって歩いていきますが、だんだん雨脚が強くなってきます。

大島という島は漁業の島だと思っている人が大勢いると思うし、私もそう思っていましたが、こういう少し広い谷という谷は皆田んぼだったそうです。ですから昔は半農半漁、今は田んぼなんか見当たりませんから、漁業の島という言い方は合っていると思います。

             

少し歩くと須江の港が見えてきました。この辺りで高度は30mほどということでした。

             

この草は麻の一種だそうで、石で叩くと繊維だけが残るので、編んで振り回して遊んだとガイドさんが言っていました。

             

ここまではアスファルトの道を20分ほど歩きました。ここからは地道、潮岬で見たことのある立て看と同じものがあり、ここから釣り場に行けることが窺えます。雨が相当ひどくなり、傘なしではつらいぐらいです。地道に入ると木が屋根になってくれるので少しはマシ、そんな道を5分ぐらい歩きました。

             

ここが地獄のカマ、雨が降っているせいか暗くて何だかよく分かりません。ゴミが捨てられてあったりしてあまり趣深くはありません。一番上の写真だと地獄のカマと言われる所以なのが少し解ります。白いところは外海と繋がっていて、満潮になると海水が流れ込んでくるそうです。

地獄のカマとは地獄で罪人を煮るカマのこと、ガイドさんはここで実際に罪人を切ったことがあったという言い伝えがあると説明していましたが、雨が降るのが鬱陶しくてあまり真剣に聞けませんでした。

             

地獄のカマへは地道をここで左に曲がるのですが、一人で来てたら判りませんね。12時半を回っていたのでここで昼食にしようと言うのですが、私はこんなところで昼食をとるのは真っ平御免なので、少し先へ歩いて行って釣り場の様子を見てこようと考えました。

             

5分ぐらいこのような道を歩きます。

             

林を抜けて視界が広がりますが、雨が降っているのでこれ以上は進むことは諦めました。釣りができるところまでは未だ相当な距離があります。

             

こういう注意書きがあること自体、この先に釣り人がよく通う一級磯があるのでしょう。でも私は須江よりも樫野のほうがいいと思っています。よくは覚えていないのですが、昔磯釣りを始めた頃にこの須江の地磯に来たことがあるような気がします。

雨がなかなか止まないので私たち二人は相談して帰ることにしました。相方が傘をさしてくれていますが、「この雨の中金山へ行くんかな?」などと疑問を口にしながら、車まで20分ずっと濡れ続けていたら前述のY下君からの電話があったのです。ようやく車に乗ったところであと2~3人なら乗れるし、他にも帰りたがってる人がいたので、乗せてあげようと引き返すことにしました。するとすぐ後から二人の女性が歩いてきていたので、声をかけると喜んで乗ることに、話を聞くとバスもあんまり無いので、串本駅まで歩いて帰ろうと思っていたらしい、歩いたら2時間以上かかります。

その夜、古谷魚店に行ったのですが、自転車乗りのオジサンも来ていて「やっぱり来ましたな」と声をかけてくれます。ツアーに来ていた阿倍野に住んでいるというおばあさんも来ていたので聞いてみると、やはり金山まで行ったとのこと、私はあまり無理なことはしないほうがエエと思いますけどね。

                  gooリサーチモニターに登録!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