水徒然

水に関する記事・記録・感想を紹介します。水が流れるままに自然科学的な眼で
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「エアロゾル」に係る記載を調べました。(その13:腸管出血性大腸菌O-104)

2011-06-08 | 日記

'11-06-07投稿、強調
 既報(その9)にて、放射性物質、黄砂、火山灰、口蹄疫ウィルス、鳥インフルエンザウィルス、花粉などに続いて、以前、わが国にて発生した腸管出血性大腸菌O-157(わが国、平成7年にカイワレ大根、豚レバー刺しなどを媒介して流行)他の写真をgoogle画像検索から引用して追加記載しました。
 つい最近、わが国でも発生したユッケによるO-111感染とは違って、ヨーロッパで流行してる病原性大腸菌による感染は既報の口蹄疫鳥インフルエンザと同様に現状、原因・メカニズムとも不祥な状態であるようですので、わが国、ヨーロッパにおける最近までの腸管出血性大腸菌感染に係る記載を調べました。
(一部抽出しました。)

1.日本
asahi.com 2011年6月6日10時12分
「・・・重症患者に脳症多発、厚労省研究班設置へ 食中毒事件」
<<本文読む>>
「焼き肉チェーン店での腸管出血性大腸菌による食中毒事件で、重症化した患者の多くが腎臓の働きが悪化するだけでなく、脳神経細胞が傷つく脳症も併発していることがわかった。診療にあたる医師らは厚生労働省の研究班をつくり、治療法や重症化する患者の見分け方などの検討を始める。  富山県などによると、腸管出血性大腸菌O111やO157に汚染されたユッケなどが原因とみられる今回の食中毒による入院患者は5月末現在で41人。そのうち31人が腎臓の働きが悪くなる溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こした。 ・・・」

2.ヨーロッパ
 YOMIURI ONLINE 2011年6月2日09時24分
「欧州O104感染拡大…スペイン野菜に風評被害 」
<<本文読む>>
「・・・ドイツで発生した腸管出血性大腸菌O104の感染が近隣諸国にも拡大し、5月31日現在で死者は16人となった。  感染源として疑われたスペイン産の大量の野菜が、各地の市場から締め出される深刻な風評被害も起きている。 O104に感染し溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して死亡した人はドイツで15人、スウェーデンで1人。感染者は1500人以上で、重症者は300人を超えた。特にハンブルクシュレスウィヒ・ホルシュタイン州などドイツ北部で患者が多い。  またスウェーデンやデンマーク、オランダ、フランスなどでも感染が広がる。・・・
 スペイン産キュウリから「病原菌が検出された」と発表した。 ・・・ 
しかし31日になり保健当局は「キュウリの菌は患者から検出した菌と一致しない。感染源は特定されていない」と発表を撤回した。 」

YOMIURI ONLINE 
2011年6月6日13時55分
「新型大腸菌O104、感染源はドイツ産モヤシか」
<<本文読む>>
「・・・ ドイツ・ニーダーザクセン州の州政府は5日、同州内で生産されたモヤシが感染源だった疑いが強いと発表した。 感染者が摂取した食物を追跡調査した結果、多数の感染者を出した北部ハンブルクの近郊にある農場で生産されたモヤシが感染源の一つだとみているという。 ・・・大腸菌への感染は、ドイツで5月中旬に表面化。ドイツ保健当局によると、同国ではこれまで、O104から溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して21人が死亡、感染者は1526人に上る。スウェーデンでも1人が死亡した。・・・」

YOMIURI ONLINE 2011年6月7日09時16分
「大腸菌感染源、モヤシと特定できず…独州政府」 
 「・・・ドイツを中心に欧州で広がる腸管出血性大腸菌O104の感染問題で、ドイツ・ニーダーザクセン州政府は6日、感染源の疑いがある同州産モヤシのサンプル40件を検査したが、うち23件からは菌が検出されなかったと発表した。州政府は5日、同州産モヤシが感染源である疑いが強いと発表していた。州政府は6日、「結論を出すには時間がかかる」とし、モヤシを感染源と特定できないとの見方を明らかにした。・・・」
<<本文読む>>
(転載終了)

⇒ 我が国の口蹄疫、鳥インフルエンザと同様に、その感染原ルート、メカニズムが不祥なようです。 口蹄疫、鳥インフルエンザなどのように、感染した渡り鳥もチェルノブイリなどを経て飛来しないと想われるし、黄砂などに吸着して偏西風に乗って飛来するには粒径*1が大きいので途中でフォールアウト(沈積)するであろうが、生鮮食品などの輸入品に付着して輸入されることには注意が必要な状況と想われます。
  最近のわが国の情報では
腎臓の働きが悪化するだけでなく、脳神経細胞が傷つく脳症も併発とのこと。
 口蹄疫、鳥インフルエンザ
などのように伝染することはないように祈ります。

 O-157なども有害な
エアロゾルの一種でありますので、今後の動向および発生要因など思い当たる記載を追加・更新する予定であります。

 今までの情報から、何らかの媒体に付着してきゅうり?、もやし?などに付着していたのでは?と想われます。もしそうであれば、発生源の特定が急務と思われます。
 いずれにしても、通常の空気中に存在する塵埃などの数は数百万個/m3(立法m)存在していると言われていますので、放射性物質だって混入していても不思議ではありません。

*1各種有害エアロゾルの粒子径
(形状は
別紙
・O-157:1μmφ×2μmの長さの棒状

・放射性物質:粒子径は0.01~1μmφと推定
・黄砂:粒状で0.2~0.5μm

・火山灰:ほぼ粒状、1000μmφ以下
(黄砂のような微粒子も含有)
・口蹄疫ウイルス:球形、直径は22-30nmφ
(0.022~0.03μmφ)
・鳥インフルエンザウィルス:棒状、
約50nm(0.05μm)φ×100nm(0.1μm)L


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