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岐阜県養老町・象鼻山古墳群 弥生後期築造の2基を新たに確認、同古墳群の築造は2世紀に集中

2010年11月27日 | Weblog
 養老町教委は24日、同町橋爪の象鼻山(ぞうびさん)古墳群の第5次発掘調査で、同古墳群が2世紀中ごろから後半に大規模な造成をした上で、計画的に一斉に造られた遺跡であることが分かったと発表した。
 同古墳群は、濃尾平野の西端にある象鼻山(標高142m)の山頂周辺に70基の古墳が確認されている。今回の調査は、山頂から直線で約200m離れ、標高の低い2つの古墳を発掘。20号墳は16m四方の方墳であり、36号墳は20m×17mの方墳であることを確認し、出土した壺と鉢などの土器から2世紀中頃から後半にかけての築造と分かった。いずれも大規模な整地をした後に盛り土して墳丘を造っていた。
 山頂周辺では、この2基とほぼ同時期に造られた5基の古墳が確認されており、最も北に位置する1号墳(前方後方墳、3世紀後半)を例外として、同時期に同じ方法で築造されていた。
 濃尾平野を中心とする広範な地域の複数の集団が、実力者を埋葬する共同墓地として利用した可能性が高いという。
 現地説明会が27日(土)午後1時から開かれる。
[参考:岐阜新聞、中日新聞、毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 2010.5.19 象鼻山古墳群 2世紀後半の方墳と円墳を発掘調査


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