Kou Farm

畑の話と日々の雑談

東洋の巨人 対 人間発電所

2017-08-31 21:23:36 | 日々の事
もう9月
なんと 今年もあと4ヶ月
すでに8ヶ月を消化してしまった・・何してたんだろう?
畑仕事のウェートを増やすほどに 時間の流れは加速する 最近はアメリカの戦闘機並みだ
まだ光の速さまではいってない(笑)

先日 久しぶりに ひよっこ を見たら
やたら背景にプロレスのポスターが登場する
ジャイアント馬場 対 ブルーノ・サンマルチノ だったかな
オールドファンなら感動もんの試合
キャチフレーズで言うと 東洋の巨人 対 人間発電所
まるでバケモノの試合の様だ・・
話がそれた

子供の頃  プロレスは真剣勝負だと信じて疑わなかった
大人に何と言われようが 唾を飛ばして反論したものです
素朴な子供でした(笑)

今では 興味をひかれるもの に出会っても 猪突猛進はしなくなった
心惹かれても 一旦は 突き放して見てみる
例えば農業という仕事 必死にやりつつも 過去に何度か突き放して考えた事がある
技術的な事はもちろん 続けていいのだろうか というそもそもの話
もしかしたら死ぬまでそうなのかもしれない
しかし 信じきれない隙間にこそ 襟を正し今何をするべきかを感じる そのヒントが隠れてるのかもしれない

そう思って自分を慰める(笑)

また夏がやってきた

2017-08-24 22:02:15 | 畑の事
ジャガイモの種イモを播き
ブロッコリーとキャベツを少し

植えました
これまでの曇天が嘘のように気温が上がる
しゃがんで植える 立ち上がって移動 繰り返す
サウナの中でスクワットをやってるようだ
太平洋高気圧の空気を甘く見てしまった・・暑い・・気持ちが折れる・・
南風が強まった(と言っても 作業ができないほどではない)のを 言い訳に
肥料播きは後日に延期 根性ありません(笑)

僕とは違って根性あるニンジンは

これまでの雨に助けられ 芽を出し頑張ってます

ポロ葱も

初期のヨトウムシ攻撃を何とか乗り切り 大きくなってきました
そろそろ追肥 土寄せです

今夏は 虫にやられた 夏でした
茄子のテントウムシだまし
モロヘイヤのコガネムシ
そしてトマトのタバコガの幼虫

いずれも初めてではありませんが 今季はちょっと多かったなぁ 
といった印象
特に気を使っていたトマト

6段目ぐらいまでは順調でしたが そこからタバコガの卵がかえったようで 少なくとも
1/3は食害にあい廃棄 高温障害の落花も重なって一気に収量ダウン
目標であった 9段目までまともに採る は達成できませんでした
もう 引っこ抜いて終わりにしてもいいのですが お盆前後の涼しさで多少実がついたので
それが どう生育するか確認するため もうちょっと粘ってみます

やはり 所変われば 色々変わるようです
今季の反省を踏まえ 課題克服のため勉強中です

8月15日

2017-08-17 21:58:58 | 日々の事
8月15日は終戦の日
テレビでは様々特集を組んでました いくつか見てたのですが
司馬遼太郎が脳裏に浮かんできます
彼は学徒出陣で旧満州の戦車部隊に配属され 終戦は本土決戦に備え栃木県に移り そこで迎えたそうです
彼のエッセイを読むと 先の戦争への批判 憎悪と言ってもいい感情がその文章から伝わってきます
日本人はこんなにも愚かな民族だったのか・・という問いかけが
竜馬がゆく や 坂の上の雲 などの国民的作品を生み出したそうです

司馬は日露戦争を題材にした坂の上の雲で明治時代にスポットを当てています
大した貿易品も無い貧しい国 しかしまだできたばかりの若々しい ある意味青年の様な国

この時代 徴兵制がありました 郷土史などを読むと 何とか徴兵を逃れるべく
あの手この手を使っていた事が記録されてます
何時の時代でも 一般人にとって戦は怖いものだったんですね

それでも軍隊に入れば飯が食える 給料をもらって家に送金できると
当時の兵隊さんは 貧しさ故に行かざるを得なかった人達も少なくなかったのではないでしょうか 
士官と言えど 坂の上の雲に出てくる人達の多くも 没落した士族など 貧窮から脱出するために
軍人になったエピソードが出てきます

