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 現在使用している赤外線受光素子は、赤外線受信機の中で占める重量の割合が大きく、軽量な受信機に仕上げるためにレンズ部分や他の部分を削って軽量化してきました。

 たとえば最も多く使われているNJL20V380Aで0.35gあります。レンズを削り落として裏側を削れば簡単に0.12gまで軽量化できます。さらに軽量化するには受光素子を何個かだめにする覚悟が必要です。鬼になって(笑)軽量化しても私の場合は0.03gが限界です。

 長い間軽量な赤外線受光素子を探し続けてきましたが、ようやく驚くほど軽量な受光素子のサンプルを入手することができました。



 そのサンプルをテストした結果、すばらしい性能の受光素子であることがわかりました。その重量はなんと0.03gです。表面のシールドケースをはずすと0.02gになります。


NJL21V380A(左)との比較

 電源電圧は2.4Vから5.5Vの範囲で使え、消費電流も0.4mAと少なく、NJL21V380A(38.0KHz)と互換性があります。56.9KHzとの同時飛行も問題ありません。

 ところがその後いろいろ調べてみたのですが、どこにも在庫を持っているところがありません。結局サンプルで入手した赤外線受光素子は受注生産品だったことが判りました。

 納期は受注後半年近く先になるということでしたが、どうしてもほしいので注文しておきました。思いのほか早く入手できたので早速ショップに超軽量表面実装型赤外線受光素子(S380SMD)を掲載しました。



 261KITを組み立てて、裏側に表面実装型赤外線受光素子S380SMDをセットしてみました。GNDだけジャンパー配線すれば取り付けることができます。画像はエアロソアラにセットしています。

 現在のIRX2N受信機は基板完成品で0.38gです。これはFETにFDN371Nを使うようになって以前より軽くなりました。IRX3も0,4gと軽くなっています。これらの受信機にS380SMDを取り付ければとても軽い赤外線受信機が完成します。



 IRX2NあるいはIRX3に表面実装型の赤外線受光素子を取り付ける場合は、基板上にある赤外線受光素子取り付けパターンに合わせて矢印の2ヵ所をはんだづけします。受光素子のシールドは受光素子の取り付け方向を示すためのもので、はんだ付けする前にはずしてください。



 次に受光素子のGND端子(左右どちらもGND)の片方をジャンパ線で基板裏側の中央パターンにはんだ付けします。

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コメント
 
 
 
素晴らしい (としちゃん)
2007-06-18 15:25:08
部品を販売していただき、感謝です。もう少ししたら、受光素子削りも伝説のような昔話になってしまうかも知れませんね。でも鬼の道だとさらにこの素子を削る方向も出てきそうで怖いです
0.005gの削った受光素子とか(笑)
 
 
 
距離 (野末)
2007-06-18 16:48:44
先ほど、メールもしましたが、到達距離はNJL21V380Aと比べてどうですか?
スケール機はどうしても重くなるので、嬉しい限りです。
 
 
 
注文 (kobara)
2007-06-18 17:51:18
今後の入荷はスムーズに行きそうですか?
今回の入荷は何個くらいなのでしょう?
たくさんあるのなら遠慮せずに注文したいと思いますが、皆さんにも行き渡らないと行けないと思ったりしますが。
 
 
 
Unknown (toko)
2007-06-18 22:26:49
超軽量受光素子を組み込んだ受信機も今後開発の予定があるので、今回はある程度の量を確保しました。
というわけで心配しないで注文してください(笑)。
 
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