今日もばか夫婦

人生のよしなし事をそこはかとなくひとこと多く書きつくる。

坂の上の雲と軍人

2004-11-30 00:52:39 | よしなしごと
ゲーム好き、戦略好きな人間が軍人になるのであろうて。と、司馬遼太郎「坂の上の雲」の長い戦闘シーンを読みつつ、思ったのでした。
盤上の駒を動かすかのごとく、配下の団を動かす。計画を立てる。出方を読む。挑発する。捨て駒をする。ある種、冷血で人を駒として扱えるのが軍人。また、自身が駒になれる物好き、あ、いや、単細胞、いやいや、無心なのが軍人。最後まで自身が駒にならないのは政治だから、軍人がうっかり政治に手を出すのはお門違いね。それと、軍を駒として扱えるほど十分に冷血でないなら、国が軍を持つのは間違い。

おばさま美術館(東京都庭園美術館)

2004-11-28 19:05:37 | 鑑賞する
美術館の隅に座っている監視員。若くてあか抜けた感じの女性である場合が多いですが、東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)では、宝飾品を身につけたおばさまが座っていらっしゃいます。この美術館の性格を如実に表しているようです。

さて、庭園美術館。やっていたのは、「田原桂一 光の彫刻」展。全体的な印象として、作品と展示空間のスケールが合っていない。そして、田原の陰影あふれる写真群が、美術館そのものの陰影と紛らわしく、鑑賞しにくい。追い討ちをかけるように、宮様好きのご婦人団体がさんざめいてました。

田原桂一については、まずおセンチに過ぎるし、「ジャポネから見た自国文化」として面白がれるわけでもなし。私の感覚とは違うなあ。

気を取り直して旧朝香宮邸のアールデコ様式を見回すと、なかなか興味深いものがあります。1920年代のフランスで、これがどれほど新鮮な様式だったか。装飾が排されていると思われていたか。最新の車でヨーロッパをかっ飛ばしていたミーハー華族・朝香宮が、心奪われたモダン。それが当時の目黒に現れたときの新奇さ。

ガラスに繰り返されるモチーフなど、今では逆に優美に見えます。また、敷地内の庭園も含めて、ご婦人方に愛される場となっています。

バラの中に、も一つバラが

2004-11-27 17:38:57 | よしなしごと
ミニバラは育てやすいと言うけれど、私は病気にさせてばっかり。
農薬は扱いが難しいので(っちゅーか、性格がいいかげんなので分量をきちんと守れないので)、病気のときはせっせと木酢液をかけて、日に当てています。
この季節はベランダに陽だまりができるおかげで、最近は葉色も良く、順調につぼみもついた…のに、にゃんにゃんだ、キミは!放射能でも浴びたのか!?

一人遊び

2004-11-26 20:51:19 | よしなしごと
最近はやりの一人遊び。
まず、雑誌か広告を用意します。
モデルや俳優の写真の載っているページを開き、そのさりげないポーズを真似するだけ。
これが、笑える。こんな不自然な姿勢で写っていたのか、モデルさんよ!
上級編は、表情の真似。
女性モデルは割りに簡単。口を半開きにして上目遣いすればいいだけ。
難しいのは、渋めの男性俳優。
眉間にしわを寄せる。眼光鋭く睨みつける。笑っているのか笑っていないのか、よく分からない角度で口角を上げる。
ひとしきりやると、表情筋の運動になります。楽しいよ。楽しいんだってばっ。

ばかなことに打ち込む

2004-11-24 12:19:59 | よしなしごと
若かりし頃、私は体育会系がキライでした。努力や根性なんてアホくさい。
特訓で体壊したり、ストレス溜めて誰かいじめたりするのも、いや。

高校時代。みんなが入りたがらない応援団に、少々「みそっかす」の男の子がいやいや選ばれてたっけ。で、これが驚き。先輩に鍛えられ、人前で大声を出しているうちに、何かが変わった。気付けば、背筋の伸びた、まっすぐな目を持つなかなかの好青年に。へー人って変わるもんねーと思ったっけ。

それからちょっぴり年取った今は。かっこ悪くても頑張らなきゃいけないときもあるさ、と思う。
ね、オット。(ハナミズたらしてテレビ見ているオット。)

たまには夫婦で

2004-11-23 23:17:50 | 出歩く
たまには夫婦でレストラン。1年以上ぶりに、飯田橋の「ミヤハラ」へ。
店の前に積まれた野菜とバイクが好印象なのよね。

