歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

三鷹市・天文台構内古墳 現地見学会 続き

2008年09月09日 | Weblog
 この古墳の年代の特定は、発掘で見つかった須恵器による。 
 須恵器は掘り出されてはいないので、見学会のテントの中でリモコン・カメラを操作しながら液晶画面に現れた画像(写真)に説明を加えていた。
 青白い色をした須恵器の壺(高さ25cm、胴直径16cm)は酒器として使われていたもので、その口の部分に赤色の供献用の土師器の杯(直径10.5cm、)2点が見つかっている。
 須恵器の壺ほぼ完全な形で、形状から大化改新後(650~675年頃)に東海地方・湖西窯で作られたと見られている。

 湖西窯・須恵器の生産は5世紀末頃から開始される。7~8世紀頃が最も盛んで、流通圏は静岡県をはじめとし、山梨県・神奈川県・東京都・埼玉県・千葉県・茨城県・福島県・宮城県の遠隔地に広がり、最北端は青森県八戸市にまで達するという。[参考:湖西市商工会HPより]


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