MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

北村彰秀『続 東洋の翻訳論』

2008年12月17日 | 翻訳研究

モンゴル、ウランバートル在住の研究者、北村彰秀さんから新著『続 東洋の翻訳論-学者基本典を中心として-』を送っていただいた。学者基本典(1742)とは、仏典の学問的文献部分の翻訳のために編纂されたチベット語・モンゴル語対訳専門用語辞典であるが、その序文に翻訳論が含まれている。昨年出版された『東洋の翻訳論』はその紹介と検討が中心だったか、今回は仏典漢訳の様々な翻訳論との比較になっている。比較されるのは、釈道安の五失本三不易、僧祐、彦、玄奘、宋賛寧である。最後に林語堂の翻訳論に触れている。記述は簡にして要を得ており、読みやすい。
今回も「アジア文庫」(神田神保町すずらん通り内山書店の上。TEL 03-3259-7530)で販売される。そろそろ入荷予定とのこと。

今日は三ツ木道夫さんの『思想としての翻訳』も頂いた。美しいデザインの本だ。これについては明日。

 


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