歴歩

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香南市・東野土居遺跡 子供の壺棺に魔除けの鋸歯文

2011年02月19日 | Weblog
 高知県埋蔵文化財センターは18日、香南市野市町土居の東野土居遺跡で、弥生時代終末から古墳時代初頭と古墳時代後期の2時期の竪穴建物跡80軒を確認し、建物跡の側で弥生時代末(3世紀前半)とみられる墓地と、そこから壺棺が5基出土したと発表した。
 壺棺は大きさから子供の墓とみられ、鉢形土器で蓋をしたものや、壺の縁部を古代、魔除けに使われたとされている鋸歯文で飾っているものがあった。
 鋸歯文があった壺は高さ45cm、最大径40cmで、縁の近くにへらで細かく刻まれ、鉢形の土器で蓋がされていた。
 新たに弥生時代前期(紀元前4世紀頃)の土器が見つかっているほか、奈良、平安時代(8世紀頃)のハスの花をかたどった寺院の軒瓦や掘立柱建物跡10棟が確認され、古代寺院や役所が近くにあったとみられるという。
 現地説明会は20日午前10時半~正午に開かれる。
[参考:読売新聞、高知県埋蔵文化財センター、高知県HP]

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 2010.10.23 香南市・東野土居遺跡 古墳時代初期からの大規模集落跡やほぼ完形の庄内式土器が出土


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