歴歩

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八幡市・王塚古墳 前方後円墳

2008年12月03日 | Weblog
 京都府八幡市教委は2日、調査していた同市美濃山の王塚古墳がこれまでは大型円墳と考えられていたが、古墳時代中期(5世紀前半)全長75mの前方後円墳であることを確認したと発表した。これまで、同市の男山丘陵で見つかった大型前方後円墳3基はすべて古墳時代前期に築造とされ、古墳時代中期には男山地域の支配者の勢力は衰退し、城陽市の久津川古墳群を中心とする勢力に吸収されたと考えられていたが、南山城における古墳時代の勢力関係に見直しを迫る発見とする。
 今年11月からの調査で「くびれ部」が出土し、後円部の基底石(長辺20~30cm)、前方部斜面の葺き石、埴輪列なども発見された。墳丘を2段以上の階段状に造っていたこともわかった。
 現地説明会は6日正午と午後2時から開催される。問合せは同市社会教育課。
[参考:京都新聞、読売新聞]

 八幡市南部の美濃山丘陵の東側にあり、小高い丘の上の台地状の平坦地の東端に位置している。
 石清水八幡宮からは南東方向よりに4km先に八幡女郎花遺跡からは同じ方向2km先である。直ぐ北東には美濃廃寺があり、その東側に古山陽道が通っていたと思われる。
これまでは、周溝を巡らしたある径60mの円墳で、周辺から円筒埴輪が出土しており、築造年代は4世紀後半~5世紀初頭と見られていた。


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