まったりまったり

色々あったりなかったり、考えてたり考えてなかったりなへにょへにょ雑記

風邪?

2008年04月29日 20時48分09秒 | 雑記
 昨日風樹ちゃんにメールをしました。
 今日になって返信がきたんだけど、なんだかヒドイ風邪を引いて咳がゴホゴホで、五月三日・四日のイベントに行けるかどうかも怪しいらしい。
 ありゃりゃりゃ。
 そして夕方、小夜ちゃんとお電話で話していたら、今度は秋津の身体に不調のサイン?
 電話の途中から左目の奥が強烈に痛くて、疲れ目かと思って軽くマッサージしてみたら、頭全体がガツンガツンと痛くなってきた。
 全身から冷たい脂汗がじっとり。
 あ、なんかマズイと思ってバケツを用意した途端、嘔吐。
 オイオイオイオイ。
 熱はなかったけど、汗で身体が冷え切って寒いくらい。それでもいつの間にか眠ったらしくて、目が覚めたら頭痛は治まってました。
 やっぱり疲れ目からの頭痛かな。
 胃の方は今日は朝からダラダラで食事らしい食事をしないで、お茶菓子とミルクティーで過ごしていたので、それで胃が悲鳴を上げたんでしょう。
 とりあえず、今日のお風呂はゆっくりじっくり温まろう。



あっちゃぁ~(ノ_=;)

2008年04月27日 19時01分58秒 | 雑記
 昨日のお話です。
 実は秋津、姉から宿題というか課題を出されてまして、『元気です』の一言でいいから週に一度はメールをしなさいと言われております。
 『元気です』の一言以外に近況報告も添えようと思うと面倒になりますが、昨年以来すごく心配をかけてしまったし……と、話題がない時は本当にその一言だけですがメールしてます。
 それ以外にも姉はとても秋津に気を遣ってくれていて、姉の時間がある時に家に電話をくれます。姉曰く、「愚痴を聞いてあげないと」と思ってくれているそうです。
 ただどうもタイミングが悪いのか、姉が電話をくれる時に限って秋津が不在なのですよ。
 留守電にメッセージが入ってるので、都度『ごめんね&電話ありがとう』メールを送ってるのですが、「偶に電話するよー」と聞いてから二回続けて秋津不在だったので、昨日時間が空いている時にこちらから電話をしました。

 愚痴を聞いてくれようとする姉の気持ちは嬉しいけれど、今は職場環境もそこでの人間関係も良好だし、正直『愚痴』らしい愚痴はない最近。
 なので秋津から振れる話題としては、仕事は順調よ~程度しかなく、あとは甥に初彼女が出来たという話や姉から振る話題での世間話的な感じだったのですが、そこで姉が一言「お父さん、どうよ?」。

 …………。

 仕事は順調でも話題が父となればまぁ愚痴も出てくる訳で。
 とはいえ例のウーパールーパー以来、その時の秋津の様子が尋常じゃなかったせいか父もこれといった事はやらかしてないので、「そういえばもう一ヶ月前になるけど……」と、ウーパールーパーの話をしました。
 話をしたといっても秋津の中では既に過去の笑い話で折り合いというか決着のついた事ですので、余計な心配もかけたくないしメンタルヘルスで話したような「危うく犯罪者云々」といった詳しい心理状況は話しません。
 姉もなんでいきなりウーパールーパー!?と唖然としたようですが、「飼うつもりだったのかね」と笑ってました。
 そこでふと思い出しように、姉が一言。

姉「そういえばお父さんってそういうの好きだったよ」

 ……そうなの?(・o・?)

