ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

紅乙女酒造

2012-07-03 05:00:00 | 

消費税増税にしても大飯原発再稼働にしても時の総理大臣はどうしてこんなことに執念を燃やすのか、選挙時に掲げた政策=マニフェストをこうも簡単に投げ捨てるとなると、国民は何を以って判断をすればいいのか!?倫理的に言えば税率は上げませんと公約しておいて実行しないのなら、初めから税率を上げますよと公約していた政党の方が正しいということになります。これはあくまで約束を守るかどうかの倫理的な基準であって、政策が正しいかどうかの話ではありません。私としては逆進性の強い(貧しい人ほど負担が大きい)消費税率を上げるなどということを決して許しているわけではないのです。前回の選挙で今の政権党に投じた人は今どんな思いで政局を見ているのでしょうか。

前日福岡ドームでの観戦を終えて、天神のもつ鍋屋に行って夕飯を食べたのですが、前日買ったばかりの傘を誰かに間違えて(だと思う)持ち帰られてしまいました。良く似た傘が残っていましたが、どうみても女物です。私の買った男物の傘とは持った時の感じが違うはず、でもその残った傘を差して帰らねば仕方ありません。柄にはどこかのビジネスホテルらしきシールが貼られていました。

             

さて、時の内閣総理大臣と同じ苗字で今回3泊もさせていただいたN田邸、同じ苗字だからといって今の総理ほど面の皮が厚いとは決して思っていませんが、ペテン師の如き総理と同姓だということで、随分辛い思いをされているのかも知れません。

             

3日目の朝からはN田君が考えておいてくれた田主丸町にある焼酎工場とワイナリーの見学です。久留米市内を走っていると十字架が目につく建物、奥さんの話では松田聖子の通っていた高校だそうです。写真を撮ろうかと思ったけど、別段下膨れ顔の松田聖子が好きでもなかったし、ミーハーみたいなので止めときました。

             

車は徐々に高台へと登って行くのが判りますが、田主丸町には入ったものの、どうやら目的の所在地が何処なのかよく分かってないらしく、近くまで来ると友人だと言う散髪屋で情報を仕入れます。そして先にワイナリーに行こうと出発をしたものの、昼食をワイナリーでとろうというので、先に焼酎工場へ行くことになり、またまた散髪屋まで聞きに戻ります。結局焼酎工場があったのはワイナリーのすぐ傍でした。

             

呑兵衛のN田君のことですから、きっと彼の目的は試飲だろうと思うけど、まずは構内を見学です。誰か大きな声で喋ってる声が聞こえ、その方角へ行ってみると焼酎の貯蔵タンクがあり、ここで働く人が案内を務めているのでした。ここは焼酎の製造をする工場ではなくて、貯蔵しておくところだそうです。このように一つのタンクに国税庁が調査した数字が書かれていて、このタンクには37.489ℓ入ってるそうです。おかしいですね、37,489ℓと書くべきでしょう。千倍の差があります。案内役の人はこのタンクの焼酎を独りで一日1合飲んだとすると、空っぽにするのにどれくらいかかると思うかと問うていたけど、即座には答えられません。その場では約1000年かかると言っておられましたが、計算してみると570年ぐらいです。まぁ100の位を四捨五入すれば約1000にはなるのですが、倍ぐらいの差があります。まぁどちらにしても一人の人間が一生で飲みきれる量ではありません。

1枚上の写真、奥にステンドグラスの開き戸があり、手前の立札にはこれより中に入ってはいけないと書いてありました。案内役の方は社長がいろんな工夫をしていると言いながら、奥の開き戸に向かって「開け!ゴマ!」と叫ぶとなんと戸が開くではありませんか。これにはN田夫妻もびっくり、加えて奥まで入れと言われる始末、いろんな説明を受けて帰りがけに同じところから振り返って「せけっ!ゴマ!」と叫べと言うのです。「せけ」というのは筑後地方の言葉で「閉める」という意味の言葉だそうで、N田君の奥さんが挑戦していました。奥さんが叫ぶと戸が閉まっていくではありませんか。まぁ九州に住む純粋な心の持ち主は流暢な言葉に騙されるのでしょうね。私は少し離れたところから見ていましたから、その度に案内人の方がこの館の入り口付近で何をしていたのかも分かっていたのです。

             

おそらく案内人の方は来訪者を楽しませようと思ってやっていることなのでしょうが、超常現象が存在するという錯覚を抱かさせるようなことは、いや錯覚ならいいものの、本当に超常現象は存在するなどと信じる人が現れるかも知れないので、止めておいた方がいいのではないかと思います。

             

