ゆく宛のない恋

夫から愛されず 淋しく過ごした長い月日を捨て 幸せを掴みたい一心で家を飛び出したりりの独り言です
発達障害/鬱

荒波

2018-12-30 19:08:27 | 恋愛日記


あなたは
あなたは

不安だっただけなのよ



いつも私の具合が悪くて
未来が見えなかった

そんな私が重荷だった


それはあなたが悪いのではない





あなたはただ

とても純粋で
純粋だから傷ついた

たくさん傷ついたから
臆病になったのよ





この
ジャングルみたいな世の中で

あなたみたいな心ののきれいな人は
生き辛い













今も好きです。
















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2018-12-22 08:58:45 | 恋愛日記



初めて参加した企業の忘年会は
人であふれていた

飽きさせない出し物に
わたしはよく笑った



過半数は男性で



もちろんその中にキミはいない。







わかっていても
わたしの目は探している

この人はちがう
この人もちがう
彼はこんなに痩せていない

キミの面影を探し求めた















ここにキミがいたら

















閉会となり
白々とホールに明かりが灯ると

冷たい地下の駐車場に下りた














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たいおん

2018-12-16 12:15:12 | 恋愛日記




昨日友達が苺をもってやってきた

帰り際



「これ、彼のなの」



痩せた彼女には少し大きい
長袖のTシャツがワンピースの袖から覗くのを
彼女は少し乱暴に引っ張って見せた









“彼“はこの夏

この世を去った











私も

実はひとつだけ彼の服を持っていると打ち明けた













昨日のそんな出来事を思い出して













きみのたいおんがこいしくて

けさ

ないた

















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2018-12-14 20:54:54 | 恋愛日記



どうしても
どうしても欲しくて



赤や黄色の落ち葉の絵が描きたくて



とうとう
絵の具を買ってしまった






お金が底を突くと
こんなにも心細く
不安になるものなの








わたしは何を失ったの













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人魚

2018-12-14 20:30:48 | 恋愛日記


人魚姫は美しい声と引き替えにすらりとした脚をもらった。
王子と結婚できなかったら海の泡になると約束して。
浜辺に倒れている人魚姫を見つけると王子は服を着せて妹のように可愛がったが、想いを打ち明けられないまま王子は隣の国のお姫様と結婚式を挙げた。

心配したお姉さんたちがこれで王子の心臓を突けば人魚に戻れますと海からナイフを差し出した。
人魚姫がナイフを持ってふたりの眠る部屋に入ると、王子は夢の中で王妃の名を呼んだ。

人魚姫はナイフを床に落とし、海の泡となった。









この世は


残酷で

不公平ね













小学校の
まだ一、二年だっただろうか


人魚姫の映画を観て
胸がはりさけそうだった




そんな悲しいことがあるわけない
あんな映画いっそ観たくなかった




何週間も人魚姫の叶わぬ恋
かえらぬ命を思い
どうしようもない苦しみに苛まれた








大人になって
よくわかったの




それはね

現実なんだって。














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回復

2018-12-09 13:25:19 | 恋愛日記



わたしが怖いものは人と孤独。『だった』。





独りの時間が怖くて

どうすることもできなくて、

壁に額を押し付け時間を追い払った。



人と居ると疲れるのに

人の側に無理にでも居ようとした。







その疲れがどんなに溜まっても、

独りで居ることは 
人といるより強いストレスになるのだから

休みようがなかった。






とうとう

ストレス性胃腸炎を起こして

頭を撃ち抜かれたような頭痛の中で吐いては

朦朧と眠っていたのか意識を失っていたのか…

とにかく嘔吐と失神を繰り返した








今、初めて

本当に独りを楽しめるようになっていることに気付いた。






仕事を休み

痩せ細ってたまにお粥を食べて


死んだように眠るか

好きな絵を描いて暮らしている。











もしや。



回復。って




こういうこと
















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物語

2018-12-05 12:55:08 | 恋愛日記




わたしは恋に恋してた

キミの機嫌がわたしの機嫌だった  

わたしはわたしをなくしていた









過去記事を読み返した










懐かしいという思いは

過去の自己への愛だと聞いた









わたしは

物語を生きていたんだ



わたしは  

恋をしているわたしが好きだった





きっと

愛されているわたしが
  
愛しているわたしが

好きだった

















恋愛ごっこ

2018-12-01 10:19:36 | 恋愛日記



私たちは変わっていく



私はやがておばあちゃんになるし

あなたはおじいちゃんに 



なんだか可笑しい








あなたの表側がどんなに変わっても

わたしはあなたを想うんだろうなあ











周りに恋愛ごっこと言われても構わない



だったら一生

恋愛ごっこをすればいい














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