 秋津はぜーんぜん記憶にないんですが、八歳歳上の姉の証言によるとそうらしいです。
 なんでも昔住んでいたアパートでは水槽で鯉を飼っていたとか……。
 その鯉に関する今では笑い話の悲劇も聞いて二人で大笑いしたんですが、言われて思い返してみれば物心ついた時にはめだかがいた記憶が……。秋津が縁日で掬ってきた金魚を飼っていたこともあるし、三歳くらい?の頃に釣りに連れて行ってもらった憶えもうっすらあるので、父は本当に魚類というか水生生物が好きなのかも……。
 案外ウーパールーパーを飼うというのも本気だったのかもしれない。
 そう思うと、人でなしな秋津も「悪い事しちゃったかも……(ノ_=;)」と思ったりする訳ですが、姉は秋津と同じくシビアでした。

姉「仕方ないんじゃん? お父さんがずっと家にいて面倒見れる訳じゃないんだし。お父さんが仕事辞めて、ずっと家にいるってなったら飼ってあげれば?」

 そうね。
 魚類・両生類は嫌いだけど、それなら許容範囲だわ。
 自分で面倒をみてくれるなら、別に文句はないのですよ。

 今日・日曜は、「悪い事しちゃったかも……(ノ_=;)」という懺悔の気持ちもこめて、いつもより優しくしてあげました。
 あんまり近付かなかったけど。でもツンケンはしなかったですよー。



覆水盆に返らない

2008年04月25日 20時46分28秒 | 雑記
 今日はメンタルヘルスの病院の日でした。
 ドップリ落ち込んでます。

 あ~~、余計な事言っちゃったな、と。

 内容としては前回の診察から今日までどうだったかなんですが、甲状腺の数値が下がって薬も減った……までは良かったんですけど、自傷行為の衝動はどうかと聞かれた時につい口が滑っちゃったんですよねぇ。

「自傷はなかったけど、他傷の衝動はありました(笑)」って。

 まぁ要は一ヶ月前の『父・ウーパールーパーを持ち帰る事件』の事なんですけど、あ~あ、言っちゃった(溜息)
 ちょうど月一のお客さん前でもの凄く眠かったのと、多少気分が下降線を辿っていたせいもあって、深く考えずにポロッと言っちゃったんですよねぇ……。

 しばらくは荒れたけど、一ヶ月経って秋津の中では『父のやらかした笑い話』のカテゴリーに入れられていたから話せたっていうのもあるんですが、お相手は心療内科の先生。相手が悪かったです。
 「いやもう、危うく犯罪者でしたよ」と秋津が言った瞬間の沈黙と、先生の凍りついた表情は忘れません。
 「あ、ヤバイ事言ったな」ってすぐ思いましたけど、タイトルにもしたように覆水盆に返らず、言った言葉は戻らない。
 なんとかフォローしようにもうまくいかなかったみたいで、先生から「家から出ようとは思いませんか?」と言われちゃいましたよ。
 出てもいいけど先立つものがね。
 オマケに診察だから当たり前だけどカルテに書かれちゃって、秋津が危険思想の持ち主と記載されてしまったのかと思うと、それだけで余計に落ち込むわー。(ここで書いている事への抵抗はないのか?←ありません)

 先生からは「あまりお父さんに近付かないようにして」とか言われましたよ(苦笑)。
 あ、でも先生は秋津のそういった思考について責めるような事は仰いませんでした。むしろ「そう考えてしまって仕方ないと思いますよ」と、職業的なものだとは思いますが理解?もしてくれましたよ、念の為(笑)。



畑違い

2008年04月24日 21時01分41秒 | 雑記
 秋津のお仕事は入力業務です。
 雑用諸々もありますが、大体はSさんが担当されているお仕事の書類入力で、席が島から離れている事もあって、他の職員さんとは基本的に朝夕のご挨拶以外に接点がありません。むしろ他の係りの人と雑談する機会の方が多いかも。夕方のお茶の片付けの時に、ポットに残ったコーヒーを募集すると手を上げてくれるから(ウチの係りの皆さんは用意されてるお茶&コーヒーにあまり積極的ではなく、買ってきたりしてます。あと人数が少ないので、忙しくて飲んでる余裕がない)。
 Sさんもけして口数が多いとか弁が立つという人ではないので、秋津も仕事に慣れた事もあって最近は一日に一回も喋らないこともあったりします。別に仲違いしている訳ではなく、純粋に用や話す事がないから。
 これで席が隣りとか近かったりしたらまぁ当たり障りのない雑談もあったのかもしれないけど、Sさんとは机を一本挟んでいる上に秋津はSさんに背中を向けているので、わざわざ振り返ってまで雑談をする必要もないしね。

