初めて訪れた台北市は、道行く日本車、吉野家、ケンタッキー、マクドナルドに珈琲館と、日本でおなじみの光景が大変衝撃的でした。さらに三越の前を通ってたどり着いたところは熊谷組が建てた「台北101」。その展望台へは東芝製のエスカレーターで・・・・といった塩梅でしたから、
「何だか日本の地方政令都市に来ているみたいだなぁ・・・・」
と苦笑した次第です。
このところ台湾に向けた鉄道車両の〝日の丸攻勢〟も大変目立っています。台湾高速鉄路(台湾新幹線)、特急「ソニック」に続く第三弾として、日本車両と住友商事が出資している台湾車輌が、通勤用車両160両、190億円という大型案件を受注した模様です。
台鉄(TRA)当局は、故障連発ノーフォローの韓国、ノテム社に怒り心頭であり、〝安かろう悪かろう〟が身にしみたのでしょうね。この調子では、数年後の台北駅は〝JR台湾〟のような趣になりそうです・・・・
そうした中、いささか残念なニュースではあるのですが、今年10月に予定されていた台湾新幹線の開業延期が正式に発表されました。常識的には、10月の開業は絶望的であっただけに、遂に発表か、という感慨です。
記事中にはその理由として、工事・資金調達が難航したことがあげられていますが、苗栗地区内での韓国・現代建設及び韓進建設担当工区での手抜き工事が発覚し、試運転が3ヶ月遅れたことが決定打となりました。韓国の手抜き工事と言えば、有名なパラオのKBブリッジの話が真っ先に思い浮かびますが、橋といい、新幹線といい、いったい人の命を何だと考えているのかと腸が煮えくり返る思いがいたします。
開業が遅れれば当然のことながら営業収入の損失や利払いが発生します。台湾高鉄の殷理事長は00年の総統選で、陳水扁支持をいち早く表明したのですが、その意趣返しとばかりにこの件に関して野党の国民党が政権与党の責任追及の材料にしようと虎視眈々と狙っているという不穏な話も漏れ伝わっています。
このように、モラルの欠片すらない韓国の企業のせいで、人命や営業収入が失われるばかりか、一国の政情にも不安定要因をもたらしかねないということです。断固たる姿勢で謝罪と賠償を求めねばなりません。
台湾新幹線の信号システムは、朝日の記事にもありますように欧州方式となっており、そのすり合わせには土壇場で油揚げをさらわれた欧州勢の嫌がらせもあって、日本勢は大変苦労しているようです。東海道新幹線を例にとっても、1時間に上下30本、1323人を乗せた列車が時速270キロで3分30秒間隔続行運転をするような超高密度な運行体系となっていますから、その苦労は察するに余りあります。
日本勢は、10月開業が絶望だということを悟りつつも、旧正月の休みも返上して仕事にあたっていたそうです。
「かくすればかくなるものと知りながら已むに已まれぬ大和魂」
これぞまさに〝日本精神〟といったところでしょうか・・・・
さて、台湾高鉄のCMには、林強の「向前走」という曲が使われているのですが、「台湾総統列伝」によりますと、この曲は李登輝開放路線下での台湾語ポップスの走りとして一世を風靡した名曲であり、ある意味台湾人意識の象徴でもある曲のようです。
蒋経國総統は死の直前、地元メディアに対して、
「私も台湾で暮らして40年になる。台湾人のうちに入るだろう」
と語り、各界から大変な共感を呼んだそうですが、台湾高鉄の殷理事長も戦後中国から渡ってきた外省人、その彼女が「向前走」をCM曲に用いたというところが大変興味深く思えます。彼女も台湾のために汗を流す〝新台湾人〟なのでしょう。
日本では今年が山陽新幹線博多開業30周年。75年の〝ひかりライン〟の完成により、広島、北九州、福岡という沿線の大都市が太平洋ベルト上に揃うこととなりました。辛子明太子が全国デビューする契機となったのも、この山陽新幹線の博多開業だそうです。昨年開業した九州新幹線も、新八代以南の暫定開業でありながら、JR九州の事前予測を大きく上回る乗客130%増という数字で推移しています。
台湾高速鉄路(台湾新幹線)も、中華民國というもう一つの中国でなく、台湾本土の未来と繁栄のために加速して欲しいと心から願っています。
※写真・・・・昨年の九州新幹線開業日の鹿児島中央駅14番ホーム
台湾にも一日も早くこんな日が訪れますよう!
