ゆく宛のない恋

夫から愛されず 淋しく過ごした長い月日を捨て 幸せを掴みたい一心で家を飛び出したりりの独り言です
発達障害/鬱

夏と島

2012-07-27 15:07:38 | 恋愛日記



私が もう歩けないって座り込むから

キミのスニーカーを脱いで

履かせてくれた


キミは 夏の日差しに焦げたアスファルトを

裸足で歩いた



小さな島は右も左も海だから

涼やかな海風にふたりは頬を撫でられる



天国に見紛う島に人影はなくて

雑音のない世界は

オレンジと黄色の花に覆われ 

木が自由に茂り 

広がる青い海を

白い船が横切る




キミは もうふたり 死んでるのかなって

笑って言った

私もちょうど 同じこと 考えてた



ここが天国でも構わないと思った

ううん 天国だったらいいのに



生きているのか

死んでいるのか



そんなこと どちらでもよくて



ただ

幸せだった夏の一日






一人旅

2012-07-09 00:46:57 | 恋愛日記


明日は 一人旅だ

飛行機に乗るんだろ

怖がって しょんぼりしていないで

笑っておいで



大丈夫

お前がいちばん楽なルートで来い

笑顔でここに着けばいい

トランクひとつぶら下げて



明日見慣れたあの駅で

お前と会えれば 

それでいいんだ



100点取ったことのない おまえが

初めてとった 精神障害の満点

おまえと おまえのスーツケースが無事届くために

役立てよう



障害を越えて

距離を越えて




途中 大失敗して泣きじゃくることもなく

無事

明日

オレのこ胸に辿り着いておくれ




満点の障害手帳は

そのために あるんだろ





何枚かの白いコインの事なんか

気にするな


かっこいい特急電車で

出掛けておいで

窓の景色に目を輝かせて


飛行機が 窓側の席であることを

オレは祈ろう





ここへ着いたら

旅の話を

聴かせておくれ