限りなくmoonshine...

GarageBandなどDTMネタとバンドネタと甘いもの中心に。たぶん。

ウイルス大丈夫?

2007-06-05 23:04:05 | misc

昨日のニュースになるけど。
ジェットコースター事故までワンクリック詐欺の誘導路に、IPAが注意呼び掛け

IPA(情報処理推進機構)が発表した、5月のウイルス届出状況について。
ウイルス検出数が4月より 24.3%増えて約 77万個に上ったらしい。
で、数はともかく、そのウイルスの種類がちょっと。1位から順に、こんなカンジ。

 1位:NetSky(約51万個)
 2位:Sober(約15万個)
 3位:Stration(約 4万個)

1位の「 NetSky 」は亜種が多数あるが、一番最初は 2004年 2月に発見されている。
実に、3年以上も前に発見されたウイルスであるにもかかわらず、いまだに検出され、
ダントツの1位である。

2位の「 Sober 」も亜種が多数あり、最初は 2003年10月に発見されている。
1位の NetSky よりも4ヶ月前である。

3位の「 Stration 」は少し新しく、2006年 8月である。これも亜種がいくつかある。

シマンテックマカフィーウイルスバスターと、有名なアンチウイルスソフトを販売
している各社から、ソフト購入ユーザでなくともウイルス駆除できるように、無料の
駆除ツールを配布しているにもかかわらず、この有様である。
つまり、ウイルス対策を何もしておらず、感染している事すら気がつかないままに、
パソコンを日々使っている人が多数いる、と。
そしてその感染したパソコンから送信された大量のメールが、アンチウイルスソフトの
チェックに引っ掛かって検出されている、と。
その数が、IPA に届けられたものだけで、上記のような状態だということ。
そもそも、ウイルスが検出されたからと言って、IPA に届出ている個人がどのくらい
いるというのだろう。それを考えたら、氷山の極々一角であることは想像に難くない。

少し前のニュースで、「セキュリティホール」「脆弱性」の言葉の意味がわからない
人が相当いるということが取り上げられていた。
これでは、いくら「セキュリティホールがあるから」「基本ソフトの脆弱性」などと
一生懸命言ったところで、対岸の火事くらいな気持ちの人が多いのも頷ける。

ちなみに、上記3つともMac には全く関係ない、感染しないウイルスである。
OS、つまり「基本ソフト」が全然違うので、ウイルスが動かないのである。

運悪く Windows パソコンを買ってしまっている方。
今一度、アンチウイルスソフトの実行、あるいは購入を真剣に考えた方が良いのでは。
3年以上前のウイルスが、まだ猛威を振るっているこの状況は異常です。
インターネットに接続している限り、ウイルスの感染を 100%防ぐことは不可能だと
思った方が良いです。
  「そんな怪しげなサイトやヘンなサイトには行かないから」
  「メールアドレスは、数人にしか教えてないから」
なんて思ってませんか。今や、yahoo や google などで検索してヒットした中にも、
悪質なサイトが平然と表示されるようですし、メールアドレスなんて教えてなくても、
最近の高性能な自動生成ツールでいくらでも実在するようなアドレスを作れます。

また、アンチウイルスソフトがインストールされているからといって、安心していては
いけません。新しくて凶悪なウイルスが、日々登場してます。
パターンファイルは最新に更新されてますか?ウイルスバスターなど、毎日パターン
ファイルが新しくなってます。古いパターンでいくらチェックしても無意味です。
面倒でも、余計な時間を取られても、そのためにパソコンを起動したのではないと
釈然としなくても、Windows とはそういう手間の掛かるものだと割り切って、潔く
従った方が身のためだと思います。

ちなみに、Mac もウイルスが全く無い訳ではなく、セキュリティホールもまた同様に
いくつか発見され、時々アップデートの案内が出ています。
Mac だからと安心はできませんのでお間違えなく。圧倒的に少ないだけです。


※「ウイルスバスター」は会社名ではなく製品名ですが、非IT系の人に聞いてみた
 ところ「トレンドマイクロ」と言ってもピンと来てなかったようでしたので、
 このエントリでは馴染みのある名前の方を採用してみました。