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第33節 札幌戦

2014-09-30 01:02:09 | ファジアーノ岡山
 前節嫌な形で引き分けに終わったファジアーノ。それでもまだ4位。札幌は0-3で惨敗したあとであり、監督もまだ馴染んでいない状況。ここでもう一回調子を取り戻したいところ。

     清水
   久保  押谷
片山 千明  島田 田中
 田所  後藤 久木田
     中林

 上田に続き石原も負傷欠場。その上三村もベンチ。調子を上げるどころか不安が増すばかりのメンバーだ。

 試合は落ち着く前に動く。後藤がGKと連携ミスから失点。ミスも悪いが、ミスをした後に全力でカバーに戻っていれば防げたかも知れない失点だったことが最も大きな問題だ。しかも前節ああいうゲームをしたあとで非常に立ち上がりが重要と分かりきっている試合であのミスは無い。経験不足のチーム、それをそのままにして試合をさせてしまう監督。クラブとして未熟な部分がこういうところに出てしまう。
 その後も中林のキックの悪さと久保のボールキープの下手さが合わさりほとんどボールがもてないまま時間が過ぎた。この日は1点目の失点にも絡んだ千明の調子が悪い。ボールに触りたくないのか?と思わせるくらいに。

 それだけ調子は悪かったがセットプレーから急に得点が生まれた。久木田と清水が頑張り後藤が汚名返上。まあ1点くらいじゃ返上できない汚名だが。と、せっかく振り出しに戻したゲームを今度は田所のミスで壊してしまう。CBが2回致命的なミスをして2失点すれば勝てる試合も勝てない。とどめにもう一度千明が競り合いで負け、あげられたクロスへの対応を誤り3点目。終わりだった。

 という1-3の試合。自動昇格からPO圏内を目指すというのが現実になってきた。そのPOも逃してしまいそうな負け方。怪我人のためにチームが自信を失い動揺してしまっている。これをもう一度リセットできるのは監督しかいない。ただそんなことができない監督だから毎年同じようなことが起きている。今季も同じになるのだろうか。と思いながら勝手に採点。

清水(5.5)よく走りボールを持っていたが変えられた
久保(4.5)ボールをよく遠くに飛ばし相手に与える
押谷(5.5)この日はどうしようもない
片山(5.5)慣れないポジションでよくやった
千明(3.0)自信がないならベンチに座っていて欲しい
島田(5.0)千明とうまく連携できず
田中(5.5)サイド攻撃がほとんどできず
田所(4.0)見事な相手へのパス
後藤(4.0)試合を壊した
久木田(5.0)悪くは無いが良くも無かった
中林(4.5)GKをほとんど相手へパスした

三村(5.5)入ってからペースを変えた
荒田(4.5)目立たず

影山(3.5)
 采配ではどうしようもない部分が多かったが、精神面のケアは全くできておらず、悪い流れをそのまま持ち込んだ。また負けていながら3人目の交代をしないのは全く理解できない。

第32節 愛媛戦

2014-09-29 21:10:13 | ファジアーノ岡山
 前節良い形で勝利し5位向かえたホーム。ここで勝てばPOも現実味が帯びてくる。

     清水
   押谷  清水
三村 千明  島田 田中
 田所  後藤 久木田
     中林

 上田が負傷で不在。この状況でのプレーで、今季どれだけチームが成長したか?いや上田に依存していただけか?というのが分かるだろう。

 試合は好調な愛媛が押す。愛媛が好調というより岡山が不調というべきか。松本戦で燃え尽きたのか、と思わされるが、やはり上田不在が影響していた。中盤で全くボールが落ち着かず、なおかつパスの精度が低いので前線にもボールが収まらない。松本戦ではあえて放り込んでいたが、この日はどうしようもなく前に放り込むしかなかった。
 ただこの日はラッキーだった。愛媛のシュートがことごとくゴールに嫌われたのだ。ちょっとでもずれていれば、もっと早く試合は勝負が決まっていただろう。

 放り込みしかないと判断した後半。久保をまず投入し、そのあと片山を入れる。この判断は良かった。そして見事にそこから得点は生まれた。ただあまりに中盤、そしてDFからのビルドアップが機能しなかった。上田加入前のサッカーそのものだった。両サイド以外に攻撃のパターンが無く、ろくにボールをつなげない。誰も時間を作れない。影山のサッカーは、結局個人に頼るサッカーだった。
 こんなサッカーで守りきれるはずも無く、POが遠のく失点をして試合を終えた。

 という1-1の試合。引き分けでも痛い。POに行くには勢いが必要なのだ。せっかく松本戦で作った勢いを止め、なおかつ上田不在がチームの大きな問題になることを示してしまった。今後は厳しい戦いになるだろう。というわけで勝手に採点。

