最近の妻の病状(130)
妻の病状を記すこと130回目となった。当初はある程度まとめて記してきたが、最近は面会の度に書くようになっている。
今日(2/26)は日曜日なので、いつものように2週間ぶりに次男とともに妻の許へ。
以前はスタッフの方に腕を支えられて歩いてきたものだが、最近は完全にスタスタと一人で歩き、スタッフの方はそれを見守りながらすぐ後ろについて来るようになった。
このように、身体的には元気そのものだが、脳力のほうは徐々に低下しているように思われる。
今回も自分の誕生日ですから思い出せず、今日は日曜日なのは承知していても何日かまではわからない。日曜と分かるのはテレビで「のど自慢」をやっているからであろう。
突然、「明日はお風呂の日だ」と言ったので、「お風呂入るの好き?」と訊くと「入ったことない!」と矛盾した答えが返ってくる始末である。
かように、会話らしい会話は成り立たないので、勢い、いつものルーチン(フルーツゼリーとニッバチ)で場を持たせることになる。
ニッバチでは、1か月ぶりに妻が1位となり、ご機嫌だったが、それも明日になれば忘れてしまうことであろう。それどころか、我々が今日訪ねてきたことすら忘れてしまうのであろう。哀しいことではあるが、今現在を幸せに感じてくれるのであれは、良しとせざるを得まい。
ホールへ連れ帰り、顔見知りのS看護師が妻のため「カラオケ」をかけてくれたのを見届け、別れを告げた。
以上