 そんな付かず離れずというか、担当なのに縁がないSさんと今日は沢山お話しました。
 一週間分とは言わないけど、三日分くらいは喋ったんじゃないかしら……。
 朝、秋津が隣りの係りの仲良しさんとコーヒーの仕度をしがてら挨拶&雑談をしていたら、Sさんがお茶を探しに来た時と、夕方、今月分の入力も明日には終わるという頃合に、入力ミスがないかのチェックをするSさんが秋津のPCにバックアップを取りに来た時。
 お茶を入れているSさん(職場は基本的に自分で入れる)に、前々から聞いてみたかった事を聞いてみました。

 曰く、「Sさんは(オタクとして)現役ですか? 元ですか?」

 というのもこのSさん、初めて会った時から『この人オタクだ!!』と直感的にピンときて、実際に「イベントに行ったりする人ですか?」と秋津なりに遠回しに訊ねてみたら、「行かないとは言わない」と聞いてはいたのです。
 もう見た瞬間にピンときて、話して『絶対そう!』みたいな。
 何を根拠に……と聞かれるとニュアンスとか雰囲気の事だから説明し辛いんですが、秋津に限らずオタクは同種を嗅ぎ付ける鼻が鋭いと思います。
 Sさんも話し方とか声の抑揚とか、冗談めかした喋り方をする時の言い回しなんかが『ああ、オタクだ』と感じさせるものがあったんですよ。
 ただそうして言質を取ってからもSさんがもの凄く謎だったのは、オタクなのは間違いないんだけど、なんか薄いというか淡白というか……枯れてる?感じでどうにも掴み所がないなぁ……と。
 なんだろう?
 実際にイベント会場で見るアニキたちのようなエネルギッシュな感じがないのです。
 職場でイベントのテンションのはずないだろって感じですが、オタクにしては枯れてるわと常々思ってました。

 そんな秋津の疑問にSさんは、
「行くって言っても知り合いに連れて行かれるだけで、自分からは行こうと思わないから」と。
 知り合いに連れて行かれるって事は、お買い物要員として借り出されているって事かな?
 そんな風に思っていたら、新たな事実が。

 夕方、バックアップを取るついでにメモリーも増えてるし最適化をしておくからとマウスをカチカチしているSさんと、PCのメモリーとか容量っていまいちよく分からない云々の話をしていると、Sさんが「家のPCなんてなんだか弄っているうちにメモリーが2テラくらいになってた」と言ったのです。

 ……テラ?
 よく分からないけど『テラ』ってPCの容量を表す単位で一番大きい単位じゃなかったっけ?

 そう。
 Sさんはオタクはオタクでも所謂萌え系のオタクではなく、純然たるパソコンオタクなだけだったようです。
 かなり近い場所ではあるけど、秋津とはまったく違う分野のオタク。
 なるほど、そりゃ掴めないハズだわ……と納得した次第。



命日

2008年04月22日 18時36分47秒 | 雑記
 今日は自己紹介の写真にいる愛猫ココの命日です。
 元気だった頃から「マイエンジェル」と呼んで風樹ちゃんから溜息をつかれていましたが、昨年の今日、本当の天使になりました。
 享年17歳。
 ココを生んだ母猫コマは秋津が小五の時に夏休みのラジオ体操で拾ってきました。その一年後、秋津の学習机の引き出しの中でコマはココを生みました。

 亡くなってまだ一年しか経ってないのね……。
 今日はココの為にお花を買ってきました。



執事喫茶

2008年04月19日 22時51分06秒 | 雑記
 そんな訳で執事喫茶です。←どんな訳!?∑((゜Д゜)))
 ベタなギャグではなく「ひつじきっさ……(巻き舌で)」と呟いてしまうくらい、ある種の疲労感というか衝撃です。

