長岡京・伊賀寺遺跡 縄文期に多人数火葬 一つの墓にまとめる
20日に現地説明会を計画している伊賀寺遺跡で新しい発掘ニュースです。
京都府埋蔵文化財調査研究センターは18日、長岡京市下海印寺の伊賀寺(いがじ)遺跡で縄文後期(約3500年前)の火葬墓と見られる遺構が見つかったと発表した。
縄文時代の火葬の遺物は全国で約80例が確認されているが、府内初。多数がまとめて葬られており、多人数が火葬にされ一つの墓に葬られるのは全国的に珍しい。
遺構は京都第二外環状線の建設計画に関連する調査で2基確認された。1基は直径1m20の楕円形、他の1基は縦2・85m、横4・05mの長方形。穴の深さは0・4-0・5m。多数の人骨と焼土が見つかり、近くに火葬跡とみられる炭や焼土があった。楕円形の墓には副葬品とみられる注口(ちゅうこう)土器がほぼ完形で残っていた。
埋葬した骨を掘り出して火葬にする再葬は縄文時代にもあるが、遺体を火葬したとみられる。楕円形の墓には少なくとも9人が葬られていた。一体は10代後半、別の一体は25-40歳代。長方形の墓にも複数が葬られ、一体は成人だった。
周辺には同時期の竪穴式住居跡2棟が見つかり、集落があったとみられる。
[参考:京都新聞、読売新聞]
長岡京跡右京(第927・941・943・947次)および伊賀寺遺跡
長岡京市内で調査を実施している長岡京跡他の発掘調査について現地説明会予定。
調査地は、近接した位置にあり、縄文時代中・後期の竪穴式住居跡、土坑、弥生時代の竪穴式住居跡、土坑、古墳時代の竪穴式住居跡、長岡京期の溝、ピットを確認した。
日 時 平成20年9月20日(土)午後2時から
場 所 京都府長岡京市下海印寺下内田発掘調査地
連絡先 現地事務所 075-953-1544 当センター075-933-3877(代表)
[参考:財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センターHP]
調査地は長岡京の南西部にあたる。過去の発掘調査の状況は下記のようなもの。
平成18年度の調査では、古墳時代後期の堅穴式住居跡や掘立柱建物跡、古墳時代の川などを検出。鉄滓が出土。
平成19年度の調査では、古墳時代の遺物を含む川跡、弥生時代後期の遺物を含む川跡などを検出。6世紀頃に大きな洪水か。遺物としては、弥生時代後期の土器が完全な状態でたくさん出土。古墳時代や弥生時代の遺構面の上には平安時代末とみられる広範囲な整地層が見られた。
[参考:財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センター現地説明会資料]
20日に現地説明会を計画している伊賀寺遺跡で新しい発掘ニュースです。
京都府埋蔵文化財調査研究センターは18日、長岡京市下海印寺の伊賀寺(いがじ)遺跡で縄文後期(約3500年前)の火葬墓と見られる遺構が見つかったと発表した。
縄文時代の火葬の遺物は全国で約80例が確認されているが、府内初。多数がまとめて葬られており、多人数が火葬にされ一つの墓に葬られるのは全国的に珍しい。
遺構は京都第二外環状線の建設計画に関連する調査で2基確認された。1基は直径1m20の楕円形、他の1基は縦2・85m、横4・05mの長方形。穴の深さは0・4-0・5m。多数の人骨と焼土が見つかり、近くに火葬跡とみられる炭や焼土があった。楕円形の墓には副葬品とみられる注口(ちゅうこう)土器がほぼ完形で残っていた。
埋葬した骨を掘り出して火葬にする再葬は縄文時代にもあるが、遺体を火葬したとみられる。楕円形の墓には少なくとも9人が葬られていた。一体は10代後半、別の一体は25-40歳代。長方形の墓にも複数が葬られ、一体は成人だった。
周辺には同時期の竪穴式住居跡2棟が見つかり、集落があったとみられる。
[参考:京都新聞、読売新聞]
長岡京跡右京(第927・941・943・947次)および伊賀寺遺跡
長岡京市内で調査を実施している長岡京跡他の発掘調査について現地説明会予定。
調査地は、近接した位置にあり、縄文時代中・後期の竪穴式住居跡、土坑、弥生時代の竪穴式住居跡、土坑、古墳時代の竪穴式住居跡、長岡京期の溝、ピットを確認した。
日 時 平成20年9月20日(土)午後2時から
場 所 京都府長岡京市下海印寺下内田発掘調査地
連絡先 現地事務所 075-953-1544 当センター075-933-3877(代表)
[参考:財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センターHP]
調査地は長岡京の南西部にあたる。過去の発掘調査の状況は下記のようなもの。
平成18年度の調査では、古墳時代後期の堅穴式住居跡や掘立柱建物跡、古墳時代の川などを検出。鉄滓が出土。
平成19年度の調査では、古墳時代の遺物を含む川跡、弥生時代後期の遺物を含む川跡などを検出。6世紀頃に大きな洪水か。遺物としては、弥生時代後期の土器が完全な状態でたくさん出土。古墳時代や弥生時代の遺構面の上には平安時代末とみられる広範囲な整地層が見られた。
[参考:財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センター現地説明会資料]
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