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【180】痛みから解放された、色なのです!・ある事実―― ノキタハ博士の論文9

「ただし」とメイソン氏は拳を振り上げた。「ノキタハ博士はある脅威を恐れ、色から人間への変化については詳しく触れておりません。むろん当局の目や、市民のパニックを憂慮してのことなのでしょう。ここで証拠物件である論文に、ノキタハ博士が愛飲したワインをぐぃと空けていただきましょう」とグラスにワインを注いでは論文に飲ませ、数本空にしたところで、「さて、ここでもう一度、先程と同じ箇所を声に出してもらいましょう」
 ノキタハ博士の論文は大きく体を揺らしながら、舌っ足らずに語りはじめた。
「つまる、ところ人間とぅは、地上へのぅ侵略のぉとぅあむぇに頭にぃ寄生した海水にぃ、感覚器官ぅや思考器官、うぇと、集中すぃてくる、情報うぉ、丸投げすぅることに成功すぃ、発声いぁ思考、のぅ統合うぉ、行う際の痛みかぅらぁ、解放された、色もの、なぁのれぇす」
※この発言は、非公式ながらすでにデューイ所長によって否定されている(【90】を参照のこと)。

リンク元
【172】平行線の焦点を結べばよいのです・色と物質は同じものである!―― ノキタハ博士の論文7【169】この事実には戦慄せざるをえません。【147】弁護士のメイソン氏

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