清水(4.5)起点になれず
石原(5.5)うまくプレーしたが分断された
押谷(5.5)だいぶ周りと連携でき始めたが
三村(5.5)攻撃はできるが最後まで行きたい
島田(5.0)中盤でのプレーが駄目
千明(5.0)チームに落ち着きを作れず
田中(5.5)悪くは無かったが
田所(5.0)ビルドアップに苦労した
後藤(5.0)不安定な守備と攻撃
久木田(5.0)足元が安定しなかった
中林(4.0)判断ミスで飛び出し失点。勝ち点2と勢いを失った

久保(6.5)ようやくらしいプレー
片山(6.0)復帰しても変わらず安定
ウーゴ(4.0)何をしに出てきたのか分からなかった

影山(5.0)
 前半の内容は駄目。久保、片山の交代は見事。ウーゴは意味不明。ということでこの点。

第31節 松本戦

2014-09-19 19:39:09 | ファジアーノ岡山
 昇格へ向けた正念場として迎えた松本戦。とにかく昇格できなくてもこの試合には負けたくない。そんな試合だ。

       清水
    石原  押谷
片山 千明  島田 田中
 田所  後藤 久木田
     中林

 三村が不在で片山をWBに。正直そこは適正から大きく外れると思う。上田も負傷で不在。ちょっと上位と戦うには厳しいメンバーだ。

 相手は岩上が出場停止で喜山がシャドー。ラッキーとしか言いようがない。ただ松本はいつものようなサッカー。ロングボールで中盤省略、セットプレーをもらうためにラフなプレーの連続。しかも時間を潰すためにリスタートが遅い。そして試合を有利に運ぶために審判へ文句を言う。船山、田中。よくこういうのでこれだけ客が入るものだ。
 対するファジアーノは、松本対策でもあり、上田不在も考慮してポゼッションを捨て気味に試合を進めた。ボールを持っても何もできないチームには有効だ。ボールは松本が持ちながら岡山ペース。そして片山が守備を踏ん張り、石原のスーパーゴールが生まれた。もしかすると何かのきっかけになるかもしれない。

 その後は…、と色々書きたいがずっと同じサッカー。これがこの両チームの弱点かもしれない。テンポも変えずワンパターン。岡山は得点取れないし松本も決定機がない。どちらもサッカーを優位に進められない。ただ疲労は松本に有利に働く。それが彼らがあの順位にいる理由だ。オープンになると松本の時間だ。そして千明のどうしようもないミスから失点。これもキーパーから一本だった。完全に集中力だけの問題だった。

 同点になり、AT直前に近藤を入れるという影山の勝利を捨てた糞采配を見せられ、本当に後味の悪い試合だった…、となる直前に3度CKを繰り返され、負けて終わる。そう思った瞬間、カウンターから荒田の劇的決勝ゴール。

 これがシーズンのクライマックスになる。そんな気持ちにさせられた2-1の試合だった。とは言え結局は試合を有利な展開で運びながら自らキツイゲームにしただけ、とも言える。それで喜んでいたら駄目だが、相手が松本だったんで仕方ない。相変わらずの采配も勝利に隠されてしまったが、味をしめて同じことをしないように祈りたい。とりあえずPOの道は残ったというところで、勝手に採点。


清水(6.0)惜しいプレーが多かったが結果が欲しい
石原(7.5)MOM。過去最高のプレー
押谷(6.0)ゴールが欲しい
片山(6.5)フィジカルも負けず守備もよく
千明(4.5)驚きのヘディング空振り
島田(6.5)前への推進力を作った
田中(6.5)相手に負けず優位を保った
田所(6.5)心強いプレー
後藤(7.0)見えない力を良く抑えた
久木田(6.5)古巣に十分すぎる恩返し
中林(6.5)危ないところも十分抑えた

久保(6.0)よく体を張った
荒田(7.5)ストライカーらしいプレー
近藤(-.-)入れるほうが悪い

影山(5.5)
 あれで負けてたら本当に即刻解任しても良かった。

第30節 磐田戦

2014-09-12 19:06:23 | ファジアーノ岡山
 前節讃岐に敗戦。続く対戦が磐田、松本と上位相手となることを考えても絶対に負けてはいけない試合だった。無駄なプレッシャーがチームにかかってしまった。ダービーという以上に大事だった試合だったのだが本当にプレッシャーに弱いチームだ。この失った勝ち点が…。

