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Executive MBA と フルタイムMBAの違い

2011-05-03 | MBA
今日、知り合いから「Executive MBAについて教えてほしい」と言われ、私の実体験をお話する機会があった。

人に話す、ということは本当に良いLearningの機会で、話しながら私自身も改めて気づくことがあったので、忘れないうちにこのブログに書いておこうと思う。

ただ、以下の「Executive MBAとフルタイムMBAの違い」はあくまでも、私が参加したUCLA-NUS EMBAの体験をもとに自分自身で感じたり気づいたことなので、すべての学校やプログラムには当てはまらないということは、あらかじめご了承願いたい。

また、どちらがいいか、という判断はあくまでも個人個人がプログラムに何を期待して何を目的とするか、によって大きく異なってくる。

私自身は、色々な観点からEMBAにしてとてもよかった、と感じている。


【EMBAとフルタイムMBAの違い】

1.応募まで

選択できる学校の数は、フルタイムMBAのほうが圧倒的に多い。
EMBAはプログラムの特徴が分かりやすいので自分の判断軸がある人には選択しやすい、とも言える。

EMBAでもフルタイムMBAでも大切なのは、各学校の特色(強い分野)を知ること。

受験のプロセスは、EMBAでもフルタイムMBAでもほぼ同じだと思う。
TOEFL(英語がNativeでない人or海外の大学を卒業していない人)、GMAT、エッセイ、推薦状、職務経歴書を提出し、書類選考に通過したらインタビューがある。

応募要件に一定以上の職務経歴、学校によってはマネジメント経験が求められることもあり、EMBAのほうが、フルタイムMBAよりもTOEFLとGMATより職務経歴、エッセイ、推薦状の重要度が高い。その人が「どこの誰」で、「今まで何をやってきた人」で、「これから何をしようとする人」なのか、をより深く追求される。

授業料は、絶対的にEMBAのほうが高い。
そのおかげなのか、教えてくれるFacultyはMBA担当教授の中でもDeanやEMBAをメインで教えているシニアな教授が教えてくれる、というメリットがある。



2.授業

EMBAはほとんどがパートタイムでクラスメイトは普段仕事をしながら、通学している。
通学パターンは、「平日夜」「土・日」「1週間」「2週間」と学校によって様々で、期間も12ヶ月から24ヶ月までそれぞれ。

私の通ったUCLA-NUS EMBAは、15ヶ月間の間に、2週間のセッションが6回、場所はシンガポール、アメリカ(Los Angeles)、中国(上海)、インド(Bangalore)だった。

仕事をしながら通うため、通学の頻度、場所、期間は学校選びの中でも大きなポイントとなる。

クラスの前後で必ず、事前課題やグループワークがあり、ケースを読んでレポートを書いたり、Skypeでチームメンバーとディスカッションしたりすることになる。

授業形式は、EMBAの多くは実践実務型を重んじているので、理論についてはある程度知っている前提でケースについての議論が多い。クラスメイト同士での実際のケースで話をすることもある。

また、EMBAは企業訪問したり、ゲストスピーカーを呼んだりすることも多いように思う。
UCLA-NUS EMBAでも、2週間の間に必ず企業訪問やゲストスピーカーの話を聞くことがあった。



3.クラスメイト

どのInternational EMBAでも、生徒の多様性を重んじているが、実際は、学校によって(授業がある場所によっても)多様性の幅は大きく異なる。

私のクラスは、クラスメイト45人(男女比率は男性40人、女性5人)、16ヶ国から参加、平均年齢37歳、職務経歴は平均17年ぐらいだった。

多様性と一言でいっても、国籍や性別だけではない。
アイルランド国籍でシンガポールで仕事をしている人や、アメリカ国籍で香港で仕事をしている人、など、文化や生活習慣などで様々な経験を積んでいるという点で参加者の成熟度合いが高いのもEMBAの特徴だといえる。

私も自分自身、45人という少人数であったこと、参加者がとてもMatureであったことには正直とても救われた。そうでなかったら、卒業できていなかったかもしれない。

私自身も、10年間の職務経歴があってから参加したのと、HRとして実際に世界中でマネジメントをしているクラスメイトと議論をしたかった、という点からするとEMBAだからこそ学べたことが多かった。

UCLA-NUS EMBAは15ヶ月間という期間から、最初の5月(シンガポール)、8月(LA)は1年生と2年生が重なるので、2学年一緒のディナーなど学年が違っても接点は多い。



4.学位

実は、EMBAの学位は、学校によって、「フルタイムMBAと同じ経営学修士」「フルタイムMBAとは別のInternational EMBAの修士」、また複数の学校が共同しているプログラムの場合は「ジョイントプログラムでの修士」など様々。

UCLA-NUS EMBAは、卒業すると、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)とNUS(シンガポール国立大学)の両方のフルタイムMBAと同じ経営学修士が授与される仕組みになっており、そのために授業内容が工夫されていた。



5.卒業後のキャリア 

フルタイムMBAと比べて大きく異なるのは、EMBAは仕事をしながらパートタイムで通っているのが前提であること。よってサマーインターンの期間はない。
もちろん、卒業してすぐに転職する人もいるが、多くはもともと働いていた職場でキャリアアップしていく人が多いように思う。

ただ、EMBAでの学びや経験を通じて、キャリアに対しての考え方が変わったり新しくやりたいことが見つかって起業する人などもいる。

UCLAもNUSもキャリアセンターがあり、卒業生ネットワーク以外にもサポートしてくれるし、卒業生ネットワークはとても大きいので学校時代に培ったネットワークが卒業後の大きな支えとなってくれる。













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2 コメント

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UCLA-NUSのEMBAへのApplyにあたって   (ユウ)
2011-10-09 00:53:17
はじめまして。

2012年の1月に向け、UCLA-NUSのEMBAプログラムへのApplyを検討しているものです。

UCLA-NUSについて調べている中、こちらのブログをたまたま拝見することとなり、コンタクトをとらせていただきました。

今回、「Applyの準備」にあたり、幾つか相談させていただきたいことがあり、連絡致しました。

ポイントは、Programの参加にあたり、如何にして現在勤務している企業側の合意をとるか、といった内容となります。

個別に連絡を取らせていただけますと大変助かります。
よろしくお願い致します。
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ご質問いたただいた、ユウさんへ (MiKiKO)
2011-10-09 09:03:15
ご連絡ありがとうございます。

個別のご連絡先の明記がございませんでしたので、まずはこちらのコメント欄にて回答させていただきますね。

現在お勤めの企業側の合意は、必要不可欠です。合格した後で、実際に上司となる人に合意書にサインをもらう手続きがあります。

参加者それぞれが立場や状況が異なるため、ご自身の会社の制度を調べていただいたり、上司の方とよく話し合っていただくこと以外には大きな解決策は、残念ながらありません。

11月22日に東京でプログラム説明会がありますので(以下URLご参照ください)、そちらにいらっしゃいませんか?
説明はProgram Directorの教授が行い、私や他にも卒業生が質疑応答に対応します。

https://ucla.nus.edu/briefings_register.aspx?sess_sid=91


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