東海大学山形サッカー部 活動報告

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第88回 全国高校サッカー選手権 山形県予選 準決勝 羽黒

2009-10-20 16:40:30 | 試合内容
試合開始40分前、メンバー表と選手証の提出。
本部で役員がメンバー表と選手証のチェック。
約5分後、自チームと相手チームのメンバー表のカーボンコピー1部ずつ届く。

「変えてきた?!」
緊張が走りました。選手はピッチ内アップに入りフリーパスを続ける。ホワイトボードにペンを走らせる。マッチアップとシステムの確認。

DFライン4人にロングフィードと高さに対応するための撥ね返しの練習を繰り返す。ピッチ内アップ15分間を早めに上がりエントリー全員で打ち合わせ。

試合前慌しくなりましたが、選手達は先日よりはリラックスした様子。程よい緊張感が漂い、急な変更も受け入れて良い表情でピッチに出て行きました。本当に逞しくなりました。リーグ戦で様々な状況に対する対応力がついたのではないかと思います。

県内でも、高さがあって身体能力、技術がしっかりしている選手を3枚前線に並べられるのは羽黒さんだけではないでしょうか。東海のDFラインはお世辞にも身体能力が高いとはいえませんので、そこを突いてくるのは当然といえば当然。

・良い状態でヘディングさせない
・良いクロスをあげさせない

の2点を忠実に実践しようということも確認しました。しかし、開始早々右サイドからのクロスがファーサイドに入り、それをヘディングで合わせられ失点。粘って勝負を遅らせたかかっただけに残念な失点となりましたが、あまりの打点の高さに驚きました。逆にピッチ内では今のは仕方ないと開き直って試合再開。



地道に羽黒さんのパスワークを寸断するために走り、中盤で拾ったボールを素早くFWにあてて、落としたボールを左サイドバックの裏に展開。そこでもらったリスタートを直接決めて同点。



その後も、羽黒3FWの高さに圧倒され、クロスを上げられればヒヤヒヤ。CKでもヒヤヒヤ。それでも体を寄せて、カバーリングを徹底して難を逃れていたのですが、前半36分。ペナルティアーク付近の浮き球を1回、2回、3回と競ってこぼれたボールをいち早く起き上がった羽黒FWが、そのまま浮いたボールをボレーシュート。ゴールバーにかすりながら吸い込まれ痛恨の追加点を献上。ハーフタイムへ。



攻めなければならない状況になり、3FWに対応したDFラインにしながらも、後半頭からいつもの2FWに戻しました。ボールが収まり、そこからサイドに展開してクロス。中盤で絡め取ったボールをFWに預けてタメを作ったりと前半とは違う攻撃ができるようになりました。
しかし、羽黒さんの攻撃も凄まじく、CKからまたもヘディングで、左サイドをスピードで突破されそのクロスをまたもヘディングで合わされ失点。点差が開いてしまったのですが、何度もピッチ内、ベンチからも「切り替えろ! こっからだ!」という声が聞かれ、その通り最後まであきらめずに走ってゴールを目指しました。



ビッグチャンスも何度かあり1点をもぎ取ることができました。全部決めとけば1点差まで詰め寄れたのですが、何にせよそのシュートの精度という課題が残りました。これから練習あるのみです。



果たして、力及ばず今年の選手権は準決勝で涙をのむ結果になりました。このチームになって6失点もしたのは初めてでした。後半は攻めなければいけない状況で前に出て行ったので仕方ないところもありますが、羽黒さんの攻撃は凄まじかったです。特にシュートのうまさは秀逸でした。バーやポストをかすめて吸い込まれたのが3点ありました。それだけ東海が寄せ切れなかったということかもしれませんし、寄せられても正確にゴールマウスを捉える力が羽黒さんにあるとも言えます。



