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古い曲が気になる

ジミ・ヘンの「ヘイ・ジョー」は、ティム・ローズのバージョンから

2010-03-30 | 日記・エッセイ・コラム

 

Big3cd

Big3

ママス&パパスのママ・キャスことキャス・エリオットが、ママス&パパスを結成するまえ、男性二人と「ビッグ3」というトリオを組んでいた。メンバーは、ティム・ローズとジェームス・ヘンドリックスとママだ。このジェームス・ヘンドリックス(ジム・ ヘンドリックス)は、「紫のけむり」の天才ギタリスト、ジミ・ヘンとおなじ名ジェームス・ヘンドリックスだが、ちがう人物だ。こっちは、ジム・ヘン、白人のシンガーソングライターだ。

Tim Rose / Through Rose Coloured Glasses  

このボーカル・トリオ「ビッグ3」からキャス・エリオットがぬけて、ママス&パパスに加入した。「ビッグ3」は解散して、ソロで活動をはじめたティム・ローズが歌っていた曲に「ヘイ・ジョー」があった。ジミ・ヘンドリックスのデビュー曲「ヘイ・ジョー」は、ジミ・ヘンのまえにティム・ローズが歌っていた曲なのだ。

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アニマルズのベーシストだったチェス・チャンドラーはマネージャー業に転身して、ジミ・ヘンドリックスを売り出そうとしていた。ニューヨークのクラブCafe Whaでティム・ローズが歌う「ヘイ・ジョー」を聴いて、この曲をジミ・ヘンドリックス&エクスペリアンスのデビュー・シングルにしたいと思い、ティム・ローズに許可を求めた。チェス・チャンドラーはティムのオリジナルだと思ったのだろう。ティム自身は、子供のころからラジオで聴いていた曲で、作者不明のトラディショナルなフォークソングだと思っていた。「古い曲で、じぶんに著作権があるわけじゃない」と、チェス・チャンドラーにいった。そうティム自身がテレビ番組でいっているようだ。

こうしてジミ・ヘンドリックスの「ヘイ・ジョー」はリリースされ、イギリスで火がつき、アメリカそして世界じゅうでヒットした。

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この曲には、いろんなバージョンがあった。ティム・ローズの認識のように1950年代から歌われていたようだ。アップテンポのロック・バージョンもあった。バーズもレコードにしている。1962年には、ビリー・ロバーツが「ヘイ・ジョー」をじぶんの作詞・作曲とクレジットしてレコードをだしている。

ティム・ローズのレコードでは、トラディショナル・ソングで、アレンジがティム・ローズとなっている。ともかく、ティム・ローズがスロー・バージョンをステージで歌ってなければ、ジミ・ヘンドリックスの名曲「ヘイ・ジョー」もなかったわけ。

ジミ・ヘンの「ヘイ・ジョー」のシングルも、作詞・作曲は、Trad. arr. Hendrix となっている。つまりトラディショナル・ソングでアレンジがジミ・ヘンドリックスということ。

    ビッグ3 Come Away Melinda http://www.youtube.com/watch?v=HecJVlWw3Lc&feature=related

    ティム・ローズ Hey Joe (1969) http://www.youtube.com/watch?v=JvgCHoW0RDA&feature=related

           ティム・ローズ Hey Joe (1997) http://www.youtube.com/watch?v=gHm_8EZ1rJE

           ジミ・ヘンドリックス Hey Joe http://www.youtube.com/watch?v=m8Ebcx-mTns&feature=related

 

          ティム・ローズ  オフィシャルサイト http://tim-rose.co.uk/

アー・ユー・エクスペリエンスト?(DVD付)  

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アニマルズ、1964年。右端がチェス・チャンドラー。ジミ・ヘンドリックスのプロデューサー&マネージャー。

    アニマルズ House Of The Rosing Sun http://www.youtube.com/watch?v=C86oH5RwyJg

           アニマルズ Bring It On Home To Me http://www.youtube.com/watch?v=FRTHgz-Ao5Q&feature=related

   


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