こんな夢を見た。
少しだけ目が覚めた。
目を開けると夫が眠っているのが見える。
枕の前に彼の二本の腕、と、その手前にもう二本、彼の腕。
わたしの後ろに居る夫が、斜め上からわたしの目の前に腕を突いている。
後ろに居る彼が笑った気配がしたと思ったら、わたしの背ににひたりと張り付いた。
温かいなぁ、とそのままうとうとして、次に目を開けたときにはうしろの夫が居なくなっていたから、
ああ、夢だったんだな、と、薄目をあけた目の前の夫に、
「今ね、うしろにもうひとり、ひとしさんが居た夢を見たんだよ」と話した。
もう一度出てこないかなと思いながら、
水色の枕カバーの上に正方形に敷いた真っ赤なトマトソースを、
なるべく正確に指で4×4の16分割して、左下の4枡に頬を乗せて寝た。
目が覚めるとすぐに、
「今ね、うしろにもうひとり、ひとしさんがいた夢を見たんだよ」
と、夫に話した。
(つきや)
少しだけ目が覚めた。
目を開けると夫が眠っているのが見える。
枕の前に彼の二本の腕、と、その手前にもう二本、彼の腕。
わたしの後ろに居る夫が、斜め上からわたしの目の前に腕を突いている。
後ろに居る彼が笑った気配がしたと思ったら、わたしの背ににひたりと張り付いた。
温かいなぁ、とそのままうとうとして、次に目を開けたときにはうしろの夫が居なくなっていたから、
ああ、夢だったんだな、と、薄目をあけた目の前の夫に、
「今ね、うしろにもうひとり、ひとしさんが居た夢を見たんだよ」と話した。
もう一度出てこないかなと思いながら、
水色の枕カバーの上に正方形に敷いた真っ赤なトマトソースを、
なるべく正確に指で4×4の16分割して、左下の4枡に頬を乗せて寝た。
目が覚めるとすぐに、
「今ね、うしろにもうひとり、ひとしさんがいた夢を見たんだよ」
と、夫に話した。
(つきや)