野口敏夫プライベートブログ

私の周りで起こった出来事や日頃思ったことなど個人的で気ままなブログとなっています。

妻・再入院後の容態(14)

2014-12-30 21:03:06 | 健康・病気

                         妻の最近の病状(42)

 本日(12/30)昼過ぎ、義妹と共に4日ぶりに妻を訪ねる。

 年末のローテーションに入っているため、今日は休日扱いで、部屋のベッドの上で食事を摂ったようだ。

 12/26以来、またしばらく来られないからと、ずっと親戚の女性が日参して介抱してくれている。有難いことである。

 義妹が妻の好物である水饅頭を口に入れてやると、食べるには食べたが、呑み込みが遅く、あまり美味しそうに感じてないらしい。
 聞けば、26日の夜、発熱し、39度近くまで行ったという。その後、下がったものの、今日の午前中の計測でまだ37.6度あるという。触ってみると、確かに少し熱く感じる。道理で美味しく感じないはずだ。

 それでも、義妹が帰った後、おやつの時間になり、ジュースとプリンが供されたが、それらを親戚の女性は根気よく、少しずつ、ゆっくりと口に運んでくれていた。時間はかかるが、これが病人に対する労りの発露であろう。

 感謝、感謝で、心で手を合わせつつ、かつ平熱に戻ることを祈念しながら辞した次第である。

                               以上

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妻・再入院後の容態(13)

2014-12-26 21:58:23 | 健康・病気

                                             妻の最近の病状(41)

 本日(12/27)、遠方に住んでいるため、ここ2~3年会っていない親戚の女性が訪ねてきたので妻の所へ案内する。

 とても仲が良かった間柄なので、あまりの妻の変貌ぶりに驚いていたが、妻もこの人のことだけは忘れたことがないと見え、表情こそ崩すことはなかったが、やはり嬉しかったのであろう、涙がスーッと流れたのが見て取れた。

 今日も昼食後のひと時とあって、車椅子に座っていたが、顎を上げ頭部を上にに反らしたままの姿勢でいた。訪ねるたびに姿勢が変わっているのはどうしてだろうか?

 親戚の女性は、反応がほとんどないにもかかわらず、腕をさすってあげながら根気よく優しく語りかけ、ミカンを一房ずつ綺麗に剥いて口に入れてあげたり、ちょうどおやつの時間になったので、介護士さんから介助役を引き受け、ヨーグルトを一匙ずつ掬って口に運んでくれていた。

 このような情景を見て、認知症患者への対応は「かくあるべし」と教えられた思いであった。
  「優しさ」と「忍耐」、これが必要なのだ。
  私のこれまでの対応は、とにかく食べてくれればいい、反応がない者に話しかけても張り合いがない、だから何とか言わせようとする、という対応であった。大いに反省した次第である。

 彼女は、しばらく近くに滞在するので、明日以降も見舞ってくれる由。
 有難いことである。彼女の訪問が、少しでも妻の心を癒す糧になってくれればと願いつつ、帰路についた次第である。

                               以上

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妻・再入院後の容態(12)

2014-12-21 20:21:01 | 健康・病気

                                          妻の最近の病状(40)

 本日(12/21)、日曜とあって、息子が来てくれたので、昼食後、一緒に4日ぶりに妻を訪ねる。

 日曜なので、スタッフの手が足りず、ベッドで寝ているかと思いきや、休日にしては珍しく他の患者さんと並んで車椅子に座っているのが入り口のガラス越しに見えた。
 手を振ったが、ただこちらを見ているだけで、身じろぎ一つしない。

 ドアを開けてくれたスタッフの方に訪問票を渡した後、妻の傍に行ってみて、驚いた。
 前回来たときは、身体が横に傾いた状態であったが、今回は前のめりの状態になっており、そのままでは前に落ちてしまいそうなので、車椅子の前面を幾分高く傾け、背中にクッションを当ててバランスするよう座らされていた。