「何だか日本の地方政令都市に来ているみたいだなぁ・・・・」
と苦笑した次第です。
このところ台湾に向けた鉄道車両の〝日の丸攻勢〟も大変目立っています。台湾高速鉄路(台湾新幹線)、特急「ソニック」に続く第三弾として、日本車両と住友商事が出資している台湾車輌が、通勤用車両160両、190億円という大型案件を受注した模様です。
台鉄(TRA)当局は、故障連発ノーフォローの韓国、ノテム社に怒り心頭であり、〝安かろう悪かろう〟が身にしみたのでしょうね。この調子では、数年後の台北駅は〝JR台湾〟のような趣になりそうです・・・・
そうした中、いささか残念なニュースではあるのですが、今年10月に予定されていた台湾新幹線の開業延期が正式に発表されました。常識的には、10月の開業は絶望的であっただけに、遂に発表か、という感慨です。
記事中にはその理由として、工事・資金調達が難航したことがあげられていますが、苗栗地区内での韓国・現代建設及び韓進建設担当工区での手抜き工事が発覚し、試運転が3ヶ月遅れたことが決定打となりました。韓国の手抜き工事と言えば、有名なパラオのKBブリッジの話が真っ先に思い浮かびますが、橋といい、新幹線といい、いったい人の命を何だと考えているのかと腸が煮えくり返る思いがいたします。
開業が遅れれば当然のことながら営業収入の損失や利払いが発生します。台湾高鉄の殷理事長は00年の総統選で、陳水扁支持をいち早く表明したのですが、その意趣返しとばかりにこの件に関して野党の国民党が政権与党の責任追及の材料にしようと虎視眈々と狙っているという不穏な話も漏れ伝わっています。
このように、モラルの欠片すらない韓国の企業のせいで、人命や営業収入が失われるばかりか、一国の政情にも不安定要因をもたらしかねないということです。断固たる姿勢で謝罪と賠償を求めねばなりません。
台湾新幹線の信号システムは、朝日の記事にもありますように欧州方式となっており、そのすり合わせには土壇場で油揚げをさらわれた欧州勢の嫌がらせもあって、日本勢は大変苦労しているようです。東海道新幹線を例にとっても、1時間に上下30本、1323人を乗せた列車が時速270キロで3分30秒間隔続行運転をするような超高密度な運行体系となっていますから、その苦労は察するに余りあります。
日本勢は、10月開業が絶望だということを悟りつつも、旧正月の休みも返上して仕事にあたっていたそうです。
「かくすればかくなるものと知りながら已むに已まれぬ大和魂」
これぞまさに〝日本精神〟といったところでしょうか・・・・
さて、台湾高鉄のCMには、林強の「向前走」という曲が使われているのですが、「台湾総統列伝」によりますと、この曲は李登輝開放路線下での台湾語ポップスの走りとして一世を風靡した名曲であり、ある意味台湾人意識の象徴でもある曲のようです。
蒋経國総統は死の直前、地元メディアに対して、
「私も台湾で暮らして40年になる。台湾人のうちに入るだろう」
と語り、各界から大変な共感を呼んだそうですが、台湾高鉄の殷理事長も戦後中国から渡ってきた外省人、その彼女が「向前走」をCM曲に用いたというところが大変興味深く思えます。彼女も台湾のために汗を流す〝新台湾人〟なのでしょう。
日本では今年が山陽新幹線博多開業30周年。75年の〝ひかりライン〟の完成により、広島、北九州、福岡という沿線の大都市が太平洋ベルト上に揃うこととなりました。辛子明太子が全国デビューする契機となったのも、この山陽新幹線の博多開業だそうです。昨年開業した九州新幹線も、新八代以南の暫定開業でありながら、JR九州の事前予測を大きく上回る乗客130%増という数字で推移しています。
台湾高速鉄路(台湾新幹線)も、中華民國というもう一つの中国でなく、台湾本土の未来と繁栄のために加速して欲しいと心から願っています。
※写真・・・・昨年の九州新幹線開業日の鹿児島中央駅14番ホーム
台湾にも一日も早くこんな日が訪れますよう!
