秋津の現在生きている猫の中で最愛の存在であるネロが脱走しました。
事件の発生は本日午前５時頃と推定、そして発覚は午前６時を少し回ったところ。
お弁当作りの為にいつもより３０分早く寝床から出た秋津が、ネロの食事と水の入れ替えに一階に降りると、「ネロ、二階にいるか？」と。なんでそんな事を聞くのかと思いながら「いない」と答えふと玄関を見ると扉が開いている。
ギョッとする秋津に、「ネロ、外へ出て行った」と父が一言。父が気付かないうちに戻ってきて、二階にいるのではないかと思っての問いだったらしい。
腰抜けました。
築ン十年の家の扉はお風呂とトイレを除いて全て引き戸。玄関も引き戸で、三和土と座敷の間に内戸があるんですが、最近ネロも知恵がついてその内戸を明けられるようになってたんです。だから外へ出るときは気をつけてと、父にも口を酸っぱくして言ってたんですが……。
ちょっと混乱が激しくて憶えてないんですが、「だから気をつけてって言ったじゃん」とかなんとかひとしきり父に小言というか文句を言って、ネロを探して外に飛び出しました。
顔を洗って日焼け止めを塗るどころか、寝巻きを脱いでシャツ羽織っただけのノーブラですよ、秋津さん。
約４０軒ある住宅街の奥の方へ名前を呼びつつ、路地を覗き、止まっている車の前では地面に這いつくばって下を覗き込んで探して行って、袋小路の奥の家で洗濯をご夫婦がいたので、「黒猫見ませんでしたか？」と聞き取り調査。
奥さんは見なかったそうですが、旦那さんがそれらしい猫を見たと目撃情報がありました。その近所の家でも黒猫を飼ってるようなんですが、その猫とは違う黒猫が旦那さんを見てパーッと裏へ逃げていったと。
その時点で探し始めて３０分は経っていたので、もしかしたら戻っているかもと一縷の望みをかけて家へ帰宅。まだ戻ってなくて、とりあえず顔を洗い、置きっ放しにしていたネロの水と食事を整えて、簡単な身支度をして再び捜索開始。
今度は入れる路地全てに入り込み、表通りへ出て家の真裏に建つ集合住宅の駐車場から裏庭へ入り（家の真裏の窓を開けると正面がその裏庭なのです）捜索。出たばかりだからそこまでは……とも思ったけど、その集合住宅から２ｍほどの道を隔てた公園へも言って、ラジオ体操に付き添ってたどこかのお母さんにも聞き取り調査。
３０分くらい探して、一度家へ戻って休憩しながらネットで迷子猫の捜索ポイントを検索して、再び捜索へ。
脱走したばかりの家猫ならば意外と周辺に隠れているという情報を信じて、一番最初に探した自宅周りを重点的に捜索。
その頃になるとご近所さんも植木の水遣りやゴミ捨てで外へ出たりしてるので、挨拶がてらにそれらしい猫を見たら教えて欲しいと情報提供の依頼件、仕事から帰って夜になってからっも探すので、足音等で迷惑をかけるかもしれないとの根回し。
仕事の仕度もあるので、３０分くらい探しては１０分くらい家に戻るを繰り返す秋津に、のほほんとしていた父もただ事ではないと感じたのか、探しに出てくれました。……出てくれました、なんて書いてるけど、その時はそんな父の行動すら腹立たしくて勘に触って仕方がなかった。
ひたすら名前を呼んで、隙間を覗いて探し続けて、それでも見つからなくて、もう出勤準備をしないとというタイムアップ時間になって、昼休みも探してそれでもダメなら夕方だと激しく後ろ髪を引かれながら家に戻り、立ち上げっぱなしだったＰＣを落として未だ戻らない父に仕事行くのメモを用意しようとしていると、玄関の開く音が。
名前を呼ばれ一階に行くと、家の前にネロがいたと。父の姿を見て裏へ逃げて言ったというので、慌てて裏の窓を開けて名前を呼びました。
いま冷静になってみれば、そんな風に大騒ぎで名前を呼んでたら近付くものも逃げていくんですけどね。その時は取り乱してて、そんなことすら頭に浮かびませんでした。
そんな秋津の後姿に、父が「戻って来た」と言ったんです。ささっと入って二階に走って行ったと言うので、祈るような気持ちで階段を上って行ったらネロの姿が！
よかった～～～。
速攻玄関を閉めて、部屋へ戻ると、あのネロが秋津を見て後ずさる！
微妙に毛が逆立ってて尻尾もいつもより太い。
落ち着くまでは……と思い、そっとしておいて、水を飲んでご飯を食べて、ようやく秋津に甘えようという気持ちになったところで秋津が本当にタイムアップ。
ゴメンねと謝りつつ出勤です。
お昼に戻ってきたら、甘えん坊嵐状態。甘えた気分が感極まって涙まで流してました。
朝は時間がなかったので、昼に戻ってから真っ先に買い置きしてた蚤駆除のフロントラインを垂らして、一時間弱ひたすら撫で繰り回しました
