「天空の里 いもい農場」通信

長野市芋井広瀬の里山で、自然を身近に感じ、環境・農業・食べ物を大切に思う気持ちが育まれる事を目指した活動です。

天空の里いもい農場 第5回活動日報告

2016年07月04日 | 活動報告
7月2日(土)天気:曇り時々晴れ 参加人数:10家族38人
【活動内容】
第1部「朝飯前を体験しよう!」
4:50 参加者集合
5:00 水回り施設見学⇒和田さんからお話し
5:30 畑仕事
7:00 朝食交流

第2部「田んぼのいきもの調査」
8:00 参加者集合
8:20 田んぼ&旧プールの生き物調査
9:30 生き物の共有と生き物のスケッチ
10:30 解散

今回の活動報告は、事務局の西沢からお届け致します。
今回の活動から、フェイスブックをご覧になって参加申し込みをいただいたご家族が新たにメンバーに加わって、ますます賑やかになりました。
さて、今回の企画は2本立て。第1部に、農家の苦労や喜びをを共有するため、農家が朝起きて、朝飯前に行う田んぼの水回りや農作業を行った後に朝食を食べる、という初企画の「朝飯前を体験しよう!」を開催しました。第2部は、参加者みんなで田植えをした田んぼで、身近な自然環境を体験するために生き物調査を行いました。

第1部「朝飯前を体験しよう!」
朝4:50の集合時間に、8家族33人が集まりました。
 
(4:30、夜明け前の畑と田んぼ。普段味わうことのない静けさが漂っています。

まず初めに、5:00に、地元の農家さん(和田蔵次様)と一緒に、棚田に水を引き入れる施設見学をしながら、水の源流や、水の取り入れ方法、大水の後の修繕といった苦労話をいただきました。お米作りの命ともいわれる水は、飯網高原大谷地湿原から広瀬川に流れ出て、広瀬川から引き入れて使用しています。この水は、ゆくゆくは広瀬川、裾花川、犀川、千曲川、信濃川と伝わり、日本海へ注ぎ込みます。

(和田さんより、川を眺めながら説明を頂きました。)

(水を引き入れるための作業)


場所を田んぼに移し、水の引き込み口周辺で、さらにお話をいただきましました。

そのお話の中で、水路施設は棚田では必要不可欠なもので、田んぼを何もないところから開墾して作るもの大変だったが、水路施設を作るのも大変だったというお話をいただきました。また、芋井地区には至る所に棚田があり、室町時代に田んぼが開かれたのではないかと、歴史のお話もいただきました。続いてお米の育ち方や田んぼの環境面のお話し、高齢化による遊休化が進んで、この田も先が見通せないというお話がありました。最後に、「稲の歴史を勉強しながら、ご飯に想いを馳せてほしい」と締めくくられました。

5/21に田植えをした時に1株3本だった苗が、何本に増えているか、和田さんの号令で成長度合いを確認しました。

この時期は20本くらいが程よいとのことでしたが、数えてみて「30本!」という子どもの声に、「育ちすぎだなあ・・・」と、笑顔の受け答えがありました。
和田さんにお礼をしたのちに、場所を畑に移して農作業。

リンゴの摘果(お話しだけ)、草取り、野菜の収穫を手短に行い、社会会館に戻りました。

社会会館では、協力して朝食準備。
 
朝食は、おにぎりとお味噌汁。そして和田さんから差し入れのあったキュウリ。シンプルですが、朝早く起きて、作業した後、大勢で食べる朝食は、自然と笑顔が広がる不思議な味わいでした。

食べながら「朝、何時に起きた?」「子どもの様子は?」などなど、今回の企画ならではの会話が広がっていました。代表の自宅のビワや、あんずのシラップ漬け、スタッフから糠漬けの差し入れもありさらに笑顔が広がりました。

収穫物の全種類が全家族に行きわたらないため、起きた時間が何時か、寝起きタイム競争をして、一番早く起きた家族に一つだけ収穫できた丸ナスを進呈。以下、早く起きた家族順に、ズッキーニや長ナスを進呈しました。一番早く起きた家族は、3:00。朝早い企画に、「気持ちよかった」「暑くなくてよかった」「面白かった」と、運営側とするとありがたい感想のほかに「眠たい・・・」という本音も垣間見れました。


第2部「田んぼ&プールの生き物調査」
8:00から2家族の参加があり、第1部の8家族と合わせて合計10家族で田んぼの生き物調査をしました。

時期的に、稲の成長促進と稲刈りや脱穀の時期に田が乾くように、田んぼの水を抜いて中干をする時期で、抜き切れていない箇所を中心に水生生物の調査と、空中にいる生き物の調査を行いました。

水気のある畔には、沢がにやカタツムリもいました。

天空の里いもい農場恒例の芋井小学校分校で使われなくなったプールの生き物調査では、アカハライモリがうじゃうじゃと住んでいて、格好の標的に。
 
そのほか、ミズカマキリ、マツモムシなど、雨水だけ溜まるだけで外界と遮断されているプールにも、生態系が成り立っていることを確認しました。



社会会館に戻ってどんな生き物がいたのか、名前や住んでいたところ、特徴などを共有。その後、子どもを中心に生き物のスケッチ。
 
題して、「いきものをさがそう!えがこう!がかになろう!」。見つけた生き物を真剣にスケッチして、みんなで見せ合いっこしました。スケッチ対象の一番人気は、アカハライモリ。手足の指の本数の違いや、背中のゴツゴツとした模様を一生懸命スケッチしていました。



スケッチ共有後は、生き物たちとのお別れ。「また会おうね!」と、田んぼやプールに戻し、生き物にとっては平穏が再び戻った瞬間でした。



大勢の参加をいただき、事故なく開催することができました。何より、「4:50に人が集まるのか」という不安先行で企画していましたが、楽しまれた様子をみて企画側とすると一安心。今後も、芋井広瀬地区がにぎやかになる企画を検討していきます。


【次回の予定】
7月16日(土)9:00~14:00(農作業)草取り、長ネギの土寄せ(収穫)ナスなどいろいろ
(食育)ズッキーニ料理交流会・・・材料はズッキーニと卵、豚肉、限られた調味料のみ。レシピを準備しない、ぶっつけ本番の料理交流会です。


新しくメンバーになることをご検討くださっている方、お気軽にお問い合わせください。
http://blog.goo.ne.jp/tenkunosatoimoi/e/d660d1897caeacad41ad3eac55130b9e




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