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雪景色を満喫、早春の函館・津軽旅行 その2

2024年03月11日 | 乗り鉄
レトロな雰囲気の漂う津軽鉄道の津軽五所川原駅 JR五所川原駅に隣接している
駅構内は共通だが出入りに関しては津軽鉄道に乗車する場合はこの駅の改札を通るのがルール

津軽鉄道

五所川原駅では一旦JRの改札から出て、北隣にある津軽鉄道の津軽五所川原駅に向かい、いよいよ今回のメインイベント、12時発のストーブ列車に乗ります。敢えてまだ寒さの残る3月に来たのもこのストーブ列車の運転が3月一杯までだからで、ちょうどこの日は時折吹雪く天気でお誂えのストーブ列車日和?になりました。
ただ、ストーブ列車はのんびりとローカル鉄道の雰囲気を楽しむというよりは、すっかりイベント列車化しているのが実情で、発車時間が近づくと一般客はストーブに近い席をめがけて行列し、さらにツアーバスの団体なども到着して写真の狭い駅舎が人であふれるといった状況でした。
この日のストーブ列車は一般の乗客がオハフ33、団体がオハ46の2両編成で、DD352機関車は不調のため2両の津軽21形(新潟鐵工所NDCシリーズ)がけん引するという4両編成でした。DD352は車齢65年程の老朽機でまさに老骨に鞭打っている訳で、まあ残念ですが仕方ありません。

最後尾が一般客用のオハフ33
発車時間が近づくといよいよ吹雪いてきてそれらしい雰囲気に・・・

津軽中里までの乗車中に2回ぐらいは石炭をくべていた なかなか手が掛かる

ストーブ列車に乗車する場合は乗車券(例えば金木迄だと560円)とは別に500円のストーブ列車券が必要で、さらに車内ではストーブの上でスルメ(800円)を焼いてもらって日本酒(400円)を飲む・・・というのが一種のお決まりになっているので、スチーム暖房が出来ないので苦肉の策として導入したストーブ列車は今や同鉄道にとっての冬場の救世主になっているようでした。
幸い半分以上の一般客と団体客は途中駅の金木で早々と降りてしまったので、金木から終点の津軽中里まではボックスを独占してのんびりと旧型客車の旅を楽しめました。

津軽中里駅では機回し線を使って気動車を編成先頭に移動
重い旧型客車を2両もけん引するため、気動車も2両必要なようだ

津軽中里で小休止、昼間から酔っぱらって火照った顔を少し歩いて冷ました後は、折り返しの列車に乗車、芦野公園駅で途中下車します。同駅では駅付近での列車撮影を行い、NHKのドキュメント72という番組で放映された旧芦野公園駅舎を再利用した「駅舎」という名の喫茶店に立ち寄り、さらに次の列車で金木に向かいます。


太宰治の小説「津軽」にも往時の金木町長の逸話が残る芦野公園旧駅
今は赤い屋根の喫茶店「駅舎」として営業中

金木の町は作家太宰治の生誕の地で彼の生家は斜陽館として沿線随一の観光スポットにもなっています。(特に冬季は津軽三味線会館が休館なのでここだけになる)
太宰治の作品で知っていたのは教科書に掲載されていて津軽鉄道の気動車の愛称にもなっている「走れメロス」ぐらいだったのですが、今回金木を訪問するに当たって付け焼刃そのものですが「津軽」を読みました。五所川原や金木はもちろん、上述の津軽中里や芦野公園もこの小説に地名が出てきますし、斜陽館を訪れるにしても多少の予備知識があるとより印象が深まります。訪問を予定されている方はご一読をお勧めします。

金木では殆どの列車が行き違い交換する
津軽五所川原ー金木間はタブレット式閉塞、金木ー津軽中里はスタフ式閉塞になっている
斜陽館 内部を見ると太宰治の生家がたいへんな資産家であったことが良く判る

五能線乗車


駅北方の歩行者専用踏切から見た津軽鉄道のラッセル車
本館掲載の腕木式信号機(機械連動ではなく電気で動くようだが)もこの踏切の近く

3日目は朝、津軽五所川原駅近くで津軽鉄道の列車を撮影した後、五所川原11:08発の五能線で深浦へ、その後深浦発14:41で東能代、東能代からは奥羽本線に乗って弘前へと五能線を一周することにします。3月からは青春18きっぷのシーズンなので多少の混雑を予想していたのですが、もちろんそれらしい乗客はそこそこ見受けたものの、結論から言えばゆったりと車窓を楽しむことが出来ました。

五所川原11:08発の深浦行き
五能線普通列車は全てこの電気式気動車GV-E401系で運用されている
車内はJR東日本普通車の標準的なスタイル 右手にあるのは機器室

この日はなんとか岩木山が見えていた(木造~中田)
車窓風景写真が変な色調になるのはUVカットガラスのせい
津軽の殿様が畳を敷いて宴会をしたという千畳敷
起点の東能代からちょうど86kmの距離標が見える

深浦では2時間程あったので、ネットで見つけておいた深浦マグロのお店で昼食をとり、その後駅から15分程の観光スポット?である大岩に行ってみます。強風に多少恐れをなしながら遊歩道を歩き岩場の階段を上ると、日本海の荒波が打ち寄せる光景が広がります。。。

大岩の階段上から見る日本海
ちゃんとした柵があるから良いようなものの 落ちたら一巻の終わり

深浦からは東能代へ、同駅で奥羽本線に乗り換えて弘前に向かいます。雪の五所川原からそれ程離れていないのに東能代に雪が殆ど無いのには少し驚きましたが、ぐるっと回って弘前に戻ると再び雪景色。やはり津軽は雪ン中なんですね。

東能代 雪が殆ど見当たらない
ここで奥羽本線に乗り換え、ロングシートの701系で弘前に向かう

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