※オタクじゃない人の為のもの凄く簡単な説明
 執事喫茶とは所謂メイド喫茶の執事バージョンです。
 メイド喫茶ではゴスロリ系のメイド服を着たメイドさんが「お帰りなさいませ、ご主人様w」とお出迎えしてくれますが、執事喫茶では執事さんが「お帰りなさいませ、お嬢様」とお出迎えしてくれる……らしい。
 因みに呼び方は『奥様』も選べる。


 なんでいきなり執事喫茶かと言いますと、来月東京へ来る白河からのリクエストなのです。
 白河の高校時代の友人の結婚式で東京に来るのですが、そのついでに秋津家へ数日滞在して腐女子の限りを尽くして遊ぼうね……と計画してまして、執事喫茶はそのお店が開店した時から、東京に遊びに来る事があれば必ず行こうと話していたのです。
 そして今回の話を聞かされたその口で白河は「執事喫茶に行きたい!」と叫び、秋津は「分かった。予約しておく」と答えた次第。

 もともと場所は知ってました。
 池袋の秋津がよく利用する古同人誌を扱うお店のビルの地下1階。
 そのお店に行く度に外観は見るので、店頭の看板というか案内で予約制及び予約はHPからの受付のみというのも知っていました。
 ただどれ位先……予約時期が分からなかったので、数日前にネットで検索して公式HPに行ったんですが……なんと申しましょうか……。

 遠い……。

 秋津は紛うことなきオタクで腐女子だけど、ア/ニ/メ/イ/トやと/ら/の/あ/な(どちらもオタク御用達のショップ)が異界であるように、執事喫茶も異界というかちょっと遠い場所でした。
 執事という言葉の響きで英国貴族とかがイメージされるように、アフタヌーンティーと軽食をメインにした場所なんですけど、ええと。
 メニューのセットの名前がですね、『シ/ャ/ル/ル』とか『ヘ/ン/リ/ー』とか『ロ/ミ/オ』とか『ハ/ム/レ/ッ/ト』とか『ジ/ュ/リ/ア/ス』とか……etc。

 これを、これを言うのか!?
 注文の時にはこのセット名を口にするのか!?
「ジ/ュ/リ/ア/スを1セット」とか!?

 ……試練だ……orz
 一種の羞恥プレイと思ってしまうのは、秋津だけではないハズ。

 予約は一ヶ月前からとの事で、5月19日のつもりで予約を入れたんですけど、その予約も振るってた。
 一回の来館(なにしろお屋敷(設定)なので来店ではないのだ)で80分の滞在なんですが、予約のページでお見送りの言葉はどれにするかと4つの選択肢があった。
 その中の1つに、秋津はパソコンの前で引っくり返りそうになりましたよ……(;;=_=)

「ご乗馬のお時間でございます」って……。

 乗馬ですか!?
 他にも旅立ちのお時間ですとかなんとか2種類と執事におまかせというのがあって、秋津は無難に『おまかせ』にしたんですが、よっぽど『乗馬』にしようかと迷いました。
 言われるのが白河一人だったら間違いなく『乗馬』を選択したんですが、自分も一緒に言われるんだと思うとどうしても選べなかった……(;;=_=)←意気地なし

 いやはや……。
 なんだか自分が遠い場所に行こうとしているような気がしてなりません。
 おーい、白河。マジで行くの?



感動!!

2008年04月17日 16時10分35秒 | 雑記
 今日は甲状腺の病院でした。
 検査の結果は上々!
 数値はオールクリアでまた薬が減りましたよ。
 先生も「すごく順調に下がってますよ」と笑顔。
 ええ、本当に。
 通院を2ケ月周期にした途端のこの順調な下がり具合に、自分でも何度目かの遠い目をしてしまいました。
 今回の採血は痛くはなかったけど、赤紫に内出血。
 これは止血を真剣にしなかったからだろうなー。
 ずっと肘を曲げていたんだけれど、食事をしながらだったから充分じゃなかったみたいです。

 帰宅したら先日注文した沈丁花の香水のサンプルが届いてました!

 ブラボー!! 君を探してた!!!

