ファンタジアランドのアイデア

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空きアパート解消・高齢者の受け入れ・不動産価格の上昇  アイデア三題噺 96

2018-08-28 20:45:12 | 日記

 相続税対策で、全国に多くのアパートが作られました。でも、ソロソロ空き家が目立つようになっています。その一方で、お年寄りがアパートに入れないという理不尽な現象も起きているのです。その理由が、孤独死の増加です。東京23区内での孤独死は、8千件以上の割合で推移しています。遺体の発見まで時間がかかると、臭いがきついために消臭や消毒が必要になります。この事態を大家さんは、嫌うようです。
 そこで、高齢者がアパートを気軽に借りられる仕組みを考えてみました。高齢者がアパートを借りる場合、余生を送る住まいとなります。このアパートで孤独死などになれば、賃貸物件ですから、関係者は原状回復や早急な退去などの追い込まれることになります。子ども達の保証人がいれば、よりスムーズに行くのでしょう。けれど、昨今の孤独な高齢者の増加は、配偶者も親権者もいない状態での死亡となります。葬儀には、お金がかかります。役所の手続きも複雑です。親権者がいない場合、さらに状況は複雑になります。結果として、大家さんは、高齢者にアパートを貸さないようになるようです。
 でも、これらの問題がスムーズに解決する仕組みが整っているのであれば、空いているアパートを使ってもらった方が地域に利益をもたらします。一般的に相続人が確定後、名義変更依頼書、故人の戸籍謄本、除籍謄本などの手続きを経て、銀行口座の凍結を解消して行くようになります。手間と複雑な手続きがあります。これらの問題において、親権者のいない場合でも、賃貸契約を結ぶときに、死後の手続きをスムーズにする仕組みを作るわけです。もちろん、役所もこの契約に関与します。大家さんの心配を取り除いた上で、賃貸契約を成立させていくことになります。
 この時、大家さんが1棟に8つの個室を持っているとします。この部屋を貸し出す場合、条件を付けるのです。例えば、「花が好きな人であること」という条件です。アパートまわりの庭のお花を世話することを条件に、アパートを貸すのです。お花の好きな老人だけに部屋を貸すわけです。同じ趣味の人達同士で、花を通して良好な人間関係を作れるかもしれません。隣人との付き合いも、花の世話を通じて、お互いの見守りということも自分たちで行うことができます。孤独死などの状況にはならない仕組みが作れます。常に庭が手入れされていれば、治安の良い地域になります。人の目が常にあることを、花を通してアピールできるからです。おまけに、治安が良ければ地域の不動産価格は上昇します。もし、花を育てる名人が入るならば、無料にしても利益が出る地域になるかもしれません。この手の人材は、得がたいのです。