     清水
   石原  押谷
片山 上田  千明 田中
 田所  後藤 久木田
     中林

 チームのストロングポイントの一つとなっていた三村が体調不良で欠場。そこへ石原でも田所でも久木田でもなく片山を入れるという理解しがたい選手起用は相変わらずだ。ここに来てどうして不要なリスクを背負うのか。

 磐田はコンパクトな代わりに裏が空いていた。素早くカウンターをすれば、と思ったが左サイドが死んでおり攻撃が滞った。後半途中から石原と入れ替えたが最初から石原がサイドで良かった。近くで見ている監督が一番分かっている。そう思いたくてもここまで何度も失敗されると信用はない。一度起用を失敗してようやく適正を理解できれば良いならプロの監督も楽なものだ。とにかく監督の能力のために捨て試合があるのは大きなハンデだ。1試合で理解してくれればラッキーというのはホントに辛い。

 ただ守備は機能していた。しかしちょっとしたクリアミスと寄せの甘さから失点してしまった。これを不運な失点と見るか、プレッシャーが掛かっていつものようなプレーが出来ていないと思うか。讃岐戦やこの試合をみると後者のように感じてしまう。その後体力の無い磐田は体力を温存しいなしながらプレーするという岡山にとって最悪の展開となった。

 この日辛かったのが、攻守とも高さで勝てなかったことだ。特にセットプレーは攻守で相手に上回られ、そこからの失点の怖さと、攻撃時に得点の可能性が見出せなかった。特に3バックの磐田が中央を固めてきたため手詰まり感満点だった。

 大雨だったこの日。温存しても絶対に磐田は足が止まる。そこを狙うしかなかった。それまでに絶対追加点を奪われないことがこの日のキーポイントだった。そして磐田は見事に70分を過ぎたあたりで足が止まった。前にも書いたが磐田にはJ2時代のC大阪やG大阪のような強烈な強さはない。体力の無い松井は効果的なプレーは1試合に数回程度。あとは効率の悪いショー。そんな選手が補強の目玉なのだから強くなくて当然だ。技術のある若手を起用してJ1昇格後に主力になれる選手を育て、そしてそのときのためのチームの戦術を構築することが最も大事なのだが。昇格できてもあまり未来は明るくない感じだ。

 残念なのはそんな体力のないチームに残り20分で逆転できなかったことだ。本来なら勝たなければいけない試合だったし勝てた試合だった。そもそもATにウーゴを出してて勝てるわけがない。彼はワンタッチゴーラーからかなり遠いプレースタイルなのだが。PO争いは厳しくなってきた。ここから先はもっと厳しい戦いになるだろう。

 という1-1の試合。自動昇格を絶対に狙って欲しかったが、とうとうPO圏内を競うようになってきた。今季の最低目標であったPO出場(J1昇格でなく)も怪しくなってきた。これまでのシーズンは大体読みが当たってしまったので、今季くらいは裏切って欲しい。というわけで勝手に採点。

清水(5.0)もう少しボールを持てないと
石原(5.5)もう少しシュートをシュートらしく
押谷(4.5)今のままならゴール取れないと存在価値が
片山(4.5)采配で潰された
上田(5.0)多少空回り
千明(5.5)前節よりは良かったがもう少し走る必要がある
田中(6.0)悪くないが雑なプレーがある
田所(6.0)よく走り、よく守れているが、失点が止まらない
後藤(5.5)甘いプレーでピンチが出来た
久木田(5.5)磐田相手にDFとしてプレーできるのが凄い
中林(5.0)飛び出しの判断がちょっと

久保(6.5)ゴールしたので
ウーゴ(-.-)使い方が悪い

影山(2.0)
 選手起用、交代選手を含めて意味不明。チームを勝たせたくないのか?と思ってしまう。

第29節 讃岐戦

2014-09-05 00:34:15 | ファジアーノ岡山
 瀬戸大橋ダービー第2戦。前回は、それはもうボロボロの試合だった。引き分けだったのに讃岐を見下しているようで悪いが、昇格1年目で順位も下から2番目のチームにJ1昇格を目指しているチームが先手先手を取られていたのだからボロボロだ。絶対にこの試合は勝たなければいけない。引き分けでも駄目。ましてや負けるなんて…。

     清水
   石原  押谷
三村 上田  千明 田中
 田所  後藤  久木田
     中林

 片山を出さず押谷。新加入のウーゴが初めて控えに入った。正直後半戦に向けての補強としては遅すぎるベンチ入りだ。メンバーとしては無難だが、前回同様対策されて難しい試合になる可能性があるだろう。

