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金海市・大成洞古墳群 4世紀の木槨墓2基を発見 うち1基は鮮卑族との交流を示す遺物が出土

2012年08月09日 | 韓国の遺跡・古墳など
 金海・大成洞古墳博物館は7日、大成洞古墳群に対する第7次学術発掘調査を行った結果、4世紀前半に作った王陵級大型木槨墓2基(88号墳と91号墳)を確認したと発表した。
 2つの古墳は木槨長さが8mを超える超大型級木槨墓。 88号墳からは銅矛、銅鏃、鉄鏃、巴形銅器(4脚)などが出土。91号墳からは、銅鍑、銅盆、銅碗、馬具(金銅辻金具(注1)、金銅馬鈴など)など、北方の鮮卑族との交流を示す遺物と筒形銅器が出土。
 金官伽耶で既に4世紀前半に金銅製馬具を使っていたことは、これまでの通説を変える発見となる。
[参考:聨合ニュース]

(注1)金銅辻金具(금동십금구)
大成洞古墳群7次学術発掘調査諮問会議での本遺物には、「금동십금구(金銅十金具)」と記している。したがって、新聞記事も同じ表記をしている。これまでは、「십금구(辻金具)」の表記を多く使用してきている。ハングル語の「십」は「十」であり、「辻」は中国語にはなく和製漢字(国字)である。


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 大成洞古墳群
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