 沈丁花ですよ!
 イメージ通りの沈丁花の香りです!!
 道を歩いていて、ふわっと風に乗って鼻をくすぐって、「沈丁花だぁぁ!」とキョロキョロと辺りを見回して香りの源を探させる、まさのあの香りです!!
 期待6割といいつつも、あんまり期待しないようにと自分に言い聞かせてたんですが、これはボトルも買いでしょ!
 ボトルの注文の時に、梔子のサンプルも一緒に頼もう。
 あまりにもイメージ通りの香りだったので、他の香りも試したくなってしまいます。
 いっぱいあるんですよー。

 記事にお店をリンクしたかったけど、サイトを調べてもリンクフリーの文字が見当たらなかったので。
 興味のある方は武蔵野ワークスで検索してみてください。

感想・小説『小林少女』

2008年04月17日 15時41分06秒 | 読書感想
 4月26日ロードショー映画『小林少女』の小説版の感想です。
 小夜ちゃんや風樹ちゃんと違って、秋津はあまり映画鑑賞とはしません。レンタルビデオ屋でバイトしてた頃は店員割引もあってよく見てたけど、それも十年前の事。興味のある作品でもTVまで放送されるまで見ないし、放送されても見忘れる事も度々。
 そんな秋津が何故にこの『小林少女』の小説版を購入したかというと、偏にノベライズした作家が本宮さんだから……。
 本宮さんというのは、現在秋津が続きの発行を何よりも楽しみに待っている作品『幻獣降臨譚シリーズ』の作者様でございます。
 本宮さんの公式HPで2月頃だったかな?
 急ぎの仕事でしばらく潜ります云々……という事があったのですが、その急ぎのお仕事がコレです。
 この作品に限らず、秋津は映画の小説化作品というものに興味はないです。正直コレの購入も迷いました。
 だって小説を書いたのは本宮さんでも、ストーリーは本宮さんじゃないんでしょ? だったらハズレもある訳じゃん。ストーリーも本宮さんのオリジナルっていうんならハズレはないけど、CMとかを見る限り、映画はど~~~にも秋津の趣味ではない様子。
 が、買いました。
 だってこの一冊の売り上げの積み重ねが、本宮さんの次回作に繋がるんだもん。 もはやまだ見ぬ次回作の為と言い切ってもいいかもしれない。そんな気持ちで購入。しかも手元に着くまでに色んな手間がかかってマス。
 まず地元の書店でなくて、K駅の書店ならあると思ったけどそこまでかける情熱はなかったんで密林で注文するかと思ったら、風樹ちゃんと映画を見るのでK駅に行く小夜ちゃんと偶然会い、「有ったら買ってくるよ」と言ってくれたのでお願いして、そしたらやっぱりK駅の書店には有って(流石、私の心の本屋!)、何故だか小夜ちゃんには「流石、絵夢ちゃん!」と絶賛され(K駅の書店ならあるという絶対の確信が賞賛のポイントだったらしい。何故?)、映画帰りに届けてくれるというお話だったんだけれども、時間を読みそこなった秋津の都合でゴメンナサイしたら、病院の待ち時間に読もうと思って……という秋津の言葉を憶えていた小夜ちゃんは朝になって家まで届けてくれたのです!(長いよ、話が)
 それが昨日の夕方から今朝にかけての出来事。
 そして病院の待ち時間に読んだんですけどね。

 う~~~ん、微妙?

 まず開いて最初にある登場人物の紹介でつまずきました。

 以下、『小林少女』より引用。
『すさまじい気の力を内に秘めた少女。中国・小林拳術武術学校で三千日修行を終えて帰国。後略』

 どうよ、それ?
 この時点で「む~~ん(==)」と眉間にシワが寄りました。
 「ああ、そう」としか言いようのないこの脱力感。
 が、まだ本文は始まってないと気を取り直して本文へ。

 ストーリーとしては、まぁ成長物語です。
 祖父が少林拳の道場を営んでいたという環境で育ち、自らも少林拳を学び中国留学までした主人公が、修行を終え帰国。日本に少林拳を広めようと奮闘し、その過程でラクロスをする事になります。
 けれどもどれだけ体術に優れてもラクロスには素人。力加減が上手くいかず、それでもラクロスの練習に中国で習った心構えや対裁きを導入するも、如何に強くなりそして少林拳を普及するかだけを考えていた主人公は周囲と馴染めず不協和音を起こしてしまう。
 ラクロスと距離を置き、幼い子供達との出会いで自分に足りなかった『少林拳の心』に気付き、仲間やチームワークの大切さを知った主人公だけれども、『強さ』にだけ固執した輩から狙われて……。