 身体は相変わらずブルブル小刻みに震えている。それでも「調子はどう?」と声をかけると、「普通」との答え、特に痛みはないようだ。

 「何するのが一番うれしい?」には、定番の「トランプ」との答え。手の震えがきついので、とてもカードを持てる状態ではないのにこの答え、哀れなり。

 そのうち、息子が「尻取りする?」と訊いたら、「うん」と言うので2人で始めたが、それを聞いてるうちにこちらは急に睡魔に襲われ、不覚にも寸時居眠ってしまった。

 息子は優しい性格なので、最後に負けてやり、「お母さんの勝ちです」と、よいしょしていた。

 「ミカン食べる?」と訊くと、今日は前回と異なり、「食べる」と言うので、息子の手で一房ずつ口に入れてあげたが、最後の一房を「おかあさん、これ持って自分で食べてみて」と渡したところ、やっと持つにはもったが、すぐ落としそうなので、息子が手を添え、やっと口に持っていかせていた。

 「じゃあ、お母さん今日はこれで帰るからね」と息子が言ったところ、それまでの優しい対応に嬉しかったのか、妻の口から「今日は来てくれて有難う」の言葉がごく自然に出た。

 やはり、相手の身になって優しく接すれば、その思いがいい形で返ってくることを実感した次第。

                               以上

 

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妻・再入院後の容態(11)

2014-12-17 21:09:28 | 健康・病気

                       妻の最近の病状(39)

 本日(12/17)、8日ぶりに妻を訪ねる。もっと早くにと気になっていたが、師走は何かと行事が多いうえ、天候や自分の体調のこともあり、やっと実現したものである。

 今日は珍しくホールのテーブルの前で車椅子に座っていた。座ってはいたが、その恰好は尋常ではない。上半身を右に大きく傾けたまま、そのままでは倒れてしまうので、細長いクッションが右脇腹のところに添えられてあった。
  相変わらず、手足をブルブルと震わせた状態で、惨めなことこの上ない。
 こんな状態では、とても介護施設に戻れまい。
 
  それでも食欲だけはあるらしく、昼食も全部食べた由。しかし、「何か食べたいものある?」と訊いても、「何もいらない」と答え、「ミカンは?」の問いかけに対しても「ミカンもいらない」と言われてしまった。(折角持ってったのにネ)
  ま、昼食から間がないので、食べる気がしなかったのかもしれないが、もし、「食べる」と言われた場合、同じテーブルに他の患者さんもいる手前、かえって困るところだったので、それ以上、無理に勧めなかった。

 「尻取り」をやったが、か細い声ながら、これはちゃんと出来る。「ん」で終わる単語を一回言ったりしたが、次からは「○○○○」は「ん」がつくから駄目ね」と理解している。前回同様、結構難しい単語も時折出てきた。

 こちらからいろいろ日常の出来事を説明しても、理解はできない模様で、張り合いがないが、こちらがしゃべらない限り、妻は黙っているので、場が持てない。
 それでも「マニキュア塗ってもらったの」と言って両手の指を見せた。見ると、両手の爪が赤く染まっている。傍の人を指して「あの人と同じ色よ」と言った。
 「今日お風呂に入ったの」とも言ったが、これは本当かどうか。

 「じゃあ、帰っていいかい?」と言ったところ、微かに頷いたが、今回は「さよなら」も「来てくれて有難う」もなかった。

                               以上

 

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妻・再入院後の容態(10)

2014-12-10 22:10:44 | 健康・病気

                                     妻の最近の病状(38)

 昨日(12/9)、9日ぶりに妻を訪ねる。いろいろと雑事に追われたためだが、こんなに長く日を開けてしまったのは、体調を崩した6月以来のこと。

 少しはいつもと反応が違うかと期待(?)したが、もはや妻は私がいつ来たかということはすっかり記憶にないらしく、全く反応はなかった。

 13時過ぎだったので、あるいは車椅子に座っているかと思ったが、同室の他の患者さんと共にベッドに横になっていた。
 相変わらず、手足を小刻みに震わせ、目だけを動かすだけなので、心配になり、「誰だかわかる?」と訊いたところ、「敏夫さん」と即座に答えたのでホッ!!

 先日、ミカンが食べたいと言っていたので、「みかん食べる?」と訊いたら、頷いたので、持参した小ぶりの1個の皮をむいて一口づつ口に入れてあげたところ、「美味しい!」と言って食べてくれた。
  さすがに「もっと食べる?」に対しては「もう要らない」とのことだった。

 その後、前回と同様、「尻取り」をしたところ、まず普通にできたので、安心し、「それじゃ帰るからね」と言ったが、黙っているので、「何ていうの?」と促したところ、「さよなら」と答えた。
  更に、「来てくれてありがとは?」と畳み掛けたところ、「今日は来てくれてありがと」とオウム返しの答えが返ってきた次第。

                               以上

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