今年度2回目となる今回は、「研修」をメインに。
実際の現場で即戦力となる実技を身につけます。
1.演習1(10:05~11:15)
「災害時のお役立ちグッズ ~種類とその効果的な使い方~」【於 1階ギャラリー】
講師:苫小牧市市民生活部危機管理室 佐藤 敦史 主査
その種類や程度にもよりますが、災害時、実際に目の前に広がるのは進路を阻む瓦礫やその下敷きになっている人、高齢や怪我などで助けが必要な人。避難訓練のように整然と避難できるとは限りません。
過去の災害においても、大切な人がすぐそばにいたのに助けることができず、自分の命を守るのが精いっぱいだったとの生存者のお話しを聞きます。また、防災ボランティアリーダーの森竹氏より、市内自主防災組織に配布されている災害時用救助セットについて、その使い方を理解している人がほとんどおらず、どの町内会でも倉庫の奥にしまったままだというお話しを伺ったことから、「演習1」は、周囲にあるものを使って何かできるかもしれない、少しでも誰かの役に立てるかもしれない、そんな知恵を教えていただきたく、市危機管理室の佐藤主査に講師をしていただきました。
① 災害用資機材の使い方及び管理のしかたについて
②救出救助の方法と資機材の使用方法
③非常時持出袋の中身についてもいろいろとアドバイスをいただきました。
2.演習2(11:25~12:15)
「非常時こそバランスを考えた食事を ~災害時の食事について~」【於 3階講習室】
講師:(公社)北海道栄養士会苫小牧支部 支部長 斉藤 幸子 氏
「演習2」は、管理栄養士の斉藤氏に、栄養学の見地から災害時の食に関してアドバイスいただきました。斉藤氏は、被災状況の違いによる「調理環境(電気が使えない・水が充分でないなど)」ごとに、調理の工夫や留意すべきこと、また、平常時から準備しておけること・心がけておくべきことなど、大変わかりやすく教えてくださいました。また、身近で手に入るレトルト食品などの実物をいろいろ持参下さり、それぞれの商品の特徴や長所・短所を説明しながら、どのようなものがどういう場面で有効かを教えてていただきました。非常時に限らず、普段の食習慣の見直しも大切であることも丁寧に伝えていただきました。
3.昼食交流(12:15~13:00)【於 5階料理実習室】
事前に調理済みの三平汁の試食。
4.実践報告と交流(13:00~14:00)【於 3階講習室】
【進 行】 リーダー・職員
① 参加者同士の交流(自己紹介と災害支援に関する意見交換)
② ボラセン事業の案内【資料3】
③ アンケート記入
14:00 解散
参加者の皆さんは、「見た事はあるが使ったことはない」物の呼称と佐藤氏の説明を、感心しながら聞いていました。また実際に手に取ってみたり、「ここがもう少しこうならもっと使いやすいかも」「女性用にもう少し小ぶりなものがあれば」など、意見交換しながら熱心に佐藤氏のお話に耳を傾けていました。
「演習2」は、昨年度のスキルアップ研修会で行った「ポリ袋で作る非常食」を見学してくださった管理栄養士の斉藤氏に、栄養学の見地から災害時の食に関してアドバイスいただきたいと思い、講師を依頼しました。
昼食以降は交流しながら災害についての皆さんの思いを語り合っていただきました。みなさん一様に、午前の講師お二人の講話に満足されていた様子で、特に斉藤氏には研修終了時までご一緒いただきました。ありがとうございました。