新学力テストに関わり、新たな情報が出てきた。
毎日新聞が11日朝刊で報じたところによると、政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)が、『国公立大入試の2次試験から「1点刻みで採点する教科型ペーパー試験」を原則廃止する方向で検討する』とのこと。
同会議の大学入試改革原案:
1次試験では、大学入試センター試験を基にした新テストを創設。受験生はこの試験を受験する。結果は点数グループでランク分けされ、学力水準を判定する際の目安となる。
・・・1点刻みだろうが、点数グルーだろうが、順位はつく。
2次試験から、ペーパー試験を廃し、面接など「人物評価」を重視する。
・・・各大学に抜本的な入試改革を強く促す狙いがある。
・・・実行する大学には補助金などで財政支援する方針。
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「知識偏重」と批判される現在の入試を見直す。
①(センター試験の後継、複数回受験可能な)新しい大学入学試験、新テスト
②(高校在学中に基礎学力を測る)到達度試験
これらのうち、①は以前にも書いたとおり、1点刻みではない。①を受験して、大学ごとに実施する2次試験を受験することには変わりがない。この2次試験をについて、こんな意見が出ているようだ。
「大学の判断だが(同会議では)二回もペーパーテストをしないで済むよう考えたい」
「暗記・記憶中心の入試を二回も課す必要はない」
考えるのは結構。でも、できるのだろうか。
私立大も新テストを活用するのであれば、同様の対応を求める方針だということだが、それも含めて可能なのか。記事にも出ていたが、『面接や論文、課外活動の評価を重視する新しい2次試験では、従来のペーパー試験に比べ、人手など膨大なコストが発生する。下村文科相は「改革を進める大学には、補助金などでバックアップしたい」と述べ、国が費用面で支援する考えを示した。』そうだが、これは国公私全大学そうなのか。
まだまだわからないことだらけだ。
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2013.10.07、「両方実施」