最後まで走りきり、ガムシャラにゴールを目指してもぎ取った2点目にこれからの光明を見出し、今年果たせなかった目標を来年こそは必ず果たせるよう、チーム一丸となって精進していきたいと思います。
応援していただいた皆様に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。また、遠いところ応援に来ていただき、写真も提供していただいたs先生。ありがとうございました。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れさまでした (s先生)
2009-10-23 08:34:54
今年は、いろいろと忙しく、あまり応援に行けず、スイマセンでした。

選手権は総仕上げですから、ぜひ行きたかったのですが、なんとか行くことができて、よかったです。
気持ちでは、まったく負けてなかったと思います。
フリーキックからの直接のゴールは目の前で見れて、スッキリしました。

パワーと高さの差は、いかんともしがたいものがあったかな。
でも、点差がついても、最後までスピードが落ちることなく、なんとかゴールをもぎ取ろうとする気持ちが伝わってきました。
あの気持ちを、ぜひ持ち続けられるよう、冬を乗り切ってください。
ご苦労様でした。
応援ありがとうございました (かずひこ)
2009-10-23 17:26:00
s先生応援ありがとうございました。今年は、県総体も天皇杯も選手権も真室川で、何度往復したことか… それも全てベスト4というそろい踏みということで… 
何とか決勝の舞台で応援していただきたかったのですが…
選手の情熱を感じ取っていただきありがとうございます。来春に向けて力を蓄えたいと思います。
よろしくお願いします。
残念・・・。 (東海OB)
2009-10-24 14:35:05
五十嵐先生、皆川先生そして選手のみなさんお疲れ様でした。


「そろそろ選手権かな~」なんて気持ちでネット開いたら、明日が準決勝!もうベスト4が出揃ってた上『東海山形』の名前があり、自分たち以来のベスト4では(?)と、しかも・・対羽黒戦。

決勝は、応援行くぞ!と後輩と話してました。

残念ながら願いは届きませんでしたが、先生と夜電話したとき今回の悔しさが伝わってきて・・・市陸上競技場のロッカールームを思い出しましたよ。泣


3年生のみなさん、高校サッカーの目標でもある「聖地国立!」の夢は終わりましたがまた新しい目標・夢をしっかり持ち 本 気 でチャレンジして下さい。1・2年生のみなさん今度は君たちが 主 役 ですよっ!頑張って下さい。

「夢はおわらない」

お疲れ様でした。
心強い激励をありがとう (かずひこ)
2009-10-26 10:26:41
「夢はおわらない」 良い言葉ですね。

3年生は本当にお疲れさまと労いたいですね。
この悔しい背中を見て1、2年生は、選手権に対する思いや、チームとしての絆を深めて挑戦していくことでしょう。

OBの皆さんに応援される、愛されるチーム目指して頑張っていこうと思います。
あきらめなければ (榎森)
2009-10-28 20:07:01
お疲れ様です。
残念な結果でしたね。

厳しいことをコメントすると、よく頑張った、精一杯やった、というのは本当に頑張ったものからは聞こえない言葉だと思うんです。精一杯頑張ったら結果はついてくるんです。何かたりなかった、一日一日の頑張りが相手のほうが上回った結果でしょう。

ただ3年生が残した物は確実に受け継がれるものですから、来年は花を咲かせてほしいですね。

少し、今の自分に重ねて厳しいことを書いてしまいましたが、期待ととっていただければと思います。

負けてもあきらめない、あきらめなければ負けてないんです。

より選手達の未来のため、きびしくされることを願ってます。

叱咤激励ありがとう (かずひこ)
2009-10-29 19:35:40
ご無沙汰しております。ヨーロッパはかなり寒いですか? 体には十分留意してください。

理不尽は人を鍛える・・・

サッカーは理不尽な競技だと思うのです。サッカーに一生懸命に取り組んでいる人はみんな自分を鍛えていると信じています。

その取り組みの積み重ねの分だけ、成長し、向上します。

選手達には、より厳しい要求をしていこうといつも思って接しています。

良い報告ができるよう精進します。

再会を楽しみにしています。

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