そんな彼等が 突撃の号令のもと 銃弾の嵐の中に突っ込んでいく
軍隊とはそいうもの と言ってしまえばそれまでですが 平時の感覚ではとうてい理解できません
その時の彼らの気持ちはいかばかりであったでしょう

司馬は言います
日露戦争後 戦勝国なのに取り分が少ないと民衆は騒ぎ メディアはそれを煽り
政治家はそれに気を使い迎合し始めた
実際は薄氷を踏むような戦いで そんな事言える立場ではないのに

それ以前の政治家を含む指導者は そこそこ正直であった
と司馬は言います
事実を見 事実を語った という事でしょうか

近代史は資料が多い分 見方も色々と思いますが
決して望んだわけではない戦で 多くの民衆が倒れている
それは事実なのですね

守るのは何?

2017-08-10 23:01:45 | 自然
今年の夏は 猛暑予想という声を聞いてましたが
そんな単純な気象ではなく 各所で大雨による被害が出ていますね
被災した皆様には お悔やみ申し上げます。

3・11の大地震を経験し つくばの大竜巻 常総の洪水をまじかに見てきた身としては 
或いは 仕事がら 毎日お天道様と顔突き合わせる身としては
その圧倒的なパワーに それは守ろうとするような存在ではなく 畏敬するものと以前から思ってきました

僕は環境に優しいと言われる方法で畑をやってますが 自然を守るためなどとは一度も言ったことが無く
もし守るというなら それは人の生存圏の事だと思います

先日 TVで福島での住民帰還を阻むものとして 猪 アライグマ ハクビシン などの獣害を特集してましたが
これは福島の原発事故被災地だからという事ではなく 全国的な問題じゃないかと想像しています
ここ高萩では 僕が借りている畑(山中ではない 街と山の緩衝地帯 やや街より)の近くで 先日 初めて猪の
被害が出ました
猪やイノブタ(混血)は繁殖力が強く 山中には何百頭あるいは千の単位でいるかもしれません
もう 親子連れの彼らを目撃したのは数知ず 
天敵のニホンオオカミの絶滅 高齢化によるハンターの減少が増加の一因だろうと思いますが
現在 山間部の畑や田んぼは電気柵で囲い農業が維持されてますが 耕作者の高齢化は進み
空き家や耕作放棄地が増えるのは目に見えてます
そうなれば猪など獣たちの活動範囲は更に人の住む街に接近し 接触する機会も増えてくるかもしれません
人の生活が消えれば あっという間に獣の天国です

一昔前の様に 山の手入れをしなくなった現代の生活では 人と獣の緩衝地帯は狭くなり 或いは消滅し
生活様式によって守られていた人の生活が被害を被るのは当然の帰結なのかもしれません

それとも 一時の開発ブームの反作用なのでしょうか

う~ん・・ どうなのでしょうねぇ

ハプニング?

2017-08-04 22:01:18 | 畑の事
初めての土地では 思いもよらぬ事がおきます
生まれ故郷ではあるのでしが 農業者としては初めての土地

テントウムシだまし 
ナナホシテントウによく似てますが 星が小さくていっぱいついてる草食の虫 (テントウムシには肉食と草食がいる)
こいつが 茄子が大好きなようで 葉っぱといい実といいムシャムシャ食べる

大発生しています

隣の畑の人に話を聞いてみると 毎年被害があるそうで
今年はうちの茄子と隣の茄子が近かった事 その近くにジャガイモも植えていた事(ジャガイモ
が発生源になる事が多いらしい)で大発生となったようだ
こうなると商品にはならず ほとんど廃棄 ましなもの(無傷ではない)はひたすら食べるか
ご近所さんにお裾分け

秋になると 多少収まるそうなので引っこ抜かずにおいとくが・・
う~ん やるせない
つくばでも この虫はいたし被害もありましたが ここまでで酷い被害はありませんでした

この辺も高齢化が進み 後継者もほとんど無く 使ってる畑より除草のために時々耕運する
だけの畑が多い
よって虫達が集中する・・そんな事も推測されます

もともと畑や田んぼはナチュラルな自然の一部を壊す事で成り立っている(だからこそ僕は謙虚であらねばと思います)
こんなアクシデント(?)も自然の微妙な或いは絶妙なバランスを逆説的に示唆してるのかな・・
と思いもするのですが・・収穫して売れないのは やっぱり悔しい(笑?)