流れ出す

動けば堕ちる闇の淵
助けてと声なき声で叫んでみても
お腹をすかせた鷹が
啄ばみに来るくらいで
あなたは背を向けて出掛けたっけ

動けない
動けない
流れ出す
流れ出す
流れだして枯れればいい

ワタシナンテイナクナレバイイなんて
この世で一番つまらなく
馬鹿馬鹿しい言葉を
投げやりに吐いてしまいたい

世界一愚かな言葉を吐きたくなるほど
わたしは今醜いよ
惨めだよ

恥の上塗り

くやしい

くやしい

くやしい



キミは頭がいいんだから

デキの悪い私の気持ちなんかわからないよ




勉強しなくて

勉強できる人に



頑張っても

頑張っても

できない人の気持ちなんか解るわけない



そして

キミは先生の口調で

私を注意するんだ





ズタズタになった私の心は





小さくしぼんで

恥ずかしさに



声を荒げる

言い訳

だって　私は　あなたが大好きで

だけど　あなたは　私のことが気に入らないんだと

そう思ってたの



どうしても

どうしても

すきなのに



どうしても

どうしても

あきらめなければいけなかったの



それが　誤解だと　

何で　オレの気持ちがわからないんだと

あなたは　何度も言ったけど



私は

私は

好きで離れていったわけじゃあない



痛い

痛い

傷から

紅い

紅い

色を滲ませながら



あなたを好きな気持ちに

何重ものふたをして



新しい恋人を好きだと

強く

強く

繰り返し

繰り返し

言い聞かせて



あの人について行ったんだ





あなたは

オレのこと忘れちゃったんだろ

って言うけど



違うの

違うの

解ってもらえない



そして

言い訳は

傷を深くするばかりだから



私は

もう

黙るよ





きっと

時間が　癒してくれる

得たもの 失ったもの

確かに　私は

不埒だっただろう

不誠実だっただろう




ごめんね


騙されてしまったんだ





キミが　ぎゅっとつかまえててくれないから


わたしはいつも迷子で

死んだ眼でさ迷い歩いていたんだ



この傷と引き換えに


あなたは　私への気持ちを見つけた




それだけ

それだけ

すきま風

疑心暗鬼がふたりを
邪魔するから


子供みたいに
無邪気な時間に

時々ひんやりとした
隙間風が吹いたっけ


それが切なくて
まるで眠ることもできなくて
とうとう朝日が登るのを

部屋の隅で膝を抱えたまま
感じてたりして



ふたりの時間の眩しさが

ひとりの時間の縁に
濃い影を落とす

落とすのかな






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つたないブログにお越しいただきありがとうございます。


色々なことがありまして、数ヶ月お休みしていましたが

ゆっくりと再開していたいと思います。


あらためて、よろしくお願いいたします。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　りり