今日もばか夫婦

人生のよしなし事をそこはかとなくひとこと多く書きつくる。

アメ横の戦利品(あるいは、自制心にの負けた証し)

2005-01-29 21:16:30 | 出歩く
今日の出没地帯は上野アメ横。いつものスコッチグレインの靴を安く買うのが目的。
オットが靴を選んでいる間もきょろきょろ、落ち着かない私。化粧品も値引きしているし(でも高級化粧品はそもそも使ってないしなあ)、革ジャンもいっぱいぶら下がってるし(既に革製品はクローゼットからあふれてるっちゅうの)、あー子供服もあるっ(どの子供に買うのだ)<カッコ内は自制心の声>。

帰りに手にしていたものは。オットの親戚の還暦祝い、と称してカウチンセーター1枚とオットにボーダーのパーカー1枚(自社の牧場のウールで…復刻版の柄で…云々とうんちくを語られた)、スイス製のチョコレートクッキー(シガー型の子供が大好きなやつね)とチャイ用の紅茶、今夜のおかずのイクラと鮭、スペアリブ用の肉、叩き売りしてた甘栗。じ、自制心の声は小さすぎて、僕には聞こえてこないね。

一人で歩いていた外国人観光客が、いかにも面白そうにあちこちの小路の写真を撮りまくってました。
うん、観光案内ならここにしようっと。

白くまピース

2005-01-29 00:51:54 | よしなしごと
見た見た?白くま「ピース」を育てている、飛べ飛べ砥部動物園の飼育係、高市氏のドキュメント。(テレビの話ね。)ピースちょーかわいー。

生まれてすぐ母ぐまに育児放棄されたピース。高市さんが家に連れて帰って、家族で育てていた頃の哺乳瓶くわえて満足顔のピース。それから、おしりふりふり、転がるようにして高市さんの後をついて散歩するピース。泳ぐ訓練をする必死のピース。でも、大きくなると200キロとか300キロでしょう?じゃれてるつもりで高市さん傷つけることもあるかも、と心配していたら、やっぱり二人が引き離されるときが来て。きゅん。でも、高市さんの二人の子どもたちとともに、ピースは愛情いっぱいに育ったんだね。

動物園は人間の都合だから、せめて食べ物はおいしいものを、と餌の新鮮さにこだわる高市氏が印象的でした。いや、それよりピースちょーかわいー。

クララランス

2005-01-28 23:55:28 | よしなしごと
新しい歯ブラシを探して洗面所でごそごそしていたら、だいぶ前にお土産にもらったクラランスの美容液が出てきました。もらってすぐ使ってみたときは、匂いもきついし…なんかベタベタになるし、クラランスは苦手、と思ったのだけど。

高そうな美容液、もったいないねえ、とぶつくさ言いながら、開けてなかった方のフリュイド ポー ヌーヴなるものを使ってみたところ…、きゃーん!!大人っぽい香り、すいつくようなしっとりお肌!気に入ったわ!

しかし、これって、ずばり年取ったってことなのか。

夢のドローム

2005-01-23 23:34:49 | よしなしごと
ばか夫婦が勝手に選ぶホテル・ベストワンに堂々輝くのは、北海道余市郡のホテル・ドローム。青森の八甲田ホテルも負けてないが、値段の勝負でドロームの勝ち。

とか、つらつら思いながらHPを探していたら、なんとドロームは現在休業中だとか。えー、あの親切な従業員の人はどうしているのだろう?11月の平日の雨の日、ホテルで夕食を取った客はわれわれだけ。その間ずっと給仕してくれ、おいしいウィスキーも教えてくれ(ラベルに鹿の絵が描いてあるやつ。名前忘れちゃったよ)、小樽のおすすめ寿司屋も教えてくれたのだけど…。

ふむ、2月に再開ですか。良かった。

曇天の中、地図の上下を間違えて見ながら運転していて、日が暮れて、えらい田舎道で、右側にあると思ってたのに左側にドロームが現れたときは、かなりキツネにつままれた気分でしたな。カーナビがおかしいとツマはずっと主張していましたな。

踊る文化会館

2005-01-21 21:21:29 | よしなしごと
手配していたバレエの公演のチケットが手に入りそうだけど、しかし高いものですなあ。
場所は東京文化会館。一度しか行ったことないけど、シブク落ち着いて格があって感じのいいところ(←褒めすぎ)。コルの弟子、マエクニ(前川國男)の設計、1961年開館。

・・・なので、ぜひ行きたいけど、先立つものの心配が。私は本当にバレエファンなのか?とぶつぶつ言いながら財布を眺め中。でも「奇跡のバレリーナ」「完璧な身体と強靭なテクニック」なんて形容詞が付いちゃったら、観るしかないでしょう、シルヴィ様。

