私が もう歩けないって座り込むから
キミのスニーカーを脱いで
履かせてくれた
キミは 夏の日差しに焦げたアスファルトを
裸足で歩いた
小さな島は右も左も海だから
涼やかな海風にふたりは頬を撫でられる
天国に見紛う島に人影はなくて
雑音のない世界は
オレンジと黄色の花に覆われ
木が自由に茂り
広がる青い海を
白い船が横切る
キミは もうふたり 死んでるのかなって
笑って言った
私もちょうど 同じこと 考えてた
ここが天国でも構わないと思った
ううん 天国だったらいいのに
生きているのか
死んでいるのか
そんなこと どちらでもよくて
ただ
幸せだった夏の一日