ファンタジアランドのアイデア

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ライブハウスの音響機能向上を望む アイデア+アイデアガーデン その6 

2017-05-08 17:29:26 | 日記

ライブハウスの音響機能向上を望む

 日本の音楽市場は、1998年の6000億円から2016年には3000億円を割るまでになっています。でも、ライブ活動活発になり、3000億円以上の市場になっているのです。CDよりも、生の演奏を直に聴く傾向が出てきたわけです。CDの市場では少数のレコード会社が、価格を相対的に高く設定し、超過利潤を享受してきました。その利潤が制作部門に還元し、品質の高い音楽を維持してきたわけです。レコード会社の独占構造が、音楽文化の発展を支えてきたともいえます。でも、ライブを中心とした音楽文化の維持発展を可能とする新たなビジネスモデルは、まだ確立されていません。
 そこで、今後の新しい音楽文化がライブ活動を中心に進むと考え、その流れを推測してみました。アジアでは、日本音楽の人気が高まっています。日本のグループを、プロモートする要望は高いのです。日本のグループは、高機能のオーディを機材を使用します。でも、この機材を整えてあるライブハウスが、アジアにはないのです。ソニーはクールジャパンと組み、アジア各国に日本流のライブハウスを10ほど新設することにしています。今年6月には、シンガポールにライブハウスが新設されます。これらのライブハウスには、日本製の高機能音響装置が備えられ、機材を扱う技術者も常駐します。機材の搬入搬出が、海外のライブは課題になっていたのです。この問題がクリアーされれば、日本のアーティストは公演活動がしやすくなります。これらの施設がシンガポールに続いて、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナムなどに作られれば、連続した海外ツアー公演も可能になります。
 音楽やダンスは、人類最古の文化です。人々熱狂させ、集団を凝集させる力も持っています。1970年代で、メロディの優れた音楽がなくなったといわれています。では、どんな新しい音楽が出てくるのかと考えてみました。音という人間の根源的機能に働きかけることによって新しい音楽の可能性が出てくるのではないかと推測しました。音は、鼓膜が振動することで感じます。そして、もう一つは、アゴのあたりの骨を伝わる骨導音で感じます。録音した自分の声に少し違和感のある声に聞こえるのは、骨導音が抜け落ちるためだといわれています。人間の音を聞くという機能は、海の生物の時代から進化してきた根源的なものです。この根源的な音を聞くことのできる機材の開発できないものでしょうか。そして、この機材による音楽の新しい分野ができないでしょうか。
生き物がまだ水中で暮らしていた4億5000万年前は、水圧の波を音として体で感じていました。捕食者が接近してくれば、その水圧を感じ取り、危険を察知したのです。水族館でイワシの群れが、一斉に方向転換する光景を見ます。魚群の一斉方向転換は、隣の魚の動きが水圧となり伝わるからほとんど同時にできるのです。魚類の感じる力は、神経系を束ねた脳として進化し発達しました。魚類から両生類が誕生するとき、カエルのように頭だけ水から出して外を眺めていたと想像して下さい。頭だけ水から出して外を眺めていたとき耳の基本ができたのです。陸上の捕食者を知るためには、水圧ではなく空気の振動に対応しなければならなかったのです。水から頭を出して空気振動を聞くために、エラ穴のあたりに耳の穴ができて、神経が耳の位置に集中し、鼓膜ができたわけです。カエルが水に浮く姿から分かるように、アゴは水の圧力も空気中の音も感じることができたのです。この感じる耳や骨の機能は、生死を決める重要なものでした。この重要な機能に再生させることによって、音楽の新しい可能性が出てくると思います。日本の優れた音響装置やライブハウスで、東南アジアの人々を満足させる音楽の分野を開発してを欲しいものです。