台湾の新幹線結構楽しみにしていましたのに、延期ですか?
それも、韓国企業の手抜き工事に足を引っ張られた?へ~~。
デパートが突然営業中崩壊するような国の体質を他国でもやっているのですか?
呆れました。
どうも、お邪魔いたしました。
PS:そういえば、博多明太子。昔は食べなかったかも・・新幹線ありがとさん。
営業でゴリ押ししてもこんな品質では「押し売り」といわれてもしかたないですね。
日本のマスコミはなぜかこういう話をしませんね。
台鉄(TRA)の当事者が
>林陵三強調:「這是國際事件。」
と言っている通りです。実際特急「自強号」の故障連発でダイヤは乱れるし、乗客からはどやされるしで台鉄当局は大変のようです。
新幹線に関してはそもそも入札から締め出せばよかったのに、と思わなくもないですが、まぁ、人間としての根本的な何かが欠落していると言わざるを得ないですね。
>日本のマスコミはなぜかこういう話をしませんね。
さっきNHKでは、のど自慢がソウルで収録云々とか・・・・捏造韓流もエエ加減にせいや!とうんざりです。
NHKは、のど自慢の出場者が親日行為でその後どうなるか知らないんでしょうかね?
ホント風が吹いただけで崩壊するビルとかは国内だけにしといてよ、と思います。
日本勢にはエールを送りたいですね!
さっきスーパーで明太子買っちゃいました。(爆)
日本では台湾の情報が少なく興味深く拝見させていただきました。
個人的に新幹線ネタとか好きなので、台湾新幹線も楽しみにしていたのですが、韓国企業に足を引っ張られてのが悔しいですね。オマケに欧州からは嫌がらせですか・・・
それでも日本の技術者は立派に走らせてくれると信じてます。
でも中国に日本の新幹線は走って貰いたくないです。
台湾新幹線、全て日本が作ってると思っていましたが、このような問題が有ったということがテレビ、新聞では伝えないのでほとんどの人が知らない。政争の具にされることなく一日も早い開通をと思っています。
これで、新幹線を運行するということの、
重大さがはっきりしました。
中越の大地震でも、まっすぐ走行した、
新幹線のすごさは、やはり高速鉄道のシステムは日本でしか、完成しなかった。という裏付けになったことでしょう。
路線建設・車両製造・信号システムがづたづたで、大変心配です。
中共には、フランス・ドイツの高速鉄道でやってもらいたいですね。
新幹線はわたすな!!って感じです。
しかしC240工区(H建設)にしてもC280工区(S建設)にしても、あの國のJVは本当に自国優先でしたね。何しろ作業員はほとんど自国人、車はもちろん自国製。「ああ、現地にできるだけ金を落とすという考えは無いのね・・・」と思いましたよ。
安物のゴミみたいな注文をしてきてその納期が遅れると、それが全体の遅れの原因みたいに絡んでくるし。。。
台湾新幹線の運賃は、在来線の3割増(台北~高雄間で4500円程度)程度と大変良心的ですね。東海道新幹線の開業時は在来特急の6割増しという水準で、昨年の九州新幹線も部分開業ながらその程度の実勢価格となっています。
台北~高雄の航空機の輸送量は世界三位だそうですから、開業に伴い、台湾の国内の航空業界の再編も避けられないでしょうね。色んな意味で台湾がどう変わっていくのか大変楽しみです。
さて、ご指摘のように、開業時の招待客がとても気になりますね。小泉さんなら結構インパクトあるような気がします。
たのしみです。