日曜日の明け方、西条方面は雨が降ったようだ。
桜三里を越えた路面が濡れている。
雲間から覗く高嶺が白く雪化粧しているとmasaさんが指差す。
まだ石鎚山は雲の中である。
幸先がいい。今日は桜と冠雪した石鎚を写せそうだ。
まずは、石鎚山からの湧き水「うちぬき」の名所である「ひょうたん池」を目指す。
この湧水池を囲む桜が水面に散らす「花筏」の桜風景が有名。
桜の名所なので昼近くなると花見客が溢れる。
なるべく人混みを避けて、朝早い時間に訪れた。
それに朝の光の方が桜が映える。
初めての場所なので、池の周囲を巡ってロケーションを確かめる。
まだ満開になったばかり、水面に落ちる花片は少なめだ。
澱んだ水のお堀の桜風景と違って、湧水なので水の青さが目を見張るくらい綺麗。
そこに映る桜樹の投影や水面に浮かぶ花片模様の色のコントラストが美しい。
そして、ここは錦鯉が桜風景の中を泳ぐ錦絵の世界を顕現させてくれる。
もっと時間をかけて、じっくり取り組みたい桜風景だ。
しかし早くも花見客が次々と訪れ始めた。
場所を移動して白く雪化粧した石鎚と桜風景を撮影できる場所を求めて西条市内を巡る。
なかなかいい場所が見つからない。
ならば、往路に目に留まった横河原の川沿いの桜並木と、その向こうに眺望する石鎚を撮影することに。
道を返して松山市内へ向けて引き返す。
結果的に、いろんな制約(風景写真と人工的な建造物の関係)があって、
足し算か引き算かの選択を強いられることに(笑)
引いて前景の桜を入れて遠景としての桜並木と石鎚連峰と、
寄って縄跳びに興じる家族連れを前景に桜並木と白く雪化粧した石鎚の二択とした。
さて、どちらが上手くいったのか?
皆さんの判断に委ねます。
それにしても、川内周辺の桜の名所は、何処もたくさんの花見客で溢れていました。
masaさん一日リスクを冒して付き合ってくれて、ありがとう。
なんとか、このコロナウイルス禍を乗り越えて生き延びましょう。
毎日の報道でストレスがたまります。
花筏の水面、打ち抜きの中の鯉の生き生きとした姿、PL効果かな?さすがです。
非常事態宣言を出した都府県ですが、愛媛はそれでも人出はあるんですね。
お会いしたことはないのですが、masaさんと名コンビですね。
世界が混乱の最中にいるのに、この日本だけが長閑に桜を愛でるという浮世離れした状況が、
いつまでも焦点を結ばないレンズのように、理解の閾値を超えて揺れています。
世界で起こっていることは、必ず日本でも起きます。
理性では分かっているのですが、毎日目の前に広がる穏やかな春の風景を見ていると、
世界で起こっている現実の方が、非現実的に思えてきます。
放射能と同じようにウィルスは目に見えないですからね。
これからの数週間が私たちにとって山場となるのでしょうか?
おそらく欧米の感染者数の推移を見ていると、そうなのでしょう?
頭では理解していても、日常生活の場に身を置くと、白昼夢のように現実性を失ってしまいます。
また仕事に復活しているので、忙しさに時間の経過を忘れせてくれるのが救いです。
私たちは、どういう風に日常生活を過ごすか?
8割おじさん、こと北大の西浦教授の提言は、とても重要です。
以下の西浦教授へのインタビュー記事は必読。
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-nishiura?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter
もう一点、岩田健太郎教授のインタビューも、とても大事な提言です。必読。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1647
過剰に行動を制限される、これから一カ月です。
極力、人との接触を避けることと、それに伴うストレス解消のための、オープンエアー(野外)の散策は推奨されています。
その際、30分以上の人との立ち話は厳禁です。
良かった。
里山フィールドへ撮影に行ってきます。