萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚370

2015-08-19 17:30:04 | 雑談寓話
冬、師走の半ばある夜にメールがきた。

From:御曹司クン
本文:おひさしぶりです、元気ですか?
たぶん大事な人を傷つけました。俺のせいだって解ってるけど。
でも嘘つくこともできない、どうすりゃいいのかわかんねー。
もうホント全部終わらせたい。

で、御曹司クンに電話して結局ちょっと会うことになり、
待ち合わせた当日が来て再会した。

「ほんと来てくれたんだー…マジで、」

なんて発言する顔は泣きそうで、
相変わらずな潤る目ツンデレ×ショボン顔につい笑った、

「おまえ泣きそうだけど、来ない方が嬉しかった?笑」
「っ、ちげーよバカ嬉しくて泣きそうなダケだし…って言わせんなバカっ」

のっけからバカバカ連呼してくれて、笑
そんなとこも前と変わらない旧知に笑った、

「捨て犬みたいな顔してんなよ、腹へったし早く注文すんぞ、笑」
「なんだよもー再会の喜びにもうちょい浸らせろよー、」

なんてブスッたれを聞き流しつつオーダーして、
一杯めのグラスに御曹司クンは照れくさげに笑った、

「やっぱ会えると嬉しーな、かんぱい、」

こつり、グラス勝手にぶつけてくれる。
ひとくちめ啜る顔はうれしそうで、だけど訊いてやった、

「また男に手出したのか?花サンがいながら、」

メールの意味はそういうコトだろう?
推測に笑った酒席、御曹司クンは拗ねた、

「久しぶりに会えたのにいきなりさーもうちょい浸らせてくれよなーもー、」

それどころじゃないだろが?と、ツッコミかけて止めた、
だって涙目になっている、

少し書いたのでUPします、移動中に取り急ぎ、笑



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