 試合が始まると、やはり選手能力は岡山が上なのは明白だった。全体的に余裕を持ってプレーができる。なんとなく勝っているような錯覚を覚えるくらいだった。対する讃岐は守って木島、の繰り返し。とにかくハイテンポでプレスをかけて岡山に技術を出させないようにプレーする。最近流行りのサッカーだ。
 とは言え大したプレスでもなかった。けれど岡山はペースを奪われた。理由は簡単。はめられたのだ。岡山はパス中心のサッカー。というよりWBはパスしかしない。なので遅行のときは人数を揃えて守っておけば、パスでずらされないことを注意しておけば数的不利になることはない。岡山は何度も数的不利なところへボールを渡すばかり。パスのためのパスばかりだった。
 またボールの奪いどころも同じように読まれていた。DFからのロングボールは高さで讃岐が勝てる。ビルドアップはワンパターン。少しプレスすればすぐに近くへパスを出す。なので前の選手はボールホルダーのパスコースを制限し、その後ろで致命傷にならないサイドは捨てて縦へのパスコースを読むだけで良かった。

 結果として岡山はビルドアップをうまくできずペースを作れない。そのため守備をする時間が長くなった。その結果の失点だった。特にこの日は千明の臆病なプレーが足を引っ張った。その集中を切らしたプレーがあのキックミスを生んだのだろう。

 そんな劣勢の中、狭いスペースを押谷がこじ開けてゴール。パスだけじゃ駄目なんだ。それにようやく気づいてくれたか、と思った得点だった。

 しかしそれは違った。後半も同じようなパスばかりのサッカー。何度も同じようにパスを繰り返し、何度もスペースのないところへ放り込む。サイドからの高いクロスなんて可能性0だった。守備もカウンターのリスクだけ気をつけておけば何ともない相手だったのに3バックは後ろに待機。何か亡霊でもいたのだろうか?

 この試合はウーゴを投入で決まった。いや、彼を1トップに入れたことで決まったというべきか。彼のプレーを見たが、ファジアーノに必要なのはこういうタイプじゃないだろう。影山は何を思ってフロントに懇願したのだろうか?本当に1トップに打ってつけと思って起用したのだろうか?
 彼が入って以降、トップのポジションが不在となり相手DFへのプレッシャーが緩む。攻撃に深さもつかない。当たり前だが彼が中盤でボールを受けても前には誰もいない…。お前がそこにおりゃー前に誰もおるわけねーじゃろ!と言いたくなる。これだけ起用まで時間をかけたのにあの連携具合は影山の戦術指導に疑問を持たざるを得ない。

 対する讃岐はアランが嫌なプレーを続け、そんな中ミスがらみでCKを与えて失点。正直ボールがこぼれた瞬間は簡単に止められる、と思ったのにクロスを上げさせるとは。アプローチが遅すぎた。

 最後は片山、久保を入れるが全く可能性を感じないまま1-2で試合終了。悲しいくらいチーム戦術で負けていた。しかもこういう対策をされたのは初めてではない。そして誰でも思いつく戦い方。戦術がワンパターン化しすぎだ。こんなんでJ1を目指そうなんて笑わせる。
 こんな風に諦めそうになるとき、「サポーターは信じて応援するもんだ」という人もいるが順番が逆だろう。クラブがサポーターを信じさせてもらうのが先だ。この日のプレーはそれに値しない。こんな時期にダービー(しかも格下)に負ければ1ヶ月は街を歩けない。そんな厳しい環境を準備するのもサポーターの役割だ。そうでないと昇格のプレッシャー、そしてその先のJ1でのプレッシャーに勝てるはずも無い。そんなところでプレーできない選手はサッカー選手として生き残れない。本当に彼らを応援しているなら、選手寿命を延ばすためにも厳しさを見せるのも必要だ。
 こんな日に慰め、甘やかす人は、選手に好かれようとしているだけだ。それでは勝手に採点。

清水(4.0)シュートも少なくエブソンを超えられず
石原(5.0)判断ミス、パスミスが多かった
押谷(5.5)ゴールは流石。気持ちも見えた
三村(4.0)警戒されてもそれを上回れないなら武器ではない
千明(3.0)過去最低のパフォーマンス。
上田(5.0)工夫しようとしていたが実らず
田中(3.5)文句も言いすぎ。その前に走れ
田所(4.0)守る必要のない相手に守りすぎ
後藤(3.0)讃岐に2点取られるなんて
久木田(3.5)こんな相手に守っているだけ
中林(4.0)油断し、キックも乱れ

ウーゴ(2.5)アランかエブソンと交換したい
片山(4.0)何も出来ず
久保(3.5)いつもどおり

影山(-5.0)
 選手の能力が上にも関わらず1分1敗。間違いなく監督の能力不足だ。もし「無能」と書かれても名誉毀損でも何でもない。事実だ。