夕暮れ間際の美術館に
今更待つ人がいる訳でもなく
それでも行かずにいられない
あなたの残像を探しに
最初のフロアでご対面
拍子抜けする程呆気ない幕切れ
まるでもうお前は誰でもないと宣告するかのように
そこには二年という絶望的な隔たりが横たわる
赤と青の織りなす色彩にいつかの烈しさはなく
どこか穏やかな紫の空間
本を読む人は満ち足りたように
もう誰かを待つ事もなく
今は新しい幸せの中
ひととき
あなたがいた頃に想いは巡る
生きるに値したあの日々
美術館を出れば甘い余韻も醒めて
あとはただ希望の欠片もない現在が
容赦なく私を打ちのめす
今更待つ人がいる訳でもなく
それでも行かずにいられない
あなたの残像を探しに
最初のフロアでご対面
拍子抜けする程呆気ない幕切れ
まるでもうお前は誰でもないと宣告するかのように
そこには二年という絶望的な隔たりが横たわる
赤と青の織りなす色彩にいつかの烈しさはなく
どこか穏やかな紫の空間
本を読む人は満ち足りたように
もう誰かを待つ事もなく
今は新しい幸せの中
ひととき
あなたがいた頃に想いは巡る
生きるに値したあの日々
美術館を出れば甘い余韻も醒めて
あとはただ希望の欠片もない現在が
容赦なく私を打ちのめす