次に案内してもらったのは田舎屋という茅葺の古い建物、私たちは先にここに来ていたのですが、何やら説明したいことがあるようです。この建物は元は箱根にあったものを大正2年に西宮に移築、客間として使用された後、昭和57年にこちらに移築されたそうです。

釘を1本も使ってない、板を削ったのは鉋ではないなどから、鎌倉時代の建築物だと言われていますが、実際はどうなんでしょう。案内人の喋りに弄されていたことを考えると、案外そうでないかも知れません。

             

畳には縁がありませんが、これは時代とは関係ありません。囲炉裏には熾った炭が置かれ、湿気に備えているのだとか、そういえば女中部屋にはたくさんの湿気取りが置いてありました。その他、掃除のこととか、男女や主従のことなど、私たちがとっても話し易い相手だったのか「もう一つ」「もうひとつ」と言って言葉が絶えません。男女や主従のことなどには、やはり九州人やなぁと思われる民主主義には不適切な部分もありましたが、私はまぁ辛抱して聞いていました。

             

釜や茶釜が竃に並べてありましたが、何かとってつけたような感じですね。

             

案内が終わったので礼を述べ、N田君お待ち兼ねの試飲販売所へ急ぎます。どうやら私も夢中で、そこの写真を撮るのを忘れてしまっています。驚いたのは試飲のカップに入れてくれる焼酎の量です。デパート等で物産展が開かれると、お酒のコーナーで試飲させてもらえますが、ホンのチョット舐めるぐらいしか入れてくれません。でもここではカップに半分以上入れてくれて、これでは試飲する前に酔ってしまいそうです。一度とあるデパートで係員が居なかったのを幸いに、なみなみと注いで飲んでいたら見つかってしまい、苦情を言われたことがありましたが、そういうケチクサイことはここでは言いません。

             

ここのメインは胡麻焼酎、焼酎の字も祥酎と書きます。私は焼酎を飲み始めた頃はこの紅乙女に凝っていましたから、久し振りの感がありました。他にも幾種類もある焼酎をどれでも飲んでくれと言われますが、ストレートの焼酎をそう飲めるものではありません。ここではほろ酔い気分にさせて焼酎を買ってもらおうという魂胆なのか・・・その作戦にまんまと引っ掛かった私は焼酎を3本も買ってしまったのでした。

                  gooリサーチモニターに登録!


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (N田)
2012-07-03 21:23:52
お勧めのもつ鍋屋だったんですが、傘取り換え事件は、逆に良い思い出の一つになりましたね。
N田邸3日間でしたが、何も御持て成しもできなくて、お土産のパン(グーテのパン)での朝食は美味しかったです。又、送ってね。
久留米キムラヤのパンは紹介はしますか、インパクトなかったかな。
ところで、家も苗字もバレバレじゃないですか、、、もし、ぼんくらさんが、総理大臣だったら、今回の問題どう解決します~まじめに?教えてもらいますか。
本当は当日、紅乙女じゃなくて、柳川の川下り、北原白秋の生家(そうゆうの好きでしょ)へ行く予定が雨で変更になりバタバタしてしまいました。
お土産の胡麻焼酎飲みました、気に入ったらいつでも(着払いで)送りますよ、連絡くださいね。




返信する
あらら・・ (junno)
2012-07-04 00:09:46
我家が載ってる・・きれいに剪定しとけばよかった。
どうせなら、右手のお気に入りの「ピエール・ド・ロンサール」っていうバラが咲き誇っていたときに写してほしかったな!

「開けゴマ」は、びっくりしました。きっと、ハイテクな音声で感知するドアだと思ってましたよ。
でも、心の片隅で もしかして・・森の精が開けてくれたのかも・・と思いました。
私、よく 夢みる夢子と言われます。

焼酎の試飲は、オジサン二人美味しそうに飲んでいたので お店の方も嬉しくて色々勧めてくれたのでしょうね。
返信する
家がバレても (ぼんくら)
2012-07-04 10:03:45
何処にあるか判る筈も無し、豪邸ですからよろしいのです。近所の人が「これって、お宅の家の写真?」なんて言って来たらビックリしますよね。

読んでくれているのは兵庫センタの連中が多いので、名前も殆どの読者に分かられてると思いますよ。

時々飲みに行ったり、野球観戦に行ったりするT倉さんの故郷なので、柳川にも行ってみたかったけど、まぁまた今度と言うことで・・・

心配せんでも、胡麻祥酎『紅乙女』なら大阪でも売ってます。

パンもゴマサバもウナギも一括して載せようと思っています。

junnoさんへ

この日は運転ご苦労様でした。貴女がいなかったら、試飲ができなかったので、寂しいツアーになったでしょう。

純情ですね、いっそ名前を“夢みる夢子”に変えたらどうですか?
返信する

コメントを投稿