 結論から言って、つまらないとは、申しません。
 面白かったですよ、ラクロスに関する部分だけなら。

 なんだかなー。
 映画の小説化作品て『L』しか読んだ事がないし、『L』も映画と小説の見比べをしてないのでよく分からないんですけど、小説化ってどこからどこまでが映画に忠実なんだろう?
 多分。
 多分だけど。
 情景描写以外の台詞に関するところは、多少語尾や言い回しは弄ってあってもある程度は映画に忠実なんだろうなとは思うんですよね。
 情景描写とかの部分の表現は読んでいて「ああ、本宮さんだ」的本宮さんカラーを感じたけど、やっぱりそれ以外の部分がねー。
 ストーリーもご都合主義というか、文章で読むには陳腐な展開で、ぶっちゃけて言ってこの作品では本宮さんには役不足と感じました。

 因みに誤解のないように言っておきますけど、役不足なのは作品であって決して本宮さんではないですよ!
 OK?
 『役不足』の意味が分からない人は辞書を引くか、検索してみましょうね。

 なんで小説化したのかなー?
 小説化しない方がよかったと思うのに。
 これは映像だからこそ生きる作品だと思います。
 小説として読み手が自分の想像力だけで読むには、突拍子もないというか無理がありすぎる。
 多分、映像だったら音や俳優さんの持つ勢いとかパワーで見せるor魅せるというか、多少の無理もねじ伏せられるだろうけど、文章ではそれはあり得ないからね。どれだけ作家に力量のある人を持ってきても、作品その物が向いてなければ無理が出るっていうもの。
 仕事の依頼から〆切までの期間とか、予算の関係も絡んでるとは思うけど、小説ではキャラクターの背景があまりに浅くて感情移入には程遠い。これが映像だったら台詞の言い回しや演出で無理矢理引っ張るところもあるんだろうけどさ。

 本宮さんだけど、本宮さんじゃない。
 この痒いところに手が届かないようなジレンマをなんと表現したものか。

 ページ数が足りないよねぇ。
 キャラが浅いというか薄いもん。
 なんで凛(主人公)がそれほどまでに少林拳に固執するのかとかが、祖父との思い出以外に殆ど語られていない。それほど主人公に影響を与えた祖父が、想い出話程度しかなく具体的なエピソードとして出てこないから、どんな人物なのかさっぱり見えない。主人公や主人公が師匠と慕う岩井の崇敬を集めるからにはそれなりに偉大というか懐の大きいところがあったはずなのに、それが語られてないから、小林拳と道場再興に情熱を燃やす主人公と、主人公を小林拳から距離を置かそうとする岩井の関係が妙に浮いてるのよ。
 強さに固執して主人公を狙う敵の、強さに固執する理由とかもさ。
 ただ勢いだけで突っ走ってて深く掘り下げられていないから、映像なら勢いで引っ張れたんだろうけど、じっくりと読める小説だとその浅さが浮き彫りになって上っ面だけの浅いストーリーに感じられる。

 あと、製作者サイドとしてはそこで「クスッ」という小さな笑いを取りたいんだろうけど、他作品からのパロ(……正直パクリにしか思えない)が多すぎる。
『理力(フォース)が彼女と共に』とか、『赤い彗星』とか『人の3倍早く動ける』とか……。
 鼻に付くや癇に障るというよりも、脱力して溜息しか出てこない。
 もしかしてその溜息を狙ってるのか?
 俳優さんが演じている姿を見ればまた違うのかもしれないけれど、文章で読んだだけでは他人のふんどしで相撲を取ってるようにしか見えない。アレ? まわしだっけ?

 面白くないとは言わないけれど、「だから何?」という作品でした。
 正直、小説化したのが本宮さんでなければ買ってないね。