ああ、よかった。本当に心配した。
何しろ我が家に来てから三年弱？まったく外へ出たことのない猫だったんですもの。
猫は人間で言う二歳児程度の知能があるとか言われているらしいけど、二歳児なんてまだまだ赤ちゃん。しかも元捨て猫野良ちゃんとはいえ三年も外の世界から隔離されてたら、完全に未知との遭遇のはず。
父は秋津の血相変えっぷりを見るまではその内戻るだろうなんて感じだったけど、秋津にしてみればもうあの混乱というか焦りと絶望感は言葉に言い表せません。
無事戻ってきたからいいようなものの、もう二度とあんな思いはしたくないわー。
それにしても今回つくづく思ったのが、やっててよかったご近所付き合い＆町内会活動です。
朝から何かをネロの名前を呼びながら、路地裏をウロウロする秋津。それどころじゃなくて全然周りを気にしてなかったけど（声の大きさは注意してた。やっぱり早朝だしね）、この時期窓を開けて網戸にしていた家が多かったんじゃなかろうか？
下ばっかり見て家を覗いてる訳じゃないようだけど、秋津さん何やってるの？と皆さん思ったようで、朝の時間が経つにつれ探してて会うご近所さんからはおしなべて「何かあったの？」と訊ねられました。
事情を話してそれらしい猫を見たら教えてくれるようにお願いしたのは１０人くらいだったかしら？
事を大袈裟にしすぎたかと感じないでもないけど、それもネロが無事に戻ってきたからこそ。迷子猫は初動捜査が大事なのよ！
明日以降、情報提供をお願いしたご近所さんに会ったら、お騒がせしましたのご挨拶します。とりあえず、お昼に一人会ったんで、帰ってきました報告はしました。
そしてただいまのネロさん。
なんか５分くらい前からクシャミを頻発してるんだけど……。熱はないし、食欲はいつもよりある位だし、水も飲んでたし、トイレもしてたし……鼻に何か入ったか、それとも昼間のクーラーで冷えたかな？
暑いけど少しクーラーを止めて様子見です。
いつもなら寒いと一階に避難してるんだけど、流石に今日は秋津にベッタリで離れようとしないので。
20時30分追記。
クーラー止めたらクシャミ治まりました。
やっぱ寒かったんだな。
けど秋津は暑いー（＞Д＜；；）
でも今日くらいはネロの為に我慢。……けど、お風呂上りにはちょっとつけさせてね。
事件の発生は本日午前５時頃と推定、そして発覚は午前６時を少し回ったところ。
お弁当作りの為にいつもより３０分早く寝床から出た秋津が、ネロの食事と水の入れ替えに一階に降りると、「ネロ、二階にいるか？」と。なんでそんな事を聞くのかと思いながら「いない」と答えふと玄関を見ると扉が開いている。
ギョッとする秋津に、「ネロ、外へ出て行った」と父が一言。父が気付かないうちに戻ってきて、二階にいるのではないかと思っての問いだったらしい。
腰抜けました。
築ン十年の家の扉はお風呂とトイレを除いて全て引き戸。玄関も引き戸で、三和土と座敷の間に内戸があるんですが、最近ネロも知恵がついてその内戸を明けられるようになってたんです。だから外へ出るときは気をつけてと、父にも口を酸っぱくして言ってたんですが……。
ちょっと混乱が激しくて憶えてないんですが、「だから気をつけてって言ったじゃん」とかなんとかひとしきり父に小言というか文句を言って、ネロを探して外に飛び出しました。
顔を洗って日焼け止めを塗るどころか、寝巻きを脱いでシャツ羽織っただけのノーブラですよ、秋津さん。
約４０軒ある住宅街の奥の方へ名前を呼びつつ、路地を覗き、止まっている車の前では地面に這いつくばって下を覗き込んで探して行って、袋小路の奥の家で洗濯をご夫婦がいたので、「黒猫見ませんでしたか？」と聞き取り調査。
奥さんは見なかったそうですが、旦那さんがそれらしい猫を見たと目撃情報がありました。その近所の家でも黒猫を飼ってるようなんですが、その猫とは違う黒猫が旦那さんを見てパーッと裏へ逃げていったと。
その時点で探し始めて３０分は経っていたので、もしかしたら戻っているかもと一縷の望みをかけて家へ帰宅。まだ戻ってなくて、とりあえず顔を洗い、置きっ放しにしていたネロの水と食事を整えて、簡単な身支度をして再び捜索開始。
今度は入れる路地全てに入り込み、表通りへ出て家の真裏に建つ集合住宅の駐車場から裏庭へ入り（家の真裏の窓を開けると正面がその裏庭なのです）捜索。出たばかりだからそこまでは……とも思ったけど、その集合住宅から２ｍほどの道を隔てた公園へも言って、ラジオ体操に付き添ってたどこかのお母さんにも聞き取り調査。