6,000円弱のコースで、私が選んだのは
前菜 帆立貝とスズキのカルパッチオ
前菜 手長海老、アボガドのソース
メイン 鹿肉のソテー(やわらかくておいしい~)
デザート ピスタチオのムース、レモン風味(ムースの黄緑色、レモンソースの黄色、ラズベリーの深赤色、マンゴアイスの橙色が、なんとも、セクシーできれい)

オットの選択は、記載省略。おいしそうな白子を食べてた。
前菜好きの私は、2つ選べるのがうれしい。たっぷりお肉の載ったメインでちょうど満腹。

夜も更けて閉店が近い頃、女性二人が「まだいいですか?」と入ってきた。
多少メニューは限られるけれども、といいつつ受け入れてくれる、優しいお店。
何かの事情で夜遅くにお腹すかせてることって、あるよね。
そんなとき、断らないで入れてくれると、うれしいもの。

ベルギービールを置いているのも、このお店の魅力。ビール好きのオットはGouden Carolusというのをいたくお気に召して小2本、あともう1つ何か飲んでいたのだけれども...
帰りがけに悪酔いして、吐き戻しちゃったのでした。乳児か君はっ。

明け方のライダー田舎道を行く

2004-11-21 21:16:25 | オット
土曜の夜明け前、オットはバイクに乗りゴルフへ。
(おなか冷やさないようにネ。持病があるんだから。。。気遣いつつ送り出す、前夜の酒の抜けないツマ。)
明け方の雨に当たって、帰ってきたら案の定カゼ気味。一日にバイクとゴルフの両方は、オトーチャンには厳しいと思うんだよねー。ハラマキしろって言ったのにさー。

で、今日は快晴。よく寝たオットは回復。泥だらけバイクを洗うにふさわしい日。
洗い出すと、なーんか、田舎の匂い。原因はタイヤにこびりついた田舎の土。(トリュフではない。)
めげずに奮闘、ここ数ヶ月のさびも落として、バイクはピカピカ。気分晴れやか。
マンション前の排水溝が田舎くさくなった気がするのは、気のせいでしょう。

夕方、季節外れの雷雨に打たれる、われらが愛馬。ううっ。

白トリュフ堪能の巻

2004-11-19 23:30:06 | 出歩く
自腹じゃ絶対行かない。職場の慰安旅行(予算削減のため宿泊なし)で、丸の内のアンティカ・オステリア・デル・ポンテにて食事。赤レンガの東京駅が見下ろせる、丸ビルの36階。
何を着ていくか散々迷う。結局、昔買ったミウミウの薄ラベンダー色ニットとパンツにした。久々に5センチのヒールも履く。まあ、そんなもんでしょう。

メンツは30代前半を大勢とする女性ばかり10人。で、そのいかにも、いかにもハナコさんたちが挑んだのは、産地直送アルバ産白トリュフのコース22,000円なり。

・一口前菜(タルトの上にキッシュのようなものが乗ってた。ふんわり味。)
・白トリュフを散りばめたポーチドエッグ クリーミーなフォアグラのソースで
・手長海老とアーティチョーク、パルマ産生ハムを包み込んだカンネッローニ アーティチョークのクレマと共に
・帆立貝のソテーとブロッコリー、軽く仕立てたポテトのムースリーヌのハーモニー
・牛フィレとほろ苦いルコラのペースト、パルミジャーノの三重奏
・デザートなど

普通のトリュフですら、どこに入っているか分からないカケラでしか食べたことなかった私。このコースで白トリュフなるものがよーく分かりました。農場の匂いなのね。でもって、フランス産のチーズと小岩井のチーズを食べ比べると彼我の味覚の違いが良く分かるけれど、松茸と白トリュフにも同じことが言えます。満足、満足。
しかし、白トリュフを堪能するコースだから当然なのだけれど、ぜーんぶ農場味ですな。(粗野という意味ではない。)最後のルコラのペーストでお口直しがしたかったけど、量が足りない。

気取って始めた会も飲み進めるにつれて乱れがちでしたが、個室なのでばつの悪い思いをすることもなく。食べ切れなかったプチフールをお土産に、一同、機嫌よく解散。しかし、ここは社用向けのお店ですな。うちのオットとは行きません。高いもんナー。高くておいしいのは当たり前やんナー。