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貧乏になった日本を実感したヨーロッパ旅行 ベルギー ブリュッセル編

2023年10月17日 | 非鉄系旅日記
オランダ~ベルギーの移動に利用したタリス
ブリュッセル南駅にて

4年ぶりに夫婦で海外旅行に行って来ました。前回同様に子ども達の家族が居住しているオランダのアムステルダムを拠点に、今回は2週間程滞在して何箇所か廻ったのですが、鉄道でベルギーに行って来ましたのでそのご紹介です。

Thalysのチケット(一部)

オランダからベルギー迄の移動に利用したThalys(タリス)のチケットは日本からオンラインで購入しました。10月1日から運行会社がEurostarになってサイトも変更になっているようですが、私が買ったときはまだThalysで、上のような乗客名入りのe-ticketがPDFで発行されて、これを紙に印刷するかスマホに入れて乗車します。乗車したスキポールでも下車したブリュッセル南でも駅には改札は無く、車内改札で二次元コードを読み取られるだけでした。

機関車と客車、客車間は連結部分下に台車のある連接構造でオーバーハングを解消
さらに空気バネの上の円筒形の台座で支点を高め、遠心力を緩和するようになっている
乗車時はThalysだったが、車体には既にeurostarのロゴが。

Thalysは一見電車風ですが、実際には客車8両の前後を機関車で挟んだ全10両の編成で、客車部分は連接構造になっており、静かで快適な乗り心地でした。また、日本の新幹線と違い、在来線?と線路の幅が違う等という事が無いので、都市間の高速新線だけでなく都市中心部などでは在来線と線路を共用しているのも特徴です。
ただ、唯一残念なのは座席を進行方向に向けるという仕掛けが無い事で、確率的には50%は後ろ向きに座ることになり、私も往路後ろ向き、復路前向きの座席でした。

ブリュッセル市内交通機関共通の1回使用タイプのきっぷ
厚紙で出来ている様だが自動改札にタッチして使用する

乗車した訳ではないが王立広場付近で撮影した5連接のブリュッセルのトラム
プレメトロではこれと同じ車両が地下を走る

ブリュッセルには北、中央、南と3つの鉄道駅がありますが、タリスは南駅行きで旧市街に近い中央駅は通過してしまうので、南駅から旧市街の中心部まではプレメトロ(地下を走るトラム)に乗り換えて行きました。
ガイドブックなどによるとブリュッセルはスリなどの犯罪が多く、特に南駅周辺や乗り物車内は要注意・・・と書かれていたので、迷ってキョロキョロしないで済むよう、予め駅の乗換の位置関係、乗車路線や行き先なども予習し、このプレメトロには相当緊張して乗車したのですが、警戒心が奏功したのか、8分程で旧市街最寄のBourse駅に無事到着しました。

もちろん旧市街の観光が今回の旅行のハイライトな訳で、一日目は市庁舎前の「ヨーロッパ一美しい広場」と言われるグランプラスを見て小便小僧の前で写真を撮り、セルクラースの像に触ってからギャルリ・サンテュベールのアーケードでチョコレートなどの買い物をし、旧市街で一泊。ニ日目はサン・ミッシェル大聖堂を見てからモン・デ・ザール公園を通って、王立美術館を見るといったコースにしました。概ね「地球の歩き方」や「るるぶ」といったガイドブック通りといったところですね。
またNHK BSの世界街歩きで紹介されたチョコレートやイチゴとアイスクリームをトッピングしたベルギーワッフル、鍋一杯のムール貝の白ワイン蒸しとフリッツ(=フレンチフライの様なもの)、ベルギービール・・・と定番のグルメももちろん楽しみました。

グランプラスの市庁舎(左)
 この日は音楽イベントの為にステージが設置されていてちょっと残念な景観に・・・

ヨーロッパで一番古いアーケードと言われるギャルリ・サンテュベール

協会の権威を感じさせるサン・ミッシェル大聖堂
写真前方には地下室があり、歴代の王様のお墓がある

芸術の丘付近からモン・デ・ザール公園越しに見た旧市街と市庁舎

旧市街観光は十分楽しんだのですが、円に換算した時の物価の高さは結構身に沁みました。

前述のトラムは1人2.6€ですから現在の160円/€で換算すると約420円、ワッフルとコーヒーは観光客向けの有名店とはいえ2人分で26€(約4,200円)。商品やサービスの代価としては日本国内の物価感覚で言えば100円/€程なのですが、実際は約160円/€なので、その分とても貧乏になった気分になる訳です。まあビールだけは比較的安価でそれ程違和感無かったですが。
1200兆円を超える国の借金や、野放図に買いためた国債など、政策的に超低金利を継続せざるを得ないことが大きな要因だと思いますが、とんだところでそのツケが我々に回ってきているということですね。
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