３０分くらい探して、一度家へ戻って休憩しながらネットで迷子猫の捜索ポイントを検索して、再び捜索へ。
脱走したばかりの家猫ならば意外と周辺に隠れているという情報を信じて、一番最初に探した自宅周りを重点的に捜索。
その頃になるとご近所さんも植木の水遣りやゴミ捨てで外へ出たりしてるので、挨拶がてらにそれらしい猫を見たら教えて欲しいと情報提供の依頼件、仕事から帰って夜になってからっも探すので、足音等で迷惑をかけるかもしれないとの根回し。
仕事の仕度もあるので、３０分くらい探しては１０分くらい家に戻るを繰り返す秋津に、のほほんとしていた父もただ事ではないと感じたのか、探しに出てくれました。……出てくれました、なんて書いてるけど、その時はそんな父の行動すら腹立たしくて勘に触って仕方がなかった。
ひたすら名前を呼んで、隙間を覗いて探し続けて、それでも見つからなくて、もう出勤準備をしないとというタイムアップ時間になって、昼休みも探してそれでもダメなら夕方だと激しく後ろ髪を引かれながら家に戻り、立ち上げっぱなしだったＰＣを落として未だ戻らない父に仕事行くのメモを用意しようとしていると、玄関の開く音が。
名前を呼ばれ一階に行くと、家の前にネロがいたと。父の姿を見て裏へ逃げて言ったというので、慌てて裏の窓を開けて名前を呼びました。
いま冷静になってみれば、そんな風に大騒ぎで名前を呼んでたら近付くものも逃げていくんですけどね。その時は取り乱してて、そんなことすら頭に浮かびませんでした。
そんな秋津の後姿に、父が「戻って来た」と言ったんです。ささっと入って二階に走って行ったと言うので、祈るような気持ちで階段を上って行ったらネロの姿が！
よかった～～～。
速攻玄関を閉めて、部屋へ戻ると、あのネロが秋津を見て後ずさる！
微妙に毛が逆立ってて尻尾もいつもより太い。
落ち着くまでは……と思い、そっとしておいて、水を飲んでご飯を食べて、ようやく秋津に甘えようという気持ちになったところで秋津が本当にタイムアップ。
ゴメンねと謝りつつ出勤です。
お昼に戻ってきたら、甘えん坊嵐状態。甘えた気分が感極まって涙まで流してました。
朝は時間がなかったので、昼に戻ってから真っ先に買い置きしてた蚤駆除のフロントラインを垂らして、一時間弱ひたすら撫で繰り回しました
ああ、よかった。本当に心配した。
何しろ我が家に来てから三年弱？まったく外へ出たことのない猫だったんですもの。
猫は人間で言う二歳児程度の知能があるとか言われているらしいけど、二歳児なんてまだまだ赤ちゃん。しかも元捨て猫野良ちゃんとはいえ三年も外の世界から隔離されてたら、完全に未知との遭遇のはず。
父は秋津の血相変えっぷりを見るまではその内戻るだろうなんて感じだったけど、秋津にしてみればもうあの混乱というか焦りと絶望感は言葉に言い表せません。
無事戻ってきたからいいようなものの、もう二度とあんな思いはしたくないわー。
それにしても今回つくづく思ったのが、やっててよかったご近所付き合い＆町内会活動です。
朝から何かをネロの名前を呼びながら、路地裏をウロウロする秋津。それどころじゃなくて全然周りを気にしてなかったけど（声の大きさは注意してた。やっぱり早朝だしね）、この時期窓を開けて網戸にしていた家が多かったんじゃなかろうか？
下ばっかり見て家を覗いてる訳じゃないようだけど、秋津さん何やってるの？と皆さん思ったようで、朝の時間が経つにつれ探してて会うご近所さんからはおしなべて「何かあったの？」と訊ねられました。
事情を話してそれらしい猫を見たら教えてくれるようにお願いしたのは１０人くらいだったかしら？
事を大袈裟にしすぎたかと感じないでもないけど、それもネロが無事に戻ってきたからこそ。迷子猫は初動捜査が大事なのよ！
明日以降、情報提供をお願いしたご近所さんに会ったら、お騒がせしましたのご挨拶します。とりあえず、お昼に一人会ったんで、帰ってきました報告はしました。
そしてただいまのネロさん。
なんか５分くらい前からクシャミを頻発してるんだけど……。熱はないし、食欲はいつもよりある位だし、水も飲んでたし、トイレもしてたし……鼻に何か入ったか、それとも昼間のクーラーで冷えたかな？
暑いけど少しクーラーを止めて様子見です。
いつもなら寒いと一階に避難してるんだけど、流石に今日は秋津にベッタリで離れようとしないので。
20時30分追記。
クーラー止めたらクシャミ治まりました。
やっぱ寒かったんだな。
けど秋津は暑いー（＞Д＜；；）
でも今日くらいはネロの為に我慢。……けど、お風呂上りにはちょっとつけさせてね。