10年(2)

2005-01-21 02:07:59 | よしなしごと
で、またまた深夜にテレビを見ていたら、10年後の今も建て替えか補修か決まらないマンションを取材した番組をやっていました。それぞれに事情があり、やむにやまれず対立して、こじれて。

枕もとに非常持ち出しリュックはありますか。持病の薬や水や食料はありますか。オムツやラジオはありますか。靴や脱出用ロープやバールやヘルメットや毛布はありますか。それで運良くあの瞬間を生き延びたとしても、人生を続けていくことがそれから突然とてつもなく難しいことになることがあると思うと、怖いです。

10年

2005-01-18 23:14:30 | よしなしごと
16日の深夜に何気なくテレビを見ていたら、芦屋市津知町のまちづくりを追っていたわけで(NHK)。
そのまま見続けていたら、震災後の人々の姿をいくつも伝える番組だったわけで。
最近なんだか涙もろくなっているのは歳のせいかと思ったわけで。でもやっぱり歳のせいではなくて他人事ではなく感じられるからだと思ったわけで。そんなわけで寝不足になったわけで。でも寝不足だとかブーたれていられるのは生きているからこそと思ったわけで。

モダンは遠くなりにけり(ジャン・プルーヴェ)

2005-01-15 23:06:57 | 鑑賞する
場面1:時は20世紀初頭。一人の若い技術者が、一心に車の部品を解体しながら、なにやら休みなくメモしている。メモからどんどんイメージはふくらみ、描かれた線はやがて家具や、建築部材や、建物の形をとっていく。次々と工業生産され、国中の教室や職場に納入されていく真新しい家具。次々に建てられていくプレハブ住宅。しなやかに強い鉄の骨組み、輝くガラス。

場面2:フランスの地方都市の古びた市庁舎ないし中央郵便局。冬の曇天。作られた当時は最先端だったであろうメタルの照明の塗料は剥げかかり。曲げ合板にスチールを組み合わせた椅子は、そこに座った何千という人々によって細かな傷を無数に受けてくろずんでいる。

「20世紀デザインの異才 ジャン・プルーヴェ 『ものづくり』から建築家=エンジニアへ」を見て思い浮かんだのは、この2つのシーン。そして、やけにモダンなH型鋼の柱とざらざらした石壁の鎌倉県立近代美術館(1951年竣工、設計・坂倉健三)は、ジャン・プルーヴェの雰囲気とぴったり。美術館の立て付けの悪いドア、古びた喫茶室から望む冷たい雨の降る冬の鎌倉も、過ぎた日々を思うにはぴったり。20世紀が過去であることを寒さとともに身にしみて感じたのでした。

おいしそうなはんぺん、その他おでん材料を商店街で購入して帰宅。夜は熱燗でしみじみ。


弘法は筆を

2005-01-14 22:54:46 | よしなしごと
大枚はたいて、ついに我が家も鋳物ホーローなべを購入。鋳物ホーローと言えば…のルクルーゼ。
圧力鍋を買ったとき、あっという間にお肉でも根菜でも柔らかくなるのに感動したけれど、料理によっては味がイマイチなことが。ということで、えいや、っと今度は鋳物ホーローなべの購入とあいなりました。

オレンジ色でかわいいよ。かわいくて気に入っているけれど…、でも母の持ってるホーローなべの方がどっしりしてプロっぽいなあ…。あれはルクルーゼではなかったなあ…。ぶつぶつ。

新婚の頃に比べると格段に増えたキッチンの仲間たち。しかし、料理の腕は変わっていないという噂もちらほら。あーさむさむ。今宵は特に冷えますのう。ぶつぶつ。

石庭は500年の長

2005-01-08 21:58:22 | 鑑賞する
日本庭園に突如目覚めたオットの強い要望により、東京に戻る前に京都に寄り道して竜安寺へ。
日本の庭と言えば浮かぶのが石庭。数年前にも訪れましたが、足立美術館の鮮やかな庭の記憶が新しいうちに、比べるつもりで再訪。

さて、室町時代末(ってことは500年くらい前か)に造られたというこちら石庭は、足立美術館とはうって変わって、簡素です。塀の苔も古びています。庭園美を鑑賞するのではなく、禅的思考の場ですものね。

しかし、雨の平日の島根県安来市と、連休初日の京都では、比べるのは酷というものでした。石庭はけっこうな喧騒の空間でございました。冬の京都の寺に来て、足が寒いなどと文句を言ってはいけないです。ぺたぺたスリッパはやめて、凍えるはだしで禅僧を気取るのがハードボイルド的におススメです。