全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

ABCDE5人のおおよそ40年

2019-04-09 04:00:00 | 教師の仕事 2019

 人事異動情報は県教委からの一斉提示である。1983(昭和58)年4月発令の人事異動もそうだった。
 新採用教員は2月下旬から3月上旬、それぞれの配置(予定)校に呼び出され、意向調査という管理職面接をうけた。〇〇高校に勤務する意思があるか、最終確認作業である。

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 新任ABCDE。
 初任校において新採用教員は、名前が発表されるまで、こんな表記・呼び方。僕たち5人は、こう表記されていた。

 A(数学,年齢,男)
 B(保健体育,年齢,女)
 C(英語,年齢,男)
 D(英語,年齢,男)
 E(英語,年齢,男)

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 30数年前、埼玉県は県立高校の大増設期。「十五の春は泣かせない」という政治スローガンのもとに、県立高校が大増設された。学校を毎日運営するには先生が必要である。歴史も伝統もない学校を運営するためには、ある程度の教職経験者が必要になる。ベテラン教員の異動、補充は新採用教員でということになる。当時の採用数は、現在から考えるととんでもなく多かった。僕たち5人の初任校は創立20年目。ベテランたちがごっそり抜け、僕の採用年を含む5年で15名が新採用で教師生活を始めた。

 ABCDEの5人は、右も左もわからない。いろいろ模索をしつつ、授業や普段の仕事をしていた。経歴も教科も違うが、仲間意識は強く、お互いの授業を公開し、いろいろ意見を交わした。ADEが2年目から、BCが3年目から担任をした。

 Aは6年目に転出した。現在は県内の伝統校の校長。Bは僕の1年前(だと記憶している)に初任校から転出した。Cは僕の中学校の先輩。不思議な縁である。DはAと同じく3年間、一緒に担任を務めた。5年目に出身県の教員採用試験に合格し、埼玉県を離れた。CとDは年齢が僕の2歳上、AとBは1歳上である。

 平成31年3月末、CとDが定年退職である。Cは県教委発表の資料によれば、県北の専門学科設置校の教諭がラストである。
 Dは「教職員人事異動」という、全国公立学校教員人事異動情報を網羅的に収集しているブログで名前を見つけた。確認のため出身県の教育委員会ウェブサイトを調べると、埼玉県と同様人事異動情報が掲出されていた。名前と年齢から考えると、Dに間違いなさそうだ。最後の勤務校はSELHi指定を受けたこともある学校で、普通科・外国語/国際系学科併置校である。2人が再任用になっているかわからない。

 来年AとBが、再来年E(僕)が定年になる。CとDは、無事キャリアに区切りができた。僕もそうありたい。


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