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出雲市・上塩冶横穴墓群 新たに横穴墓35基が見つかる、県内横穴墓では初となる「くりぬき式家形石棺」も

2013年10月23日 | Weblog
 出雲市文化財課は22日、同市上塩冶(かみえんや)町の上塩冶横穴墓群で、まとまった35基の横穴墓を確認したと発表した。6世紀後半〜7世紀初めに集中して造られたとみられる。
 上塩冶横穴墓群は東西約800m、南北約1.5kmの丘陵地に分布し、40箇所に約220基の横穴墓が見つかっている。
 今回、横穴墓の一つから「くり抜きの家形石棺」(長さ1m、幅65cm、高さ70cm)が見つかった。 上塩冶築山古墳で出土した大小2つの石棺(注1)と同じ形式だが、小さい石棺よりもさらに小型である。 ほかに、鉄刀、鉄製馬具、鉄鏃、銀環、須恵器など副葬品約100点が出土した。
 同墓群の西側約400mには出雲平野の首長を埋葬したとされる国指定史跡「上塩冶築山古墳」(直径46mの円墳?、6世紀末)や、「築山古墳群」があり、こうした人たちに関係していたとみられる。
 現地説明会は26日(土)午前10時〜正午に開かれる。
[参考:読売新聞、毎日新聞、朝日新聞]

(注1)上塩冶築山古墳の大石棺は長さ2.8m・幅1.4m・高さ1.7m、小石棺は長さ2.1m・幅1.4m・高さ1.4m。
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